投資信託

eMAXIS Neo 宇宙開発は宇宙の覇権争いで期待大!?特徴と魅力を解説

eMAXIS Neo 宇宙開発ってどんなファンドか気になる…

宇宙ビジネスってこれからますます伸びていく分野ですので、「eMAXIS Neo 宇宙開発」に興味を持っている人も多いと思います。

本記事では、上記のような悩みを解決するために、「eMAXIS Neo 宇宙開発」の特徴や魅力を解説していきます。

アーク
アーク
私自身、宇宙ビジネスに関心があり、「eMAXIS Neo 宇宙開発」を保有していた経験があります。(利確済み)

約2年保有していたこともあって、元ホルダーの視点から「eMAXIS Neo 宇宙開発」の特徴や魅力をお伝えできればと思います。

こんな人におすすめ!!

・eMAXIS Neo シリーズに興味がある
・宇宙開発の分野に期待している
・米国の軍事産業の実態が気になる

eMAXIS Neo 宇宙開発の特徴

AIが銘柄を選定する”新時代のインデックスファンド”

三菱UFJ国際投信 より

まずはeMAXIS Neoシリーズの概要を説明します。

eMAXIS Neoとは、インデックスファンドをやっている方はeMAXISシリーズでお馴染みの三菱UFJ国際投信が設定している投資信託のシリーズのことです。

最大の特徴は、AI(人工知能)が米国の金融商品取引所に上場している銘柄の中から対象のテーマごとに銘柄を選定し算出する「S&P Kensho ニューエコノミー指数」に連動することを目指す、新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズであるということです。

同シリーズは2020年末で合計純資産残高が200億円を突破しています。(2020年12月29日時点)

将来性や高い成長性が期待される9つの革新的なテーマを取り扱っています。(「遺伝子工学」「ロボット」「宇宙開発」「ドローン」「バーチャルリアリティ」「ナノテクノロジー」「フィンテック」「ウェアラブル」「自動運転」)

eMAXIS Neoシリーズ9ファンドの2020年12月28日時点の純資産とリターンは以下のようになっています。

AIが一部運用するようなファンドはこれまでにもあったみたいですが、eMAXIS Neoは銘柄選定を全てAIが行っています。

AIが数百万ページ以上の企業の開示資料等を自動で読み込み、テーマに関連するコトバの有無を基本に銘柄を自動で選んでいます。

AIが運用することによって、銘柄の取りこぼしが少なく、テーマの恩恵を十分に享受することが期待されています。

人間と違ってAIには迷いや不安といった感情が一切ないため、読み込んだ過去のデータに基づきより精緻運用ができるのでしょう。

AIの運用技術自体もこれから注目されると思いますので、AIの腕前を見るという点でも興味深いファンドだと思います。

Kensho Space Indexに連動

「eMAXIS Neo 宇宙開発」はKensho社が開発したS&P Kensho Space Index(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指しています。

S&P Kensho Space指数は、宇宙セクターに従事している企業や、ビジネス戦略の主な構成要素として宇宙関連事業に注目している企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。

S&P500指数と対比した過去3年間のパフォーマンスは以下のとおりです。

2021年1月22日時点

3年前(2018年1月22日)を100とした場合、
S&P Kensho Space…144.51
S&P 500…143.68

時期によって優劣はあるものの、過去3年間のパフォーマンスはS&P500指数と同程度の成績となっています。

コストは少し高い

「eMAXIS Neo 宇宙開発」の基本情報をまとめました。

購入時手数料:なし
信託報酬:年率0.792%(税込)
信託財産留保額:なし
設定日:2018年8月6日
信託期間:無期限
決算日:8月17日
純資産:1309百万円(2020/12/30時点)

コストは普通といったところでしょうか。

購入時手数料と売却時にかかる信託財産留保額はかかりません。

信託報酬は年率0.792%で、業界最安のインデックスファンド(約0.2%程度)と比較すると相対的に高く、アクティブファンド(約1.6%)と比較すると相対的に安いといった立ち位置です。

まさにインデックスファンドとアクティブファンドのちょうど中間といったところですね。

売買委託手数料、有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは1.074%となっています。

買付時手数料
…投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。

信託報酬
…投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。

信託財産留保額
…投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

設定日は2018年8月6日で同シリーズの「遺伝子工学」「ロボット」と同時期に設定されています。

純資産は2020年12月30日時点で13億900万円となっています。

eMAXIS Neo 宇宙開発の組入銘柄

「eMAXIS Neo 宇宙開発」の投資地域と組入上位10銘柄は以下のようになっています。(2020年12月の月次運用レポートより抜粋)

投資地域は米国がほとんど(96.8%)で、イスラエルが2.7%となっています。

宇宙開発をテーマにしているため、セクターは資本財が83.7%と大きく偏っています。

また、組入銘柄数も30銘柄とかなり集中しています。

組入上位3銘柄を紹介

1位 エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングス(組入比率5.5%)

組入銘柄1位は米国最大級の航空宇宙推進システム製造会社のエアロジェット・ロケットダイン・ホールディングスです。

100年以上の歴史を有し、宇宙ビジネスの分野ではロケットエンジン、宇宙推進システムが主力製品です。

米国の宇宙開発計画発足以降、1,600以上のロケット打上げに貢献し、有名なアポロ計画にも携わった実績を持っています。

同社の推進システムは太陽系内のほぼ全ての惑星への探査に展開されています。

NASAが売上の3割を占める同社最大の顧客となっており、米国政府からの受注が売上の9割以上を占めています。

2位 ボーイング(組入比率4.9%)

航空機メーカーのボーイングが組入銘柄2位となっています。

商用ジェット機を開発、製造、販売している会社です。

軍用機、ヘリコプター、宇宙・ミサイルシステムなど、情報・宇宙・防衛システムの研究・開発・製造・改良・サポートも手掛けています。

3位 ヘクセル(組入比率4.8%)

ヘクセルが組入銘柄3位となっています。

ヘクセルは補強製品、複合素材の設計、製造、販売を行っている会社です。

製品は、商用航空宇宙、宇宙・防衛、エレクトロニクス、一般産業、娯楽などの分野の最終製品に使用されています。

最大の特徴は軍事産業関係の組入が多いこと

組入銘柄の上位10銘柄を見ていると、「eMAXIS Neo 宇宙開発」というファンドの最大の特徴が見えてきます。

それは、軍需産業関係の銘柄の組入が非常に多いということです。

ロッキード・マーチンやレイセオン、ノースロップグラマンなどの軍事関係で有名な企業も入っています。

ですので、軍事衝突が起こった際には株価が動きやすい特性を持っています。

実際に私自身も保有していて感じたのが、2020年の年初に起こったアメリカとイランの軍事衝突の際は、株式市場が全面安のなか「eMAXIS Neo 宇宙開発」は大きく上昇していました。

宇宙開発と軍事開発という分野は非常に密接に関わっていることが分かります。

設定来の運用成績

決算期(8月17日)における設定来の運用実績を紹介します。

基準価額期中騰落率純資産総額(百万円)
2018/8/6(設定日)10,000300
2019/8/19(1期)10,5125.12%787
2020/8/17(2期)10,6050.88%1,194

基準価額、純資産ともに緩やかに上昇しています。

純資産総額はeMAXIS Neo全9シリーズで比較するとちょうど真ん中の5番目となっています。

【展望】注目トピック

では最後に「eMAXIS Neo 宇宙開発」に関連する注目トピックを取り上げていきたいと思います。

私が注目しているのは、米国の国防費宇宙の覇権争いの2つです。

米国の国防費は増加傾向

先述のとおり、「eMAXIS Neo 宇宙開発」は米国の軍事関係の企業の組入が非常に多いといった特徴があります。

そして、軍事関係の企業は政府との取引が非常に大きいといった特徴があります。

なので、米国の国防費の増加はこれら防衛関連企業の受注拡大につながりやすく、業績の上昇に寄与します。

近年、米国の国防費は増加基調にあります。

背景としては、米・イラン対立の激化であったり、地政学リスクの高まり、軍事的な台頭が著しい中国への対抗手段の強化などが挙げられてます。

このような背景もあって、米国国防費は年々増加傾向にあります。

米国2021会計年度予算教書 より

トランプ大統領からバイデン大統領に代わりましたが、今後米国の国防費がどのように推移していくのかに注目です。

宇宙の覇権争い

また、トランプ大統領は2020年度の国防予算の大枠を定めた国防権限法に署名しています。

同法で決まったことで注目すべき内容の1つに宇宙軍の創設が承認されたことがあります。

宇宙軍は陸海空軍などと同格の6番目の軍隊になります。

こちらも背景には急速な宇宙開発で米国の軍事的優位性を脅かす中国への対抗姿勢が伺えます。

日本もミサイル・無人機(ドローン)攻撃を効果的に遮断できる最先端武器、高出力マイクロ波(HPM)兵器の開発を本格的に行っているみたいですが、中国やロシアは人工衛星を攻撃できるHPM兵器の開発で先行しているようです。

各国ともに宇宙の覇権を握るために最先端の技術開発に取り組んでいることが分かります。

宇宙での覇権争いはかなり脅威的ではありますが、航空宇宙関連企業にとってみれば新たな事業機会の創出となるため当ファンドにおいてはポジティブな材料と捉えられます。

まとめ:宇宙の覇権争いは続く

以上、「eMAXIS Neo 宇宙開発」の特徴や魅力、展望を紹介させていただきました。

私自身、過去に「eMAXIS Neo 宇宙開発」に投資を行っていましたが、その理由は今後の宇宙ビジネスに大きな期待を寄せていたからでした。

ただ、実際に当ファンドを保有してみると宇宙開発と軍事は非常に密接に関係していることが分かりました。

軍事関係の企業の組入が多いため、地政学リスクを背景に株式市場が大きく下落するような場面では当ファンドは上昇しやすいのでポートフォリオに1つ組み入れてみるのも面白いと思います。

今後も宇宙開発分野においては軍事・民政ともに覇権争いが続いていくことが予想されます。

当ファンドも宇宙の覇権争いが拡大していけばそれなりに基準価額の上昇が期待できそうです。

ただ、この分野に投資をするということは、間接的に米国に軍事協力をしているとも言えます。

軍事的な争いはできればなくなってくれたほうが嬉しいので、この点が非常に悩ましいですよね。

ただ、軍事的な面だけではなく、宇宙には様々な魅力が詰まっているので、今後も「eMAXIS Neo 宇宙開発」には期待したいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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