- AFP資格の難易度ってどれくらい?
- AFP資格の合格率は?
- AFPとFP2級って何が違うの?
FP3級やFP2級の受験の先にAFP資格の取得を見据えている方も多いと思いますが、AFP資格の難易度がどれくらいなのか気になりますよね。
AFP資格って民間の資格だし、より実践的な内容を扱うから難しそう…
と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、実はAFP資格の取得難易度はそれほど難しくなく、FP2級と同レベルです。
実際に私もFPの実務経験や知識がなかった学生時代にAFP資格を取得できました!
本記事では、学生時代にAFP資格を取得した私がAFP資格の難易度(合格率)やFP2級との違いを説明します。
また、AFPに認定されるために避けては通れないFP2級に合格するためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- AFP資格の取得難易度はほぼFP2級と同じ
- AFP認定要件は複数あるが、最大の難関はFP2級への合格
- FP2級の合格率は例年40%前後で推移している
AFPの難易度はFP2級と同じ
まずはAFP資格の立ち位置を把握しましょう。
FP資格には国家資格のFP技能士資格(1級〜3級)と民間資格のAFP・CFPがあります。
この5つのFP資格の難易度を分かりやすくまとめると以下のように表せます。
難易度 | 国家資格 | 民間資格 |
---|---|---|
易しい | FP3級 | ー |
普通 | FP2級 | AFP |
難しい | FP1級 | CFP |
細かい違いはありますが、FP3級が最も難易度の易しい資格であり、FP2級とAFPの難易度はほぼ同じ、FP1級とCFPの難易度はほぼ同じという理解でOKです。
では、本記事の主題であるAFPについてもう少し掘り下げて解説していきますね。
先ほどAFP資格の難易度はFP2級とほとんど同じと述べましたが、これには理由があります。
というのも、AFPに認定されるための要件は以下の3つになりますが、中でも鬼門となるのが「FP2級に合格する」ことだからです。
- AFP認定研修の修了
- 2級FP技能検定合格
- 会員倫理規定等を順守することに同意
「AFP認定研修の修了」という要件は一見難しそうですが、認定教育機関のサポートが受けられますし、仮に不合格になったとしてもアドバイスをもらったうえで再修正ができるので、比較的容易にクリアすることができます。
「会員倫理規定等を順守することに同意」という要件もしっかり規定を読んで内容に同意するだけですので全く難しくありません。
なので「FP2級への合格」という要件がAFPに認定されるために躓きやすい箇所と言えます。
ただ裏返すと、FP2級に合格できたらほぼAFPになれるということでもあります。
私は新卒で大手証券会社に入社していますが、FP2級に合格した同期は難なくAFPになれていました!
AFPとFP2級の違いは3つ
AFPとFP2級の主な違いは以下の3つです。
①国家資格or民間資格
既に述べた部分ではありますが、
- FP2級は国家資格
- AFPは民間資格
といった違いがあります。
何か国家資格が欲しいという方にはFP2級の方が魅力的に映るかもしれませんが、AFP資格はFP協会が運営する民間資格であり、より実践的なFP技能を有している証になります。
また、FPの最上位資格とも言え、国際的な資格であるCFPを取得するためにはAFP資格の保有が必須となりますので、FPとしての信頼性を高めていきたいという人はAFP資格を取得しておくべきでしょう。
FP2級もAFPも同時取得(ダブルライセンス)が可能ですので、両方取得しても問題ありません。
私もFP2級取得直後にAFP資格を取得しました!
②AFPはより実践的なFP技能を有している証になる
AFP資格は取得に際して「AFP認定研修」で提案書を作成するため、より実践的なFP知識を有している信頼の証になります。
実際に大手証券各社では、自社の専門性をアピールするためにAFPの資格保有者数を打ち出しているところもありますし、社員のAFP資格取得を推進しています。
私が以前勤めていた証券会社でも、AFPの資格取得は昇進の条件に定められていたり、取得をすると報奨金が出たりしていました。
名刺にもAFP資格保有を記載することができるようになるので、信頼性アップにつながります。
FP分野で少しでも差別化を図りたいのなら、AFPまで取得しておきましょう。
③日本FP協会への加入
AFP資格を取得すると、資格認定会員として日本FP協会に加入することになります。
別にAFPやCFPの資格を保有していなくても一般会員としてFP協会に加入することができるのですが、お金もかかるためFP2級のみを保有している人の大半はFP協会に入会していません。
AFP資格を取得するとFP協会に入会するために以下の費用がかかります。
- 入会金…10,000円
- 年会費…12,000円
入会金は一度のみですが、AFP資格を維持するために毎年12,000円の費用がかかりますので、このコストを支払ってまでAFPになるべきかどうかは考えておくべきです。
FP協会に入会することで得られる主なメリットは以下の通り。
- FPとしての信用や信頼性が高くなる
- FPに関する最新情報を入手しやすくなる
- FPとしての実務能力を磨くことができる
- FPとしての交流の場が設けられている
これらのメリットと費用を天秤にかけたうえで、AFP資格を取得するべきか考えてみてください。
AFPの合格率は?
では、AFPの合格率はどのくらいなのでしょうか。
AFPに認定されるための要件は複数ありましたが、「AFP認定研修」は時間さえかければ基本的に合格できます。
既に述べたことではありますが、FP2級に合格できさえすればAFPは射程圏内です。
なので、ここではFP2級の合格率に着目したいと思います。
日本FP協会のHPより直近3回におけるFP2級の合格率をまとめました。
2021年9月 | 2022年1月 | 2022年5月 | |
---|---|---|---|
学科試験 | 50.56% | 41.51% | 49.20% |
実技試験 | 60.26% | 56.33% | 62.11% |
受けた回によって合格率は前後しますが、FP2級の合格率は例年40%前後で推移しています。
少し合格率が低く感じるかもしれませんが、同じ国家資格の
- 司法書士(4.1%)
- 弁理士(6.5%)
- 社会保険労務士(6.8%)
と比較するとFP2級に合格することはさほど難しいことではありません。
私の実体験からすると、FP2級は勉強時間をしっかり確保して計画的に勉強できれば独学でも合格可能です。
また、より合格率を高めたいという方は通信講座を活用することで最短コースでFP2級の合格を目指せます。
まとめ:AFP資格の取得はそこまで難しくない
以上、AFP資格の難易度やFP2級との違いについて説明させていただきました。
改めてまとめると、AFPの資格取得難易度はほとんどFP2級と同じであるため、そこまで難しくありません。
AFPを取得するためにはFP2級への合格が必要となりますが、FP2級の合格率は例年40%前後であり、勉強時間の確保と効率的な勉強によって独学でも合格可能な資格です。
AFPに認定されるとFP協会に入会することになり、年会費等の費用がかかることになりますが、FPとしての交流の場や最新情報が入手しやすくなるといったメリットがあります。
これらの点を確認して、AFP資格を取得したいと思った方はぜひAFP資格取得にチャレンジしてみてください。
以下の記事では、私がAFPになるまでの体験談や反省点も踏まえて、これからAFPを目指す人に向けてAFP資格を取得する方法を網羅的に解説しています。ぜひ、併せて参考にしてください。
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