資産形成のヒント

【書評】『なるべく働きたくない人のためのお金の話』大原扁理

毎日仕事が辛すぎて何のためにお金を稼いでいるのか分からない…
もっと時間的なゆとりがほしい!

上記のような想いを抱いている方々にぜひ読んでいただきたいのが、
大原扁理さんの著書『なるべく働きたくない人のためのお金の話』です。

本書は25歳から週に2日だけ働き(年収100万円以下)、東京郊外で隠居生活していた著者によるお金に対する考え方や接し方が書かれている本です。

一般的には年収100万円以下の生活だと経済的にも不安を抱え、幸せな生活なんてできないだろうと想像する人が大半だと思います。

ただ、著者は実際に隠居生活で「年収が下がるにつれて経済的不安からも解放される」という不思議な現象を体験しています。

なかなかこのような生き方をしている人はいないですし、社会人になったら働かないといけないという一般常識のもとでとりあえず仕事に就いているという日本人の方は多いのではないでしょうか。

そういった意味で、一般の人々よりもかけ離れた隠居生活を送っている著者の考え方は非常に参考になる部分が多いと思います。

「自分はどうありたいのか」を再度見つめなおすきっかけにもなりえる本です。

こんな人におすすめ!!

・働くのが嫌で、何のために仕事をしているのか分からない
・もっと精神的にも時間的にもゆとりのある生活を送りたい
・自分はどのような生き方をしたいのか見つめなおしたい

著者:大原扁理

著者は25歳から約6年間、東京郊外の小さなアパートで隠居生活をしていた大原扁理さんです。

社会との関わりを最小限にして、基本的に週二日働き、年収は100万円以下で暮らしていました。

ITなどの特別なスキルを有していた訳でもなく、株などで大きく儲けていたようなこともない普通の人ですが、親や国に頼ることなく年収100万円以下の隠居生活でもハッピーに暮らせていたそうです。

隠居生活をはじめる前は高い家賃を払い続けるためにほとんど毎日アルバイトをしなければならないという辛い日々を送っていました。

「なぜ生活するためだけにこんなに働かなければいけないんだろう」という疑問を抱くようになり、苦しい場所からとりあえず離れてみたというのが隠居生活のきっかけとなっています。

現在は東京郊外の小さなアパートは引き払っており、台湾で隠居生活を行っているそうです。

「自分がどうありたいのか」

本書を読んで改めて重要だと感じたのが、「自分がどうありたいのか」を見つめ直すということです。

お金について考えるとき、「自分がどうありたいのか」という問題を避けて通ることはできません。

お金はたくさんあればあるほど、幸せになれそうなイメージが定着していますが、お金は単なる手段の一部にすぎません。

なので、お金は「自分がどうありたいのか」の一部でしかないとも言えます。

著者のように「もうこんなに働きたくない」という想いが強ければ、仕事を減らして収入にあった生活を送るのも1つの手です。

逆に「お金をたくさん手に入れてもっと豊かな生活を送りたい」という方は、収入を増やせるような職業や手段を取るべきです。

要は、いくら稼ぐか/節約するかよりもまず、自分がどうありたいのか」を洗い出していくことが重要ということです。

「自分がどうありたいのか」ということに向き合わずにお金のことだけを見てしまうと人生の本質まで見失ってしまいます。

そして「自分がどうありたいか」を考えることが、「お金」という漠然とした問題に手がかりや方向性を与えてくれます。

自分にとって何がハッピーなのかが分かっていれば、それを実現するためにどんなお金(もしくは消費・労働・貯金・保険など)が必要なのかが見えてくるはずです。

「どういう状態であれば満足なのか」

また、「どういう状態であれば満足なのか」、最低限の条件を確認することで、無駄な不安や迷いをかなり減らすことができます。

著者の場合、満足の最低基準を「好きなことをしているか」ではなく、「イヤなことをしないでいられるか」で判断しているそうです。

実体験として「やりたいことができないのがイヤなのではなく、やりたくないこと(労働)をしなきゃいけないのがイヤだったんだ」ということに気づき、満足って何かをすることで得られる場合もあるけど、何かをしないで得られる場合もあることが分かったと言います。

そこからは「世間の当たり前」や「自分を固定しようとするもの」から解放されて、ハッピーでいたいという根源的な欲求のために生きています。

著者は「自分がどうありたいか」「どういう状態であれば満足なのか」を明確にしたうえで、手段として”隠居”を活用しています。

隠居はあくまで手段です。

まとめ

以上、大原扁理さんの著書『なるべく働きたくない人のためのお金の話』より個人的に重要だと感じた部分を紹介しました。

本記事で紹介したような「お金に関する考え方」を学べるほか、実際の隠居生活の内訳や生活感なども本書では詳しく紹介されていますので、ぜひ気になった方は本書を読んでみてください。

「何のために今の仕事をしているのか分からない」という方や「もう一度自分がどうありたいかを見つめ直したい」と思っている方には非常におすすめです。

生き方は人それぞれたくさんあります。

ぜひ自分にあった最適な生き方を実現するための一助として参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。