”ミニマリスト”とは、自分にとって本当に大切なものだけを残し、不要なものは排除するという考え方を持ったライフスタイルを指します。
物質的な物は少ないですが、余計なモノを削ぎ落として本当に大事なことだけに集中する生き方なので心豊かな生活を送ることができます。
私はこの”ミニマリスト”という生き方を初めて知ったとき、「無駄がなく効率的で本当に自分の大切なことに集中できる、なんて素晴らしい生き方なんだ!」と感動しました。
それからはたくさんのミニマリスト関連本を読み漁り、様々な考え方を身につけていくようになりました。
もしかすると、過去の私と同じように、”ミニマリスト”という生き方に感銘を受けて、ミニマリストの関連本を探している方がいらっしゃるかもしれません。
ミニマリストを目指すにあたって、何かおすすめの本を紹介してほしい!
本記事では、上記の悩みを解決するためにミニマリストを目指すなら読んでおきたいおすすめの本7冊を紹介します!
今回紹介させていただく本はいずれも私自身が読んだ本で、非常におすすめできる内容となっております。
- ミニマリストの定義や考え方の基本を学びたいという初心者向けの本
- 具体的にモノを手放すために参考となる本
- ミニマリストの考え方が根底にある派生系の本
といった感じで、カテゴリーを分けて紹介していきますので、ぜひ興味がある本が見つかったら手に取って読んでみてください。
先に結論をお伝えしておくと、本記事で紹介する【ミニマリストを目指すなら読んでおきたいおすすめの7冊】はこちらです。
【初心者向け】ミニマリストの魅力が分かる本
「ミニマリスト」という単語を聞くと、モノを極端まで減らして生活しているようなイメージを抱く人もいるでしょう。
しかし、ミニマリストの目的は「大切なモノ」を手に入れることにあります。
まずは、ミニマリズムの魅力が分かる初心者向けの本を2冊紹介します。
①『より少ない生き方』ジョシュア・ベッカー
著者 | ジョシュア・ベッカー 現代のミニマリズム運動を代表する1人 |
おすすめ ポイント | ・ミニマリズムの定義からモノを減らすことで得られる効用、モノの手放し方まで幅広く解説されている。 ・ミニマリズムの最大の利点は豊かさが増えることだと教えてくれる。 |
読んでほしい人 | ・ミニマリズムの概念や概要を知りたい人 ・ミニマリストになるメリットについて知りたい人 |
1冊目に紹介するのは、現代のミニマリズム運動を代表する1人、ジョシュア・ベッカーさんが書いた全米ベストセラー本『より少ない生き方』です。
本書は「具体的なミニマリズムの方法だけでなく、ミニマリズムの本来の目的も伝えること」を目標に書かれており、ミニマリズムの定義からモノを減らすことで得られる効用、モノの手放し方まで幅広く解説されています。
また、著者はミニマリズムをこう定義しています。
いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること。
『より少ない生き方』ジョシュア・ベッカー
著者自身、ミニマリズムに影響を受けてモノを減らした結果、本当に大切にすべきモノが見つかったと言っています。
本書を読めば、このようにミニマリズムの最大の利点は豊かさが増えることだということを教えてくれます。
- ミニマリズムの概念について知りたい
- ミニマリストになるメリットを知りたい
という方におすすめの本です。
②『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士
著者 | 佐々木典士 作家、編集者、ミニマリスト。ミニマリストになって人生が一変。 |
おすすめ ポイント | ・ミニマリストとは何かといった内容から具体的なモノを手放す心構えやテクニックが学べる。 ・現在23カ国語への翻訳がなされ、世界累計で40万部を突破。 |
読んでほしい人 | ・ミニマリストになって人生が好転した例を知りたい人 ・ミニマリズムを取り入れて人生の充実度を高めたい人 |
2冊目に紹介するのは、佐々木典士さんの著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』です。
こちらも現在23か国語への翻訳がなされ、世界累計で40万部を突破している人気本。
著者の佐々木さんは今やミニマリストとして非常に有名ですが、もともとは汚部屋暮らしだったそうです。
そこからモノを徹底的に減らしてミニマリストになったことで人生が好転したと言っています。
本書はミニマリストとは何かといった初心者向けの内容から具体的なモノを手放す心構えやテクニックまで学べる内容となっています。
佐々木さんはミニマリストについて、
- 自分に必要なモノがわかっている人
- 大事なもののために減らす人
と定義しています。
そして、ミニマリストの理想は持っているモノをすべて言えるようになることだと考えています。
自分にとって大事なモノがわかっていて、それ以外のモノを減らしていけば理想的な状態に近づきますね。
本書で伝えたい内容をミニマル(最小限)にするとこんな感じです。
モノが少ない、幸せがある。だから、ぼくたちに、もうモノは必要ない。
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士
本書を読めば、モノを手放すことで得られるメリットや幸せを知ることができます。
- ミニマリズムの概念を取り入れることで人生にどういった好影響がもたらされるのか知りたい
- 人生を少しでも好転させたい
という方におすすめの本です。
【アクション編】モノを手放すために役立つ本
では、次にミニマリストを目指すにあたって具体的にモノを手放すために役立つ本を紹介していきます。
③『手ぶらで生きる。』しぶ
著者 | しぶ 月間100万PVを超える人気ブログ「ミニマリストしぶのブログ」を運営 |
おすすめ ポイント | ”ミニマリスト”という考え方に基づき、最小限のお金と物で幸せに生きる著者が具体的に「見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を紹介。 |
読んでほしい人 | ・ミニマリストの思考法や生き方を参考にしたい人 ・ミニマリストとして具体的にアクションを起こしたい人 |
3冊目に紹介するのは、ミニマリストしぶさんの著書『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』です。
本書では、タイトルにもあるように「見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」が紹介されているので、気になったものがあれば少しずつ取り入れていきやすくなっています。
ミニマリズムの本質は、ある1点を目立たせるために他をそぎ落とす「強調」にありますが、この考え方はお金や物、時間、人間関係、思考・行動など人生のあらゆる局面で活用できます。
- 暮らし
- 物
- 体
- 時間
- 思考
- 人間関係
といったカテゴリーに分けて紹介されているので、「これやってみよう」と思ったことがあれば取り入れていきましょう!
本当に大切な1%のために、99%をそぎ落とす
④『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』Takeru
著者 | ミニマリストTakeru ミニマリストYouTuber。30歳でFIREを実現。 |
おすすめ ポイント | ・ミニマリズムの概念に出会って人生が一変した著者の体験談をもとにミニマリストの魅力やメリット、具体的なアクションプランが紹介されている。 |
読んでほしい人 | ・ミニマリストとして人生が変わった例を知りたい人 ・これからミニマリストを目指していきたい人 |
4冊目に紹介するのが、ミニマリストTakeruさんの著書『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』です。
本書はミニマリズムの概念に出会って人生が一変した著者のTakeruさんの経験談をもとにミニマリストの魅力やメリット、具体的なアクションプランが紹介されています。
著者のTakeruさん自身、過去に難病を患っており、1年間自宅で療養、無職・無収入の状態が続いていた時にミニマリズムの概念に出会っています。
Takeruさんはミニマリズムを取り入れてから人生が好転していますが、最初は何をどんな風に取り組んでいけばいいのか全く分からなかったそうです。
本書はTakeruさんがどんな目的、思考、方法でミニマリストになったのかが詳細に描かれている点が非常に参考になります。
特にミニマリストを目指すにあたって、自分がこれからどういう人生を歩んでいきたいのかを明確にすることは非常に重要だと感じました。
Takeruさんの具体的な事案を読みながら、章末ごとに問いやアクションプランが設定してあるので、これからミニマリストを目指したいという方は自身の目的を明確にするという点で非常に参考になります。
「こんな人生にしたい!」「こんな人間になりたい!」という目標が決まったらあとはその夢や目標に関係ないモノを手放していくだけです。
ミニマリズムを実践する上で大事なのは、人生をシンプルにして、本当に叶えたい夢に集中して成し遂げること
⑤『人生がときめく片付けの魔法』近藤麻理恵
著者 | 近藤麻理恵 片付けの世界的スペシャリスト |
おすすめ ポイント | ・片付けコンサルタントとして世界で活躍している著者が辿り着いた”片付けの結論”から具体的な”片付けの手法”が解説されている。 |
読んでほしい人 | ・モノを減らすために片付けをしたいと思っている人 ・なかなかモノが捨てられない人 |
5冊目に紹介するのは、片付けコンサルタントとして世界的に有名な”こんまり”こと近藤麻理恵さんの著書『人生がときめく片付けの魔法』です。
言わずと知れた世界的大ベストセラー本ですが、本書を読めば片付けには人生を変える力があることを知らされます。
これまで紹介してきたミニマリスト本の著者もミニマリズムの概念に出会い、モノを手放したことによって人生が劇的に好転していますが、まさにそれこそ片付けの力。
家の中を劇的に片付けると、その人の考え方や生き方、そして人生までもが劇的に変わってしまうのです。
片付けでなぜ人生がそこまで大きく変わるのかというと、それは片付けをすることによって「過去に片をつけた」からです。
その結果として、人生で何が必要で何が要らないのか、何をやるべきで何をやめるべきかがはっきりと分かるようになります。
片付けを行うことで、過去を振り払い、思考が未来に向かいます。
そして、実際に片付けを行う際に非常に参考になるのが、こんまり流の大切なモノを選ぶ基準ー「触ったときにときめくかどうか」です。
ミニマリストを目指す過程においてモノを手放すことは必要不可欠ですので、ぜひ本書を参考にしてみてください。
片付けには人生を変える力がある
【派生系】ミニマリズムが根底にある他の生き方が学べる本
これまでミニマリズムの魅力が分かる本やミニマリストを目指すうえで具体的に役立つ本を紹介してきました。
ミニマリズムは大切なモノに集中するために他の不要な部分をそぎ落とす魅力的な生き方ですが、ミニマリズムを軸に生き方を応用している人もいます。
最後にミニマリズムの派生系として参考になる本を紹介させていただきます。
⑥『人生を変えるモノ選びのルール』堀口英剛
著者 | 堀口英剛 株式会社drip社長。人気YouTubeチャンネル「monograph」を運営 |
おすすめ ポイント | ・ミニマリズムのベースとなる考え方をもとに、1つの派生系として「モノマリスト」という生き方を提唱。 |
読んでほしい人 | ・モノにこだわりを持って生きたい人 ・生活に豊かさを求めたい人 |
6冊目に紹介するのが、堀口英剛さんの著書『人生を変えるモノ選びのルール』です。
本書を読めば、ミニマリストの派生系である“モノマリスト”という新しい概念に出会うことができます。
著者の堀口さんはミニマリストの「モノを減らしていく過程で本当に必要なモノだけを見極める」という思想は近しいものを持っていて、生き方や考え方には共感できる部分が多いと言っています。
ただ、ミニマリストの本来の目的から逸れ、モノを減らすことばかりに固執しすぎると最低限の生活は送れるものの、生活に豊かさが得られるかは分かりません。
生活を豊かにしようと思えばモノは必然的に増えることになります。
人によって「最低限のモノ」と「必要なモノ」は大きく性質が異なるため、無理に持ちモノを減らす必要はないというのが堀口さんの考えです。
きちんと自身が管理できるモノの量を見極めながら、取捨選択を常に繰り返し、周りにモノを集めていくのがベストだと言っています。
このように自分にとって必要な、厳選されたときめくモノだけを周りに置く人々のことを”モノマリスト”と定義しています。
要はミニマリズムのベースとなる考え方をもとに、生活に豊かさをもたらしてくれるこだわりのモノをプラスしていくという考え方ですね。
本書は”モノマリスト”としてときめくモノしか所有していない著者の堀口さんが
- モノに対するこだわり
- 実際に持ち歩いているモノ
- モノを通した考え方
などを綴っているので、ミニマリストを目指している方には「こういう変化も加えられるんだ」と参考にしていただけたらと思います。
堀口さんのYouTubeチャンネル「monograph」では暮らしを豊かにする様々なモノが紹介されているので気になる方は見てください!私もモノ選びの参考にさせていただいております。
⑦『捨てればいいってもんじゃない』エヌケン
著者 | エヌケン かつてはミニマリストを目指すも理想の暮らしとは程遠くなり「シンプリスト」に。 |
おすすめ ポイント | ・ミニマリストの派生系である「シンプリスト」の考え方やメリット、シンプリストになるための具体的なアクションが紹介されている。 |
読んでほしい人 | ・ミニマリストを目指しているものの、何か違和感を感じている人 ・シンプリストという生き方を知りたい人 |
最後に紹介するのが、エヌケンさんの著書『捨てればいいってもんじゃない』です。
著者のエヌケンさんは、かつてはミニマリストを目指していたものの理想の暮らしとは程遠く、”シンプリスト“という考え方に出会って理想の生活を手に入れています。
シンプリストとは、ものの数に関係なく、暮らしの要素を単純化して効率の良い統一感のあるライフスタイルを目指す人々のことです。
暮らしの要素の単純化というのは、朝起きたらベッドメイクをするとか、手洗いのついでに洗面所を拭くなど、「生活のルーティン化」やものにはすべて住所をつけ、使ったら必ず同じところへ戻すといった「片付けの仕組み化」を指します。
シンプリストも根底にはミニマリストの思考があります。
シンプリストもミニマリストも、ものを少なくしてシンプルな生活を送る点は同じですが、シンプリストの特徴は「ものの数に関係なく」ものを残すところです。
ただ、これにも条件があって、数に関係なく所有するのは「気分や自分自身を高めてくれたり、理想の暮らしを叶えてくれるもの」限定です。
つまり、極限まで削ぎ落とした生活に、自分の好きなものをプラスして、効率的かつ快適な暮らしを実現するというのが新プリストのライフスタイルになります。
本書では、シンプリストの定義やメリット、シンプリストを目指すにはどうすべきかということが詳細に書かれています。
著者のエヌケンさんはミニマリストを目指すも挫折し、シンプリストになったことで理想の暮らしを手に入れているので、「ミニマリストを目指そうと思ったものの、何か違うな…」と感じている方は本書をぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ:大切なモノに集中しよう!
以上、ミニマリストを目指すなら読んでおきたいおすすめの本7冊を紹介させていただきました。
ミニマリストの形は人それぞれですが、共通しているのは大切なモノに集中して生きているということです。
不要な部分をそぎ落とし、大切なモノに時間やお金を集中させることで人生が好転しているミニマリストは非常に多いとたくさんの本を読んで感じました。
私もミニマリズムの概念に出会ってからミニマリズムの思考を意識し、モノを手放しているところですが、以前よりも心がスッキリしているように感じます。
不要なモノを手放していくだけで人生が少しずつ好転していく可能性があるので、今の生活に息苦しさを感じているという方やミニマリストの生活に憧れを抱いているという方はぜひ本記事で紹介した本を参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。