つみたてNISA

【2021年版】つみたてNISA対象のインデックスファンドを徹底比較(コスト/純資産/運用成績)

つみたてNISAを活用してインデックスファンドへの投資を考えているけど、複数あるファンドの中でどれを選んだらいいか分からない…
カテゴリー(投資対象)ごとに分かりやすく比較しているものがあったらな…

上記の悩みを解決していきます。

本記事では、つみたてNISA対象のインデックスファンドをカテゴリー(投資対象)ごとにコスト、純資産、運用成績といった観点から比較して情報をまとめています。

投資信託を選ぶ際に重視したい項目を数値で比較しているので、本記事を読んでいただければ客観的にどのインデックスファンドに投資をすべきかが比較しやすくなります。

アーク
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私も2018年よりつみたてNISAを活用して資産形成に取り組んでいます!

ぜひ、つみたてNISAを活用してインデックスファンドに投資をしてみたいと思っている方は参考にしていただければと思います。

各カテゴリーごとに参照記事も併せて載せておりますので、詳しくはそちらもご覧ください。

【前提】同じ指数に連動するならコストは低い方がいい

本記事で比較している項目は以下の3つです。

①コスト
②純資産総額
③運用成績

①コスト

まずは、コストについて。

通常、投資信託にかかるコストは「買付時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つがあります。

買付時手数料
…投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。

信託報酬
…投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。

信託財産留保額
…投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

ただ、つみたてNISAの対象となっている投資信託は、金融庁が定める基準により購入時手数料は0円(ノーロード)となっています。

なので、気にすべきコストは「信託報酬」と「信託財産留保額」の2つになります。

インデックスファンドのコストを比較する際に頭に入れておいていただきたいのが、目標としている連動指数が同じであるならば、コストは低い方がいいということです。

アーク
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同じ指数への連動成果を目指すのに、高い手数料を払うのはもったいないですからね…

②純資産総額

純資産総額は投資信託の規模を示すもので、そのファンドの人気を図るバロメーターの1つになります。

純資産総額はファンドに組み入れられている株式や債券などを時価評価した「資産」から、信託報酬(運用管理費用)といった「負債」を差し引いて算出しています。

純資産が大きければ規模のメリット(=スケールメリット)によって経費率を抑えられることが期待できます。(信託報酬が引き下がったりします)

そのため、一般的には純資産は30億円以上が好ましいと言われています。

一方で純資産が小さくなる(一般的には10億円未満を目安としている人が多い)と、繰上償還されて計画どおりに運用ができなくなってしまうリスクもあります。

本記事では目安として純資産30億円以上のファンドを黄色でマークし、純資産10億円未満のファンドを赤色でマークしています。

③運用成績

本記事では同カテゴリー内の同一期間において、運用成績を比較しています。

「え?同じ指数への連動を目指しているんだから運用成績は同じなんじゃないの?」
と思われた方もいらっしゃると思います。

ただ、同じ指数への連動を目指していても売買のタイミングや偏りなど様々な条件が組み合わさった結果、ファンドの成績がベンチマークとズレてしまうことがあります。(トラッキングエラー)

また、投資信託の基準価額は信託報酬などのコストを差し引いたあとの数値になりますので、コストが低いインデックスファンドの方が相対的に良好な運用成績を出している傾向がみられます。

アーク
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ぜひ、これらの観点を踏まえて参照いただければと思います。

国内株式

国内株式に連動する指数は以下の3つです。

日経平均株価
TOPIX
JPX日経400インデックス

【日経平均株価】

日経平均株価は東京証券取引所第一部に上場する国内株式のうち、代表的な225銘柄から成り立っています。

1949年5月以降継続して算出されており、日本を代表する株価指数として世界中で利用されている指数です。

つみたてNISA対象の日経平均株価に連動するインデックスファンド全17本を比較した結果が以下です↓

2021年4月19日時点

コスト、純資産、運用成績といった観点から比較すると、「iFree日経225インデックス」「ニッセイ 日経平均インデックスファンド」「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」あたりがおすすめです。

【TOPIX】

TOPIXは東京証券取引所が公表する時価総額加重平均型の株価指数で、対象は東京証券取引所第一部に上場する内国普通株式全銘柄となっております。

1968年1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額の推移を指数化して表しています。

つみたてNISA対象のTOPIXに連動するインデックスファンド全13本を比較した結果が以下です↓

2021年4月6日時点

コスト、純資産、運用成績といった観点から比較すると、「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」「ニッセイTOPIXインデックスF」あたりがおすすめです。

【JPX日経400】

JPX日経400インデックスは、資本の効率的活用など、グローバルな投資基準に求められる要件を満たす「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される株価指数です。

算出開始は2014年1月6日、指数算出対象銘柄は原則400銘柄で、東京証券取引所第一部、第二部、マザーズ、ジャスダックの中から時価総額、ROE(自己資本利益率)などをもとに選定されています。

つみたてNISA対象のJPX日経400に連動するインデックスファンド全5本を比較した結果が以下です↓

2021年4月19日時点

コスト、純資産、運用成績といった観点から比較すると、「ニッセイ JPX日経400インデックスファンド」「iFreeJPX日経400インデックス」あたりがおすすめです。

米国株式

米国株式に連動する指数は2つあります。

S&P500
…米国株式の代表的な株価指数の1つ。時価総額加重平均で算出される。米主要セクターを代表する500社で構成され、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーする。米S&P(スタンダート・アンド・プアーズ)社が算出。

CRSP U.S. Total Market Index
…米国の大型・中型・小型、さらには超小型(マイクロキャップ)株も対象としており、米国株式市場の時価総額のほぼ100%をカバーする。時価総額加重平均で算出される。CSRP(米証券価格調査センター)が算出。

つみたてNISAの対象ファンドで「S&P500」に連動するものは8本あり、「CRSP U.S. Total Market Index」に連動するものは1本だけ(「楽天・全米株式インデックス・ファンド」)となっています。

2021年4月2日時点

「S&P500」は米国株式の代表的な株価指数で、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。

「CRSP U.S. Total Market Index」は、「S&P500」指数よりも投資範囲が広く、米国株式市場の時価総額のほぼ100%をカバーしています。

なので、米国市場の主要な株式に投資をしたい場合は「S&P500」、米国株式市場全体に投資をしたい場合は「CRSP U.S. Total Market Index」を選ぶのがいいと思います。

つみたてNISA対象の米国株式インデックスファンド全9本を比較した結果が以下です↓

2021年4月2日時点

米国の代表的な主要指数「S&P500」への投資を考えるのであれば、コストや純資産、運用成績といった総合的な判断から「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 」か「SBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンド」がおすすめです。

超小型株まで含めてより広い範囲で米国株式に投資をされたい場合は「CRSP U.S. Total Market Index」に連動するものがおすすめで、その場合「楽天・全米株式インデックス・ファンド」一択となります。

先進国株式

先進国株式に連動する指数は2つあります。

MSCI Kokusai Index
…米MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が公表する世界の先進国を対象とした時価総額加重平均型の株価指数。日本を除く22の先進国の上場株式で構成される。

FTSE Developed All Cap Index
…日本を含む先進国24カ国の大型・中型・小型株を全て含む株価指数。

この2つの指標の違いとしては、MSCIコクサイ・インデックスが日本を除く22の先進国の上場株式で構成されているのに対し、FTSE Developed All Cap Indexは日本と韓国を合わせた先進国24カ国で構成されているということにあります。

先進国株式インデックスファンドの中でMSCIコクサイ・インデックスに連動するものは全部で17種類あり、FTSE Developed All Cap Indexに連動するインデックスファンドは「SBI・先進国株式インデックス・ファンド」のみとなっています。

つみたてNISA対象の先進国株式インデックスファンド全17本を比較した結果が以下です↓

2021年3月25日時点

コスト、純資産、運用成績といった観点から比較すると、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」や「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」がおすすめです。

また、信託報酬が2030年12月31日まで一切かからない「野村スリーゼロ先進国株式投信」もこれからつみたてNISAを始める人にとっておすすめできそうです。

設定日が比較的新しいのでこれからの純資産総額の動向に注目する必要はありますが、コストが全くかからないので同カテゴリー内での相対的に運用成績がよくなっています。

先進国株式のベンチマークとしての主流はMSCIコクサイ・インデックスですが、日本と韓国も含めて先進国株式に投資をされたい場合は「SBI・先進国株式インデックス・ファンド」一択となりそうです。

新興国株式

新興国株式に連動する指数は3つあります。

MSCI Emerging Markets Index
…新興国24カ国の大型・中型株で構成される株価指数。時価総額加重平均で算出される。組入構成国・地域の上位は中国、韓国、台湾など。米MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が算出。

FTSE Emerging Index
…新興国23カ国の大型・中型株で構成される株価指数。時価総額加重平均で算出される。組入構成国・地域の上位は中国、台湾、インドなどで、韓国を対象としない点が特徴。英FTSEインターナショナル社が算出。

FTSE RAFI Emerging Index
…新興国23カ国の大型・中型・小型株の中から、配当やフリーキャッシュフロー、売上高などの業績・財務関連指標に基づき銘柄の選定、比率決定を行う。英FTSEインターナショナル社と米リサーチ・アフィリエイツ社が算出。

新興国株式インデックスの主流はMSCI Emerging Markets Indexで対象のファンドは10本あります。

FTSE Emerging Indexに連動するのは「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」のみ、FTSE RAFI Emerging Indexに連動するのは「iFree新興国株式インデックス」のみとなっています。

つみたてNISA対象の新興国株式インデックスファンド全11本を比較した結果が以下です↓

2020年12月30日時点

コスト、純資産、運用成績といった観点から比較すると、MSCI Emerging Markets Indexに連動するインデックスファンドとしてはeMAXIS Slim新興国株式インデックスファンドがおすすめです。

世界株式

世界株式に連動する指数は2つあります。

MSCI ACWI Index
…米MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が公表する世界の株式を対象とした時価総額加重平均型の株価指数。当指数から日本と新興国を除外したものが、MSCIコクサイ・インデックスとなる。

FTSE Global All Cap Index
…大型株、中型株、小型株を網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数。英FTSEインターナショナル社が公表する。

つみたてNISAの対象で「MSCI ACWI Index」に連動するものは8本あり、「FTSE Global All Cap Index」に連動するものは2本あります。

両方とも世界の株式に投資をするという点では同じですが、若干違いがあります。

「MSCI ACWI Index」は投資対象が46カ国(先進国23・新興国23)で、「FTSE Global All Cap Index」は投資対象が50カ国(先進国25・新興国25)となっています。

また、「MSCI ACWI Index」は大型・中型株を投資対象にしているのに対し、「FTSE Global All Cap Index」は大型・中型・小型株を投資対象としています。

また、時価総額のカバー率も「FTSE Global All Cap Index」の方が大きいことから、より広い範囲で世界株式に投資をしたい場合は「FTSE Global All Cap Index」に連動するインデックスファンドがおすすめです。

「FTSE Global All Cap Index」に連動するインデックスファンドは「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の2つです。

つみたてNISA対象の世界株式インデックスファンド全10本を比較した結果が以下です↓

2021年3月30日時点

「MSCI ACWI Index」に連動するインデックス・ファンドは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」か「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」が信託報酬や純資産、運用成績といった点からおすすめです。

日本も含めて世界株式に投資したい場合は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、日本株を除いて世界株式に投資をしたい場合は「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」を選ぶといいと思います。

ちなみに、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は『投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2020』(第1位)も受賞しており、非常に高い人気を誇っているファンドです。

「FTSE Global All Cap Index」に連動するインデックスファンドは「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の2つがあり、どちらか好きな方を選択していただいて問題ないと思いますが、よりコストを抑えたいという方は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」がおすすめです。

まとめ:インデックスファンドはコストが低くて優秀

以上、つみたてNISA対象のインデックスファンドをコスト、純資産、運用成績といった観点から比較してみました。

つみたてNISA対象の株式インデックスファンドは、国内、米国、先進国、新興国、世界といったように様々な投資対象があり、ファンドの種類も多くてどれを選んだらいいのか分からないという方もいらっしゃると思います。

基本的には前提のところでお伝えしたように、同じ指数への連動を目指すのであればコストが低いファンドを選んだほうがよいです。

コストが低いファンドというのは相対的に人気が集まって純資産総額も大きくなり、スケールメリットを活かして更に信託報酬が引き下がる可能性があります。

また、コストが低い分、同じカテゴリーのファンドと運用成績を比較しても相対的に運用成績がよくなっています。

今回紹介させていただいたつみたてNISA対象のインデックスファンドはコストが低くて優秀なファンドが非常に多いです。

ぜひ、本記事を参考に自身にあったインデックスファンドを選定していただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

*本記事はあくまで個人が作成した記事であり、情報の確実性を保証するものではありません。また、投資は自己責任でお願いします。