FP2級の取得と同時にAFP資格の取得も視野に入れている方は多いのではないでしょうか。
そして、AFP資格の取得を目指すにあたって以下のような疑問を抱いていませんか?
- FP2級に合格したら、次はAFP資格も取得すべき?
- AFP資格を取得するメリットは?
- AFP資格を取得することでかかる費用はどれくらい?
上記のような悩みを解決するために、本記事では私が実際にAFPになって感じたメリットとデメリットを紹介します。
私は大学生の時にAFP資格を取得しており、金融機関でFPとして働いた経験が3年半ほどあります!
本記事で紹介するAFPのメリットとデメリットを比べていただければ、AFPを取得すべきかどうかが明瞭になります。
個人的な体験談も交えながら紹介していきますので、ぜひAFP資格が気になっている方は参考にしていただければ幸いです。
AFP資格を取得する主なメリットは以下の5つ
- FPとしての信用や信頼性が高くなる
- FPに関する最新情報を入手しやすくなる
- FPとしての実務能力を磨くことができる
- 就職や給与面で有利になる
- CFPの受験資格が得られる
AFP資格を取得する主なデメリットは以下の2つ
- 費用がかかる
- 継続教育の受講が必要
金融関係の仕事に携わるのであれば、AFP資格は取っておきたい!(それ以外の人は敢えて取る必要がない)
AFP資格を取得する5つのメリット
では、さっそく私がAFP資格認定者になって実際に感じたメリットを紹介していきます。
AFP資格を取得することによって得られる主なメリットは以下の5つです。
①FPとしての信用や信頼性が高くなる
1つ目はAFP資格を取得することでFPとしての信用や信頼性が高まるということです。
私は新卒で大手証券会社に入社し、名刺にAFPの肩書きを入れて営業活動に取り組んでいた経験があります。
実際のところ、会社の看板の方がお客様から信頼を得ていた部分は大きかったですが、FP資格について知っている方にはちゃんと勉強しているなと信頼してもらえる材料の1つになりました。
また、私がAFP資格を保有していることを知っている友人からも資産運用について相談されるケースも増えました。
AFP資格はまだまだ世間的な認知度が低いですが、AFPの肩書きを入れるだけでも多少の信頼は得られます。
一方、金融関係の仕事をしている方々に対しては専門性で差別化することができます。
例えば、金融機関への就職や転職活動において専門の知識を有しているアピールとして有効ですし、金融機関によってはAFP資格の取得が昇進の条件になったりしています。
他にも、私はWebライターとしても活動したことがありますが、金融関係のライティングの案件を見ていると、募集対象にAFP資格以上を保有していることと表記されているケースが多いです。
金融関係の仕事に携わるのであれば、単純にAFP資格の保有の有無によって差別化を図ることができるので、AFP資格の取得を考えてもいいと思います。
もちろん、AFP資格よりも上位資格であるFP1級やCFPの方がより差別化できます。
②FPに関する最新情報を入手しやすくなる
2つ目のメリットはFPに関する最新情報を入手しやすくなるということです。
AFPの認定者になると毎月日本FP協会から「FPジャーナル(会報)」が送られてくるようになります。
「FPジャーナル」には、FPに関連する様々なテーマを深堀する特集記事が組まれていたり、最新の経済ニュースやマーケット情報、識者のコラムなどが記載されているので、FPに関する最新情報を入手できます。(参照:FPジャーナルの最新号)
また、AFP認定者になると日本FP協会の会員ホームページ(Myページ)が用意されており、ホームページにはFPとして役に立つ情報がタイムリーに掲載されています。
具体的には
- FP業務に関連する時事性の高いテーマを取り扱ったFP協会のオリジナルコラム「FPいまどきウォッチング」
- 著名なエコノミストが生活に密着した話題を解説する「エコノミストの視点」
- 日経BP社のコラムからFPに役立つ注目コラムをピックアップした「FPビジネスコラム」
などが閲覧できます。
③FPとしての実務能力を磨くことができる
AFPに認定され、日本FP協会の一員になると、FPに関する最新の知識が入手できるほか、FPとしての実務能力を磨くことができます。
日本FP協会では会員の実務能力向上をサポートするために、以下のような実務実践型の研修が整えられています。
- みなし実務研修
- レジデンシーコース
- プロフェッショナルFP研修
これらの研修に参加することでより実務能力を磨いたFPに近づけます。
また、
- ブロック・支部主催継続教育研修会
- スタディーグループの勉強会
- FPフェア
といったものも適宜開催されているので、参加することによってFPとしての人脈を広げることができたり、FPとして活躍している人に直接話を聞くことができます。
このようなイベントはFP協会に入会しているからこそ受けられる恩恵ですので、AFPを取得するメリットの1つですね。
④就職や給与面で有利になる
AFP資格は一般的には認知度が低いですが、金融機関では認知度が高く、評価されている資格です。
なので、金融機関への就職や転職を考えているのであれば、AFP資格を取っておくことで有利に働く可能性があります。
採用にはその人の人柄や会社への志望動機など重要な要素がありますが、AFP資格を保有していればある程度の金融知識を有していることの証明にもなりますし、金融関係への志望度もアピールすることができます。
また、金融機関ではより高度なコンサルティングが求められているため、AFP資格の取得によって補助金がもらえたり、給与アップにつながる可能性もあります。
私が勤めていた会社でもAFP資格を取得すると報奨金が出ていました。また、AFPが昇進の要件にもなっていました。
会社によってはAFPやCFP資格の保有がキャリアアップの要件となるところも多いので、金融機関やFPとしてより高度なキャリアを目指したいのであればAFP資格を取得しておきたいところです。
⑤CFPの受験資格が得られる
AFP資格を取得することで最上位資格であるCFP資格を受験することができるようになります。
CFP資格を受験するのであれば、AFP保有者であることが要件となっているからですね。
FPの民間資格最上位ともいえるCFPの取得を将来的に考えているのであれば、AFPの資格を今のうちに取得しておきましょう。
私もCFPの資格取得を目指して日々勉強に励んでいます!
AFP資格を取得する2つのデメリット
これまでAFP資格を取得する主なメリットを5つ紹介してきましたが、AFP資格を取得するデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
個人的に感じるAFPの資格取得デメリットは以下の2つです。
①費用がかかる
AFP資格を取得する大きなデメリットは費用がそれなりにかかるということです。
まず、AFPに認定されると資格認定会員としてFP協会に加入することになりますが、以下の費用がかかります。
- 入会金…10,000円
- 年会費…12,000円
入会金は一度のみですが、年会費は毎年かかる費用です。
また、AFP資格を維持するために継続教育の受講が必要となる場合もあるので(後述)、そのようなコストがかかることも頭に入れておくべきです。
ちなみにAFPの継続教育研修は最安でも2,640円(資格対策ドットコム)の費用がかかります。
他にもAFPを取得する前段階として、
- FP3級や2級の受験料、テキスト代
- AFP認定研修
といった費用がかかります。
全く何もない状態からAFPを目指す場合は、概算でも3〜5万円程度の費用がかかりますし、AFP資格を維持するための費用が年間12,000円+継続教育の受講代がかかる計算になります。
金融機関に勤務している人は会社から補助が出ることがありますが、補助が全く出ない人からすると割と負担が大きいと感じるのではないでしょうか。
ちなみに私が金融機関に勤めていた時はFPに関連する費用は全て会社が負担してくれていました!
これまで説明してきたメリットに魅力を感じなければ、費用の負担も大きくなるので敢えてAFPを取る必要はないと思います。
②継続教育の受講が必要
2つ目のデメリットはAFP資格を維持するために継続教育の受講が必要ということです。
ファイナンシャルプランナーとしての信頼を保つために、顧客に対して最新の知識を提供できるよう継続的に知能や技能の維持・向上に努めることが求められています。
そのため、AFP認定者には2年ごとの更新手続きが求められており、以下の4つの更新要件を満たす必要があります。
- 単位数を15単位以上取得していること
- 課目をFP実務と倫理(1単位以上)を含む3科目以上履修していること
- 単位の取得記録(証明書等)を自身で管理していること
- 所定の継続教育期間内に更新手続きを行っていること
私もかれこれ5年ほどAFPを続けているので、AFP資格の更新手続き自体は大変ではないのですが、手間に感じる人もいるでしょう。
特に金融関係とは違う仕事をしていて本業が忙しいという方やなんとなくAFPを取得したけれどFP分野に関する勉強のモチベーションが下がっている人などは大変だと思います。
また、先ほど述べたようにAFP資格を維持するために費用がかかる場合もありますので、AFPを維持するために多少の時間と費用を要することを覚えておいてください。
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FP2級合格後にAFPを目指すべきか?
これまでの内容を踏まえて「FP2級合格後にAFPを目指すべきか?」という問いに個人的なアドバイスをさせていただければと思います。
結論としては、これまで述べてきたようなAFPを取得するメリットとデメリットを比べた上でメリットが大きいと感じた人はAFP資格の取得を目指すべきです。
再度、AFP資格を取得するメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
FPとしての信用や信頼性が高くなる FPに関する最新情報を入手しやすくなる FPとしての実務能力を磨くことができる 就職や給与面で有利になる CFPの受験資格が得られる | 費用がかかる 継続教育の受講が必要 |
これらを勘案すると、これから金融機関への就職・転職、キャリアアップを考えている人やFP分野の仕事に携わるという人はAFP資格を取得するメリットが十分あるといえます。
一方でそれ以外の人であれば、費用がかさむので敢えてAFPまで取得する必要はないかと思います。
AFPに関するよくある質問
AFPに関するよくある質問をまとめました。
- AFPの正式名称は?
-
AFPの正式名称はAFFILIATED FINANCIAL PLANNER(アフィリエイティッド ファイナンシャル プランナー)です。
- これからAFPを目指したいのですが、どのような順序で試験を受けたら良いでしょうか?
-
AFP資格を取得するコースは主に2つあります。
- FP3級→FP2級→AFP認定研修(技能士課程)
- AFP認定研修(基本課程)→FP2級
時間に余裕があって、費用を抑えたい方は「FP3級→FP2級→AFP認定研修(技能士課程)」のコース、なるべく早くAFP資格を取得したいという方は「AFP認定研修(基本課程)→FP2級」のコースがおすすめです。
詳細が知りたい方はこちら - AFP認定研修を受講するならどこがおすすめ?
-
AFP認定研修を提供している認定教育機関は40以上ありますが、個人的におすすめしているのが受講料が最安でサポートも手厚いアーティス(資格対策ドットコム)です。
実際に私もアーティス経由でAFPに認定されているので、自信を持っておすすめできます。
詳細が知りたい方はこちら
まとめ:FP分野の専門性をアピールするならAFP資格を取得すべし!
以上、金融機関でAFPとして働いてきた経験をもとに、AFP資格を取得するメリットとデメリットを紹介させていただきました。
AFP資格は取得することで専門性をさらに高めたり、アピールするのに有効ですが、一方で毎年費用がかかるようになります。
本記事で紹介させていただいたメリットとデメリットを見比べた上でメリットが大きいと感じた方はぜひAFP資格の取得を目指してみてください。
以下の記事では、これからAFPを目指す人に向けて、私の体験談や反省点を踏まえてAFP資格を取得するための攻略法を網羅的に解説しています。
併せて参考にしていただければ幸いです。
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