FIRE本

【書評/要約】『米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術』たぱぞう|投資で人生の選択肢を増やす

今の会社に勤め続けるのは精神的にしんどいな…早く仕事を辞めたい…
将来的にセミリタイアするために何か起こせる行動はないだろうか…

一般的な年齢よりも早く仕事を辞めたいと考えているのであれば投資は必要不可欠です。

最近は日本でもFIREの認知度が高まり、アーリーリタイアもしくはセミリタイアを実現した人が増えている印象を受けていますが、FIRE達成者の方々は共通して長期投資で資産を大きく増やすことに成功しています。

投資をすることでお金を増やしていくことができれば、人生の選択肢も増え、セミリタイアを取ることも夢ではなくなります。

そこで今回はセミリタイアを目指す方々にとって参考となる書籍として、人気米国株ブロガーたぱぞうさんの著書『米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術』を紹介していきます。

本書はセミリタイアについての考え方や、セミリタイアを実現させる米国株投資、リスク分散の知識などが解説されており、さらに資産額別の運用方法も紹介されています。

セミリタイア願望があって、これから投資をはじめてみようと思っている方に非常におすすめできる内容となっています。

こんな人におすすめ!!

・セミリタイア願望がある
・これから投資をはじめてみようと思っている
・自分の人生を生きていきたい

投資とは人生の選択肢を増やすこと

本書はセミリタイアを実現するための投資の考え方が中心に解説されています。

最近はFIREムーブメントの広がりを受けて、アーリーリタイアを志す人が増えてきていますが、セミリタイアはアーリーリタイアとは少し意味が異なります。

一般的なFIRE(早期リタイア)は仕事を辞めた後は年金や資産の取り崩しで生活して労働は一切しないというスタイルになります。

一方、セミリタイアは仕事を完全に辞めるのではなく、ある程度仕事をしながら、資産を運用してゆったり暮らすというスタイルです。

FIREの種類で分けるならば、サイドFIREやバリスタFIREがセミリタイア型といえます。(参照:『【FIREの4種類を紹介】自身の価値観に沿った早期リタイアを目指そう!』)

完全リタイア型のFIREであれば多額の資産が必要となり、ハードルも非常に高くなりますが、セミリタイア型のFIREであれば相対的に必要な資産額も減るのでそこまで非現実的な夢ではありません。

また、セミリタイア型はある程度の労働収入も見込めるのでリタイア後の生活も多少は安定します。

本書の著者のたぱぞうさんも40代前半でセミリタイアを実現していますが、やはり大きかったのは社会人になってすぐにはじめた株式投資だといいます。

投資を長期にわたって続ける過程において、「ある程度のお金があり、それを運用して増やしていくことができれば、仕事に縛られることなく、経済的自由を手に入れられる」と感じたそうです。

このように長期にわたって株式投資でお金を増やしていくことによって人生の選択肢はかなり広がっていきます。

なので、これからセミリタイアを目指したいと思っている方は株式投資について学び、少しずつ投資をはじめてみることが大切です。

次項にて、たぱぞうさんが実践してきた金融資産別の運用方法を簡単に紹介していきますので参考にしていただければと思います。

金融資産額別の運用方法

誰しもが株式投資をはじめたての頃は資産が小さく、どういった投資を行えばいいのか分からないと思います。

また、資産額が増えると、従来の資産運用のままで大丈夫なのだろうか…と疑問を抱くこともあるはずです。

では、たぱぞうさんはどういった運用スタイルを行ってきたのでしょうか。

たぱぞうさんがこれまで実践したきた運用スタイルは、ペーパーアセット(株や債券など)でセミリタイアするための資産を築き、ある程度の資産ができたら、ハードアセット(不動産)を加えて資産に安定性を持たせ、セミリタイアに適した運用体制にするというものです。

たぱぞうさんも社会人になりたてで株式投資をはじめた頃は資産額が小さかったですが、株式投資を続けたことによって資産額が1億円を突破し、現在では不動産や太陽光発電にも投資を行っており、合計で5億5000万円の投資規模を誇っています。

このように小さい金額から資産運用をスタートして、最終的に億超えの資産を築き上げたたぱぞうさんの経験をもとに資産額別にどういった準備が必要になるのかが具体的に解説されていましたので、簡単に紹介していきます。

金融資産100~500万円

投資は資産がゼロであっても簡単に始めることができるので、まずは投資を早くはじめることが重要です。

投資を早くはじめることによって得られる恩恵は非常に大きいです。

たぱぞうさんも社会人になりたての頃に投資をはじめるにつれて「お金を貯める技術(=支出を絞る技術)」と「お金を増やす技術(=お金にお金を稼いでもらう技術)」が身につき、どんどん資産形成のスピードは加速していったと述べています。

他にも資産運用には複利効果があり、時間と投資額が大きければ大きいほど指数関数的に資産額が伸びていくという特徴もあるので若いうちから投資に取り組むとかなり有利になります。

では、具体的に資産形成初期の頃はどのようなプランで臨めばいいのでしょうか。

たぱぞうさんは資産額が1000万円に到達するまでは米国株式100%の積立投資が効率的と述べています。

具体的な商品としては「楽天・全米株式インデックス・ファンド」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」などが紹介されています。

なお、つみたてNISAやiDeCoを活用すると運用益が非課税になるといったメリットが受けられますので活用をおすすめします。

金融資産500~3000万円

資産が増えてくるとお金がお金を稼ぐようになって複利の効果を感じられるようになってきます。

金融資産額が500万円に到達してきたら積立投資で資産を増やしていくというスタンスは崩さずに、サテライト投資を検討してみましょう。

サテライト投資とは、資産の一部をNASDAQなどの指数、あるいは個別銘柄など、特定の分野、銘柄に集中投資をすることです。

コアとなる資産はS&P500といった、米国株式市場全体に連動する投資信託やETFを8割程度投資しつつ、2割程度をサテライトとして、セクターや指数に連動するETFだったり、個別株に投資をすることが勧められています。

サテライト投資は集中度を高めることによってより大きなリターンを獲得を目指すことが目的です。

集中度が高まると、ボラティリティも大きくなるので、自身のリスク許容度に照らし合わせてサテライト投資を取り入れてみてはいかがでしょうか。

金融資産3000~5000万円

資産額が3000万円を超えてきたら「リスクヘッジとしての資産分散」を考えていい時期になります。

株式と異なるアセットへの分散で候補にあがるのは、債券や不動産です。

金利が低い現状では債券の利回りも低くなっていますが、債券の魅力は安定性です。

リターンよりも資産全体の値動きを安定させることに重点を置きたい場合には、今も債券は分散のための投資対象になりえます。

一方で、資産形成のスピードを落とさずに分散をするのであれば、不動産などのアセットを検討してみるのもアリです。

金融資産5000~1億円

資産が5000万円を超えたら、年齢や状況によっては十分、セミリタイアが可能な水準です。

この水準に到達したら、現段階でセミリタイアが可能かどうかチェックしてみましょう。

特に独身の方で5000万円あれば、セミリタイアできる可能性は非常に高いと思われます。

そして、セミリタイアを実現しやすくするために次の2点を抑えておきましょう。

1. 資産の運用でインカムを得るだけではなく、取り崩す手法を入れること
2. 月5万円でも10万円でも、無理なく働いて収入を得ること

金融資産1億円超

おおまかなイメージとして、50代で金融資産が1億円を超えれば、具体的にセミリタイアが視野に入ってくると本書では述べられています。

50代では年金保険料の支払い実績も積み上がって老後に受け取れる年金もある程度の額になりますし、年金の支給開始年齢も近くなるからです。

資産が1億円を超えたら、資産管理法人を設立することを検討してみてもよさそうです。

資産管理法人と聞くとかなりハードルが高く感じますが、普通の会社と何ら変わることはなく、売上と所得があれば成り立ちます。

売上は不動産収入、売電収入、配当・分配金など、様々なものがあり、こうした収入があれば法人を設立可能です。

資産管理法人を設立するメリットは以下です。

・法人と個人の税率を踏まえた所得分散ができる
・10年にわたり赤字を繰り越せる
・交際費など経費裁量が認められる
・相続を視野に入れた資産運用ができる
・各種企業補助施策を活用できる

一方、資産管理法人のデメリットとしては、初期費用がかかるということ、売り上げや所得が小さくても固定費がかかるといったことが挙げられます。

ここでは詳しくは述べませんが、ハッピーなセミリタイア生活のためには、雇用されるのではなく、個人事業主になる、あるいは、資産管理会社を設立し、法人として資産運用をしていくことを視野に入れてもいいのではないかとたぱぞうさんは考えられています。

まとめ:人生の選択肢を増やそう!

以上、たぱぞうさんの著書『米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術』よりセミリタイアを実現するために重要な考え方や資産額別の運用方法について紹介させていただきました。

セミリタイアはそんなに簡単にできることではありませんが、早いうちからお金を貯める習慣を身につけ、長期にわたって投資を続けていければ決して到達不可能というものではないと思います。

私自身も社会人になる前から投資をはじめて資産額が500万円を突破してきたあたりから複利効果を強く実感できるようになりました。

そして、本書で紹介されていた資産額別の運用方法は個人的に参考になったので今後も活用していきたいです。

これからもサイドFIRE(セミリタイア)を目指して日々資産形成に取り組んでいきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。