金融資産形成

個人版バランスシート(B/S)を作成しよう!!ー個人金融資産を可視化するー

先日、こちらの記事で私の金融資産のバランスシート(B/S)を公開してみたところ意外にも好評でした!

Twitterのコメントを通じて、同世代の資産形成に取り組む方々を中心に「私も作ってみます」と言っていただいて非常に嬉しかったです。

今回は、そんなバランスシート(以下、B/S)について、作成することのメリットや作成方法について紹介していきたいと思います。

本記事で伝えたいこと

個人金融資産のB/Sを作成することによって、自身の金融資産を可視化することができる!

→自身の金融資産について偏りや成長度合いがより鮮明になる!!

こんな人におすすめ!!

・個人金融資産のB/Sについての作成のメリットを知りたい
・実際に個人金融資産のB/Sを作成してみたい
・B/Sについて理解を深めたい

B/Sを作成するメリット

そもそも、B/S(Balance Sheet)とは簿記用語の貸借対照表のことで、財務諸表の1つです。

よく見かけるのが、企業における決算の際に使用されるもので、その会社の資産と負債がどれだけあったのかをまとめ、その時点の資本合計が出されたりしています。

主に組織の会計において使われているものではありますが、そのB/Sを個人金融資産に転用してみたという訳です。

このB/Sを作成するメリットについてですが、それは個人金融資産を可視化することができるということだと思っています。

個人金融資産を可視化することによって、2つのことがより鮮明に分かります。

1つ目が、自分の金融資産の偏りが目に見えるということです。

例として、私の2019年度末のB/Sをもう一度掲示します。

2019年12月31日に作成した20代社会人2年目のB/S

私の場合だと、まず金融資産よりも負債の方が大きいことが明らかです。

より分かりやすく明示

このように、人それぞれだと思いますが、自身の資産について資産と負債どちらが多くなっているのかが視覚的に分かります。

また、純資産/純負債という見方をした時にそれがどれくらいの大きさなのかということも分かります。

私も社会人1年目の頃は、純負債が1,532,994円と負債側に大きく傾いていましたが、社会人2年目の2019年の年末作成時点では純負債が267,561円と大きく減ったことが分かります。

ここが分かるだけでも対策の取り方が大きく変わってきます。

負債をすべて返済しきったとしても資産が手元に残る純資産の側にあるのであれば特に取る対策はありません。

引き続き資産を積み上げていけばいいということになります。

これが、私のように純負債(=資産よりも負債が多い)ということになればある程度の対策が必要です。

仮に私を例に用いるとこの時点で私が死亡した場合は、誰かにこの借金が残るということになります。

私は社会人1年目の時にこの部分のリスクヘッジとして保険に加入しました。

要は、自身の負債額、純負債額が分かることでどの程度リスクヘッジをすればいいかが分かるということです。

また、B/Sをもとに以下の図のようなグラフを作成することが可能です。

金融資産の内訳

B/Sを作成したことによって、自身の金融資産の合計が分かるようになりました。

なので、自分の金融資産を1つのポートフォリオとして考えると、保有している内訳が分かります。

この内訳をもとに自身の金融資産がリスク資産に偏りすぎていないか、もう少しリスクを取っても大丈夫なんじゃないかといったことが分かります。

2つ目が、自身の金融資産の成長度合いが分かるということです。

これは、2期分のデータが必要になります。

2期分のデータがあれば、このように1年間の金融資産の成長度合いが可視化できます。

2期分のデータがあれば、成長度合いが目に見える!!

なんとなく、記録だけでもこの1年間でこれくらいの金融資産が増えたんだろうなっていうのは分かるものの、実際に可視化したグラフを見ると嬉しいものです。

日々、取り組んできた支出の削減(固定費の見直し、節約など)や投資をしてきた成果が目に見えて分かります。

また、このグラフをもとに翌年の計画をより定量的に定めることも可能です。

私の場合だと、2019年の1年間で金融資産で前年比+1,102,233円増やすことができた事実があるので、2020年度は年間で支出を20万円程度減らすことができれば+1,330,000円は目指せるんじゃないかという具合です。

実際に私は2020年の目標の一つに金融資産合計3,300,000円越え(前年比1,330,000円増やす)を定めました。

株式、投資信託などのリスク資産については相場をコントロールすることができませんが、支出をもっと抑えるといったことや投資に対する入金額を増やすということは自身でコントロールできる部分ですので、行動目標としてそういった部分を重視するのもいいかもしれませんね。

B/Sを作成してみよう!!

これまで、個人金融資産のB/Sがもたらすメリットについて自分なりの考えを述べさせていただきました。

では、実際にB/Sの作成方法について紹介していきたいと思います。

あくまで、これは私なりの作成方法ですので、使うツール・項目・デザイン等は自身の好きなようにアレンジしていただいてもいいと思います。

ちなみに私は、MicrosoftのExcel2019にてB/Sを作成しています。

作成に移る前にまずはB/Sについて基本的な概要を理解していきましょう。

よく見かける基本的なB/Sはこちらのようなものになります。

一般的なB/Sの構造

本来のB/Sはもっと細かいですが、資産、負債、純資産(純負債)をざっくり理解できていれば個人金融資産のB/Sの作成は可能だと思います。

図のように左側を借方、右側を貸方といいます。

借方(左側)には、資産を計上します。

個人金融資産における資産に考えられるものは以下のようなものではないでしょうか。

現預金、投資商品(株、投資信託、仮想通貨、ソーシャルレンディングなど)、保険、不動産、車など。

1つずつ計上の仕方を見ていきましょう。

現預金については、残高を計上します。

私は、生活用口座と生活防衛資金口座を分けており、それぞれの意味合いも自身の中で別に付与しているため分けて計上しています。

この現預金は無リスク資産に該当します。(私は外貨預金も少し組み入れてるので、厳密には無リスクではありませんが…笑)

次に株式や投資信託、仮想通貨、ソーシャルレンディングなどの投資商品ですが、これらは作成時点の時価評価で計上します。

私は2019年の12月31日に作成しましたので、大納会の2019年12月30日の終値をベースに評価しています。

保険解約返戻金を計上します。

参考に国税庁のサイトより生命保険契約に関する権利の評価を引用させていただきます。

相続開始の時において、まだ保険事故が発生していない生命保険契約に関する権利の価額は、相続開始の時においてその契約を解約するとした場合に支払われることとなる解約返戻金の額によって評価します。

国税庁 No.4660 生命保険契約に関する権利の評価

その他(持家、土地、不動産、車)については状況(地域、年数)によって評価額が変わってくると思います。

すみませんが、私はこれらを評価する術を持ち合わせておりません。

正確に価値を算定するにあたって、価値査定のサービスがあるみたいですので、専門家にぜひ査定を依頼されてみてください。

また、外貨建ての商品など為替が絡むものについては、作成時点の為替レートを参照されてください。

外貨預金の場合は、TTB(銀行が顧客から外貨を買うレート、つまり顧客が売るレート)を使用します。

次は負債の項目になります。

負債は基本的に返済額の残高を記入します。

一般的な個人の負債として考えられるのは、奨学金や各種ローン(住宅ローン、カーローンなど)でしょうか。

クレジットカードの翌月の返済額も厳密に言えば、負債に該当しますが、そこまで細かい部分を計上するかどうかは好みでいいと思っています。

資産と負債をそれぞれ計上できれば、純資産(純負債)が分かります。

資産>負債という状態であれば、資産‐負債の金額を純資産として貸方(右側)に計上します。

純資産がプラスという状態であれば、比較的財務状況はいい状態だと言えると思います。

また、私のように資産<負債という状態であれば、負債‐資産の金額を純負債として借方(左側)に計上します。

資産よりも負債が多い人は上図のイメージ

奨学金を背負った若い社会人の方々はこのような状態になられるのではないでしょうか。

私も社会人1年目時代は、純負債の金額が1,532,994円と大きかったですが、地道に金融資産の構築と奨学金の返済をしていけば改善できます。

まあ、ざっくりと細かく説明させていただきましたが、個人金融資産のB/Sは誰かに見せなければならないものでもありませんので、自身で把握できてれば大丈夫です。

ですので、自身にあった項目のみ作成すればいいと思います。

私も手持ちの現金は計上していませんし、負債に翌月のクレジットカード引き落とし額も計上してません。

どこまで細部にこだわるか、どの情報が必要かは人それぞれだと思いますので、自身にあった項目でB/Sを作成されてみてください。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

私自身も社会人1年目の頃から個人金融資産のB/Sを作成したことによって自身の資産についてかなり鮮明になりました。

このように自身でB/Sを一度作成してみることによって、自身の財務状況をより視覚的に把握することができるようになります。

自分の状況がより資産側に傾いているのか、負債側に傾いているのかを理解できるだけでもかなり違ってきます。

私もそうですが、純負債の金額が減ってくるとかなり精神的にも違います。

また、B/Sの考え方を理解できれば、上場企業のB/Sについてもなんとなくわかるようになり、上場企業の財務状況も分かると思います。

あくまで、B/Sはその会社の資産と負債の状況、比率等を確認することができるものではありますが、”この会社は負債が多いな、この会社は無借金経営なのか”が分かるだけでも投資に役立つと思います。

ぜひ、まずは自身の個人金融資産のB/Sを作成し、いずれは投資企業の分析等にも活用されてみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。