- これからFP2級を受験しようと考えているけれど、独学と通信講座はどっちがいいんだろう?
- FP2級は独学でも合格できる?独学で注意すべき点は?
- FP2級の通信講座を受講するメリットとデメリットを教えてほしい!
FP2級の受験を決意したものの、独学でいくか、通信講座を活用するかで迷っていませんか?
私自身は大学生の時に独学でFP2級に合格していますが、人によって独学がおすすめな場合と通信講座がおすすめな場合にわかれます。
なぜなら独学と通信講座にはそれぞれのメリット・デメリットがあり、その人に合った方法で勉強する方が効率性やモチベーションといった観点から成果を発揮しやすくなるからです。
本記事では、独学と通信講座のそれぞれのメリットとデメリットを丁寧に解説します。
それぞれのメリットとデメリットを把握できれば、自身に最適な勉強手段が見つけられます。
私の実体験も交えながら紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください!
- 本記事の結論
- 前提としてFP2級は独学でも合格できる!
時間に余裕があって、費用をかけたくないなら独学がおすすめ!
時間に余裕がなく、効率的に勉強したいなら通信講座がおすすめ!
FP2級を受験する前に知っておくべきこと
まずはFP2級を受験する前に知っておくべき内容を簡潔に紹介します。
試験日 | 第1回(5月)、第2回(9月)、第3回(1月) |
試験種類 | 学科+実技 |
受験手数料 | 学科(4,200円)/実技(4,500円) |
合格率 | 学科…49.20%/実技…62.11%【2022年5月】 試験結果データはFP協会のHPよりご確認いただけます。 |
FP2級は年に3回試験日が設けられており、以下の受験資格のいずれかを満たすことで受験することができます。
- FP3級に合格している
- AFP認定研修の受講が修了している
- FP実務経験が2年以上ある
FPの実務経験がない人は独学でいきなりFP2級に挑戦することはできないので、その点は事前に考慮しておきましょう。
ただし、通信講座でAFP認定研修(基本課程)の受講が修了していれば、FP3級を持っていなくてもいきなりFP2級を受験することは可能です。
この点は通信講座のメリットとして詳細を後述します。
そして、気になるFP2級の直近3回の合格率ですが、以下のように推移しています。
2021年5月 | 2021年9月 | 2022年5月 | |
学科試験 | 55.61% | 50.56% | 49.20% |
実技試験 | 66.67% | 60.26% | 62.11% |
FP2級の合格率は例年40%前後で推移すると言われますが、決して難関な資格ではありません。
私自身の体験から言っても、ある程度の勉強時間を確保し、効率的に勉強をすることができれば独学でもFP2級は合格可能です。
私がFP2級を受験した時は時間に余裕があってお金に余裕がない大学生でしたので独学を選択しました!勉強時間は合計で200時間ほどです。
ただ、今のように社会人で初めてFP2級を受験するとなると、効率良く最短コースで合格するために通信講座を活用していたと思います。
では、独学と通信講座のそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
FP2級を独学で受験するメリットとデメリット
独学は自分でテキストや問題集を選んで、自分のペースで学習するスタイルです。
自由度は非常に高いですが、勉強習慣がない人からすると苦手なイメージを持っているかもしれません。
独学でFP2級を受験するメリットとデメリットがこちら。
独学のメリット
独学の主なメリットは以下の2つです。
- 費用が抑えられる
- 自分の好きな教材で勉強できる
①費用が抑えられる
まず、独学の最大のメリットとも言えるのが、費用を抑えられるということです。
私も独学でFP2級に合格していますが、かかった費用として挙げられるのはテキスト代、問題集、受験料くらいです。
あくまで私の事例ですが、具体的な費用として合計で12,770円しかかかっていません。
- みんなが欲しかった!FPの教科書(2級・AFP):2,090円
- みんなが欲しかった!FPの問題集(2級・AFP):1,980円
- FP2級受験料:8,700円
FP2級の通信講座を受講する場合、相場は60,000円前後ですし、格安で人気のスタディングでも30,000円ほどの受講費用がかかります。
これにFP2級の受験料8,700円がかかるので、それなりに費用が嵩んでしまいますね。
費用面で比較すると、独学はかなり安く抑えられるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
②自分の好きな教材で勉強できる
2つ目のメリットは自分の好きな教材で勉強できるということです。
今は市販のテキストのラインナップや内容も非常に充実しており、本屋に足を運べば複数のテキストを簡単に比較できます。
実物を見れば、直感的に自分に合う合わないが分かると思いますし、自分に適した教材を選ぶことができれば勉強も捗るでしょう。
もちろん、通信講座も事前にテキストのサンプルを見ることができますが、実際に実物を触れるという点で市販のテキストの方が勉強するイメージは湧きやすいです。
また、市販のテキスト以外にも今はFP試験の合格をサポートするためのサイトやYouTubeチャンネルもあるのでコンテンツも充実しています。
下記の記事では私の独学の実体験をもとに、効率的な勉強方法やおすすめのテキストを紹介しているのでぜひ参考にしてください!
独学のデメリット
一方、独学の主なデメリットは以下の3つが挙げられます。
- 挫折してしまう可能性あり
- 勉強効率が悪い可能性あり
- 法改正情報への対応が必要
①挫折してしまう可能性あり
独学の場合、自分の意思で勉強を継続しなければならないため、人によっては挫折してしまうことも少なくありません。
私は新卒で大手証券会社に入社しており、同期がFP2級を受験する姿をたくさん見てきましたが、計画的に勉強できる人もいれば、諦めてしまうといった人もいました。
独学で合格の鍵を握るのは自己コントロール力になりますので、自分で勉強できる自信がなければ通信講座を活用するのは有効な選択肢です。
②勉強効率が悪い可能性あり
独学は自分で学習管理しながら勉強を進めていかなければならないので、人によっては勉強効率が悪い可能性があります。
これは私自身が振り返ってみて感じたことでもありますが、結果的に他の人よりも多くの勉強時間を費やしました。
まあ、私がFP2級を受験した当時は学生で時間が有り余っていたので問題はないのですが、忙しい社会人の方であればなるべく最短のコースで合格したいはず。
勉強の効率面で考えると、通信講座は毎年研究に研究を重ねたカリキュラムが組まれているので効果的です。
③法改正情報への対応が必要
独学の場合、法改正情報への対応が結構大変です。
FP試験の法改正は以下の日付時点で対応しなければなりません。
- 9月試験…4月1日時点で施行されている法令等に基づいて出題
- 1,5月試験…10月1日時点で施行されている法令等に基づいて出題
テキストまで買い替える必要はありませんが、法改正部分は試験に出題される可能性もあるので自分で調べる必要があります。
今の時代はFP試験の法改正について丁寧にまとめてくれているサイトも多いので、自分で調べる力があれば特に問題はないでしょう。
独学のテキストを用意する際はこういった法改正等も多いので、なるべく最新のテキストで勉強しましょう。
FP2級で通信講座を受講するメリットとデメリット
続いて通信講座を受講するメリットとデメリットを紹介します。
FP2級の通信講座の相場はだいたい60,000円前後になりますが、今はさらに低コストで講座の質も高いスクールが増えてきているのでコストパフォーマンスは非常に良いです。
通信講座のメリット
通信講座の主なメリットは以下の4つが挙げられます。
- 勉強効率が良くなる
- 勉強せざるを得ない環境が手に入る
- 法改正情報への対応が容易
- 早くFP2級を取得できる
①勉強効率が良くなる
通信講座の代表的なメリットは勉強効率が良くなるということです。
運営会社は長年培ってきた経験やノウハウを蓄積しているので、FP試験の出題傾向や受験生が躓きやすいポイントを分かっています。
そして、受験に際しての注意点や受験のテクニックも学べるので、全て自分で情報収集をしなければならない独学と比較すると効率はいいです。
このように通信講座は毎年研究に研究を重ねたカリキュラムやテキストを提供しているので、独学と比べると勉強効率は非常に高くなります。
通信講座はお金がかかってしまいますが、忙しい社会人の方は時間をお金で買うといった発想で受講している人が多いです。
②勉強せざるを得ない環境が手に入る
これは少し語弊があるかもしれませんが、自身の高い身銭を切って通信講座を受講することによって勉強せざるを得ない環境が手に入ります。
人間、自分が出したお金で受講した講座についてはしっかりと勉強しなければといった心理が働くものです。
独学の場合、費用が抑えられるメリットがあるのですが、一方で気持ちが軽い人だと「まあ、次の試験でいっか」と先延ばしにしてしまいます。
通信講座は自分で選んでそれなりにお金を払っている感覚がありますし、講座に期限が設けられているところも多いので、目標達成の観点から見ても試験にコミットしやすいです。
また、講座によっては他の受講生の勉強時間や進捗が確認できるようなところもあるので、モチベーションも維持しやすいです。
どうしても次の試験でFP2級を取らなければならないといった方は通信講座を活用することをおすすめします。
③法改正情報への対応が容易
独学の場合は法改正情報を自分で入手する必要がありますが、通信講座だと法改正に対応してくれるところが多いです。
なので、調べる負担を軽減することができます。
法改正情報への対応も重要ではありますが、あまり時間をかけたくない部分ではありますので情報取得といった観点からも効率性がいいですね。
④早くFP2級を取得できる
これは通信講座によりますが、AFP認定研修に対応している講座であればFP3級を飛ばしていきなりFP2級を受験することが可能です。
もう一度FP2級の受験資格を掲載しておきます。
- FP3級に合格している
- AFP認定研修の受講が修了している
- FP実務経験が2年以上ある
FPの実務経験がない人が独学でFP2級を受験する場合、FP3級に合格していなければなりません。
ただし、「AFP認定研修の受講が修了している」という条件を満たしていれば、FP3級に合格していなくてもいきなりFP2級を受験することができるんです。
つまり、FP2級への合格がゴールであるならば、AFP認定研修に対応した通信講座を受講することによってより早くFP2級を取得できる可能性があります。
新卒で入社した証券会社では、1年目の目標に「FP2級への合格」が掲げられていたので、同期は「AFP認定研修(基本課程)」の通信講座に申し込んでいた人が多かったです。(というより、早く取るために会社が推奨していました)
独学でFP2級を目指すと最短でもFP3級とFP2級の試験を2回受験しなければなりませんが、AFP認定研修に対応した通信講座を活用すれば、1回の試験で済みます。
FP2級をできる限り早く取りたいという方はAFP認定研修に対応した講座を受講しましょう!
通信講座のデメリット
一方、通信講座にも以下のようなデメリットがあります。
- お金がかかる
- 必ずしも合格できるとは限らない
①お金がかかる
通信講座には勉強効率が上がるといったメリットがある反面、その分お金がかかるといったデメリットがあります。
とはいえ、通信講座は資格取得のための時間を短縮するために効率的なカリキュラムやテキストをサービスとして提供しているので仕方がありません。
お金を抑えるために独学にするか、多少のお金は支払ってでも効率よく資格取得を目指すかといった観点からしっかりと考えてみてください。
最近は相場の半分以下の金額でも質が高いと評判の講座も増えているので、安い金額で通信講座を受講したいという方は下記の記事を参考にしてみてください。
受講料が安くておすすめの通信講座は「スタディング」と「アーティス」です!
②必ずしも合格できるとは限らない
通信講座にお金を払ったからといって必ずしも合格できるわけではないということに注意が必要です。
各通信講座は年々講座の内容を改善していますが、それでも合格率100%とはなりません。
最も合格率が高いのはフォーサイトで、合格率は80%以上と全国平均(40%前後)の2倍の実績を上げています。
≫フォーサイトFP講座の評判(口コミ)を調査!【合格実績No.1】
また、人によっては通信講座を受講していても様々な誘惑に負けてしまい、勉強する時間が足りず不合格というケースもあり得ます。
独学よりも合格率は高いと言われる通信講座でも結局は自分の頑張り次第であるということは忘れないでください。
あくまでも通信講座は合格をサポートするためのツールです。
まとめ:お金と時間のどっちを優先するか?
以上、FP2級を取得するにあたって、独学と通信講座のそれぞれのメリット・デメリットを紹介させていただきました。
最後にこれまで紹介してきた内容をもとに、独学が向いている人と通信講座が向いている人の特徴を挙げてみます。
- 独学が向いている人
- ・費用を抑えたい
・時間に余裕がある
・自分で勉強することが苦ではない
・分からない点を自分で調べることができる
・既にFP分野の知識をある程度有している - 通信講座が向いている人
- ・仕事が忙しく、勉強する時間があまり取れない
・効率的に勉強したい
・早くFP2級を取得したい
・スマホ学習など積極的にスキマ時間を活用したい
・自分で計画的に勉強することが苦手
様々な特徴を挙げてみましたが、結局のところお金と時間のどちらを優先するかで決めるべきだと思います。
私はたまたまFP2級の取得を志したのが、時間に余裕があってお金に余裕がなかった学生時代だったので独学を選択しました。
でも、私が新卒で入社した証券会社のように入社1年目の目標としてFP2級に合格しなれけばならないといった制約がついていたのであれば、より早くFP2級を取得するために通信講座を選んでいたと思います。
独学と通信講座にはそれぞれの良さがありますので、ぜひ本記事を参照にご自身に合った方法を選択していただければ幸いです。
「通信講座を受講してみようかな……」と考えている方は下記の記事でおすすめのFP通信講座を紹介しておりますので、併せてご参照ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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