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『鬼速PDCA』(冨田和成)は 前進を続けるための究極の前向き思考

冨田和成さん(株式会社ZUU社長)の著書『鬼速PDCA』は、私が学生時代に強く影響を受けた本の1つです。

数あるPDCA本の中でもPDCAの回し方がかなり分かりやすく解説されており、私自身、何かをなし遂げたい目標がある時には『鬼速PDCA』のフレームワークを参考にしています。

アーク
アーク
これまで3回くらいは読んでます。

何か目標に向かって挑戦している
PDCAについては過去に学んだことがあるけど、なかなか活用できていない
という人にぜひオススメしたい1冊です。

こんな人におすすめ!!

・何か目標に向かってチャレンジしている
・成長速度を加速させたい
・PDCAを上手くまわせるようになりたい

鬼速PDCAの真髄

みなさんご存知のとおり、PDCAサイクルとは、Plan-Do-Check-Actionのサイクルを回すことによる継続的改善手法です。

この「前進を続けるためのフレームワーク」であるPDCAを高速を超える”鬼速”で回し続けることで、圧倒的なスピードで成果を出し続けるための手法が”鬼速PDCA”です。

また、PDCAサイクルと聞くと、プロジェクトベースで1つだけ回っているような印象受けますが、PDCAには階層があります。

鬼速PDCAの本質はここにもあり、この捉え方を身につけるだけでもとんでもない成果に到達することが可能と『鬼速PDCA』では述べられています。

あらゆるPDCAには、さらにそれを含む上位のPDCAと、それを細分化した下位のPDCAがあります。

上位で回っているものから大PDCA、中PDCA、小PDCAという具合ですね。

私の資産形成でイメージすると、このような感じでしょうか。

私の場合、大PDCAには資産形成を通して成し遂げたい目的、すなわち、経済的自立がきます。

私の資産形成のコンパスともいえる、資産形成の目的についてはこちらの記事で紹介しています↓

中PDCAは、大PDCAを達成するための中期的な目標になります。

私は、経済的自立を実現するための中期目標として、「30歳(5年後)に金融資産1000万円に到達する」を掲げました。

中PDCAを実現するためにさらに細かくしたものが、小PDCAとなります。

先ほどの「30歳(5年後)に金融資産1000万円に到達する」の小PDCAには、貯蓄率のUP、副業収入のUP、投資の運用成績向上などがあります。

この小PDCAについてもさらに細分化することができますが、PDCAの階層も人によってバラバラです。

必要度に応じて小さなPDCAをたくさん回しながら、上位の目標に近づいていきましょう。

*鬼速PDCAは、前進を続けるためのフレームワークであるPDCAを鬼速でまわし、圧倒的なスピードで成果を出し続けるための手法。

*PDCAには階層があり、この捉え方を身につけるだけでもとんでもない成果に到達することが可能

PDCAの設計

では、実際にPDCAの設計方法について紹介していきたいと思います。

先ほど紹介した私の中期目標「30歳(5年後)で金融資産1,000万円に到達する」についても『鬼速PDCA』の考え方がベースとなっています。

PLAN(計画)

まずは、PDCAにおいて核とも呼べるP(計画)について。

『鬼速PDCA』の著者である冨田和成さんもPDCAの5割は計画で決まると述べています。

Step1:ゴールを定量化する(KGIの設定)

まずは、ゴール(目標)を設定します。

ポイントは、期日を切ること定量化すること適度に具体的なものにすることの3つです。

期日が変わってしまうと取るべき戦略も変わってしまいます。

私は、「5年後(30歳)で金融資産1000万円に到達する」という風に期日を5年としました。

もし、「1年後(26歳)で金融資産1000万円に到達する」が目標であると、取るべき手段は起業するとか博打で勝つといった難易度の高い戦略になってしまいます。

また、ゴールは必ず数字に落とし込む必要があります。

期日設定を含めて、定量化したゴールのことをKGI(Key Goal Indicator)と呼びます。

私の中期目標のKGIは、「5年後に金融資産1000万円に到達する」となります。

また、目標で定める「期日」と「定量化」は適度に具体的なものにすべきです。

極端な話、「1年後に金融資産5000万円に到達する」とか「30年後に金融資産1000万円に到達する」といった目標で考えてみましょう。

前者は、期間も短く、ハードルが高い。後者は、時間が長く、ハードルは比較的易しいです。

この点は目標設定者の適度な感覚になりますが、目指したいけどそれなりに努力が必要くらいのレベルがいいのではないかと思います。

Step2:現状とのギャップを洗い出す

ゴールが決まったら、現状とのギャップを確認します。

私は目標設定時点(2020年4月5日)の金融資産を以下のとおり書き出しました。

預金(生活用):168,119円
預金(貯蓄用):711,931円
株式     :118,800円
投資信託   :797,561円
その他    :30,000円
 合計     :1,796,411円

これで目標とのギャップが分かります。

目標金額は1000万円で現状は約180万円なので、ギャップは約820万円であることが分かります。

期限は5年で設定しているので、単純計算だと820万円÷5年=164万円の金融資産を1年で増やす必要があることが分かります。

ちなみにこちらの記事で紹介していますが、私の2019年度に増やした金融資産は+1,102,233円だったので、単年ベースでも+50万円くらい増やす努力が必要そうです。

step3:ギャップを埋める課題を考える

step2でギャップは5年間で約820万円あり、単年ベースでも年間164万円金融資産を増やす必要があることが分かりました。

このギャップを埋めるための課題を考えていきます。

課題を考えるにあたり有効なのが因数分解です。

金融資産形成は、①収入②支出③投資の3つに因数分解することができます。

収入、支出、投資の面からざっと課題を書き出してみました。

step4:課題を優先度づけして3つに絞る

step3では、資産形成を収入、支出、投資に因数分解してみて、それぞれの課題を書き出してみました。

この書き出した課題について、優先度をつけていきます。

このステップで「やらないこと」を決めると同時に、「やること」について優先度づけを行います。

考えるべきポイントは以下の3つです。

・インパクト(効果)
・時間
・気軽さ

これら3つを踏まえて考えると、優先度の高い課題を絞ることができます。

この3つのポイントを踏まえて、私は課題を以下の3つに絞りました。

・副業(ブログ)ではまだ全然稼げていない
・まだまだ知らないことがいっぱいある
・入金力は収入比で35%

Step5:各課題をKPI化する

課題が絞り込まれたら、次は課題を数値化していきます。

課題を数値化するにあたって、KPI(Key Performance Indicator)、すなわち、結果目標を用います。

ゴールの定量化と同じで、検証フェーズで客観的に進捗状況を把握するためのもので、ゴールに近づくための「サブゴール」みたいなものです。

中でも一番インパクトの高いものを最重要KPIに定めます。

私の場合、中期目標を実現するために細分化しているので、上記3つのKPIは中PDCAの下位の小PDCAのKGIとしてそれぞれPDCAが回せそうです。

私は最重要KPIとして、貯蓄率35%→40%を定めています。

現在の貯蓄率は35%ですが、これを40%→45%→50%と副業収入を増やすとともに比率を上げていきたいです。

step6:KPIを達成する解決案を考える

ここからは、最重要KPI:貯蓄率35%→40%について考えていきたいと思います。

貯蓄率35%→40%というKGIで1つのPDCAとして回せそうなサイズですね。

貯蓄率は収入のうちどれだけ貯蓄にまわせたかを測る指標なので、貯蓄(収入-支出)/収入という式で表せます。

収入を増やして、支出を減らすことによって貯蓄率は高めることができそうです。

支出に関しては、格安SIMの導入と保険の見直しで大幅に削減したので、見直す余地があるのは変動費の部分に限られそうです。

収入については、現状ブログでは稼げてはいませんが、稼げるチャンスはあると思うので挑戦してみる価値はありそうです。

また、あまり中途半端はよくありませんが、他の稼ぐ手段については知らないことばかりなので、新しいことに挑戦してみるのも面白そうです。

ということで、私は解決案として、ブログの収入を伸ばす(別のPDCA)、稼ぐために新しい知識を吸収するの2点を挙げました。

これで、ひとまずP(計画)のフェーズは終了です。

DO(実行)

DO(実行)のフェーズでは、P(計画)で考えた解決案(課題解決のための方向性)を実現するために必要なアクションを考えていきます。

Step1:解決案を「DO」に変換する

Pで出した2つの解決案「ブログの収入を伸ばす」「稼ぐために新しい知識を吸収する」についてDO(実行プラン)に分解していきます。

Step2:DOを定量化する(「KDI」を設定する)

計画フェーズで各課題をKPIという形で定量化したように、実行フェーズでは「DO」を定量化します。

それが、KDI(Key Do Indicator)です。

端的にいえば、「どれだけ計画を実行できたか」を表す指標です。

Step3:DOを「To Do」に落とし込む

PDCAの罠として「何かをしよう」と決めたことは大抵DOのレベルで止まっており、具体的なタスクとして落とし込まれていないと著者は述べています。

そこで、DOをTO DOに落とし込んでいきます。

DOのTO DO化とは、DOを実行の際に迷わないレベルまで分解することであり、期日設定まで含みます。

プラン①

・年に100記事投稿する→今週中に1記事作成
・過去記事のリライト→今週中に1記事リライト
・SEOについて知識をつける→Webライティングの本を購入して読む

プラン②

・リベ大(稼ぐ編)を見る→動画を毎日視聴する
・稼ぐということにアンテナを張って情報収集をする→プログラミングやせどりについて関心があるので、深堀していく。

Step4:TO DOの進捗確認をしながら実行に移す

検証サイクルは次のC(Check)のフェーズでは?と思う方もいるのではないかと思います。

KGIやKPIの進捗を確認するのは次のCのフェーズですが、Dのフェーズでは落とし込んだTO DOを実行に移せているかを確認します。

TO DOにも完結型継続型があります。

完結型とは、文字通り行動すれば簡潔するタイプのものです。

先ほど私が書き出したTO DOでは、Webライティングの本を購入して読むが該当します。

継続型は、週に1記事作成するといったTO DOが該当し、日々進捗状況を確認していきます。

ここでTO DOの進捗を確認するのは、実際に行動単位に落とし込んだTO DOを実践しなければKGIやKPIにも成果が表れないからです。

CHECK(検証)

Cのフェーズで確認するのは、以下の3つです。

KGI:ゴールの達成率
KPI:サブゴールの達成率
KDI:行動計画の達成率

これらについて「うまくいっている要因」と「うまくいっていない要因」を突き止めていきます。

Step1:KGIの達成率を確認する

KGIレベルになると本格的な検証は月に1回程度で十分です。

どの程度の水準まで到達しているかを把握しましょう。

Step2:KPIの達成率を確認する

結果目標であるKPIの達成率を把握します。

KPIの検証は週次ベースで行うのがよさそうです。

月間の目標については、週次ベースで進捗を確認するために月間の目標を週次に割り算をします。

検証期間ごとにブレイクダウンしたKPIのことを「ラップタイム」と呼びます。

週ベースでこの「ラップタイム」を達成できているかを確認しましょう。

Step3:KDIの達成率を確認する

KDIは「予定通り行動できたかどうか」を示す指標です。

行動目標の達成率(または進捗率)という形で表されます。

DOのフェーズでも述べたとおり、細かいTO DOの進捗具合は毎日確認と調整を行うのが理想です。

KDIの達成率を確認しながら、継続すべきKDIは繰り返し、役目を果たしたKDIについては付け足していきます。

KPI(結果)はコントロールできませんが、KDI(行動)は自分の意識次第でコントロールできるので、KDIの管理によりフォーカスしていきましょう。

Step4:できなかった要因を突き止める

ここが検証の本丸です。

予定した行動目標が達成できていないときに真っ先に考えられる要因は「時間」です。

「十分な時間をかけることができたか?」と問いかけてみたり、もし十分な時間をかけたのであれば「なぜ時間をかけても未達なのか」を考えていきます。

このようにできなかった要因を突き止めるために要因分析の基本である「なぜ」を繰り返し、課題を整理していきます。

Step5:できた要因を突き止める

成果を出すにあたってStep4のようにできなかったことを改善していくことも重要ですが、いいところを伸ばすことによって全体効果が大きいこともあります。

なので、PDCAを回すときは「できなかった要因」だけでなく「できた要因」も分析するべきです。

Adjust(調整)

PDCA最後のフェーズはA(Adjust:調整)です。

検証フェーズの結果を踏まえて対応を検討し、次のPDCAサイクルにつなげていく役割を担っています。

Step1:検証結果を踏まえた調整案を考える

検証フェーズ(C)から渡されるバトンは次の3つです。

・KPI、KDI(またはそのいずれか)の達成率
・できなかった要因
・できた要因

できなかった要因については「どうやったらできるようになるか?」、できた要因については「どうやったらさらに成果を出せるか?」を考え、書き出していきます。

Step2:調整案に優先順位をつけ、やることを絞る

調整案を考えたら、「インパクト」「時間」「気軽さ」の指標で優先度をつけていきます。

優先度をつける理由は、時間や予算、人手などが限られているためです。

書き出した調整案について、優先度が決まってくれば、やらないことは置いておき、残った調整案を次のPDCAサイクルにつなげていくことになります。

Step3:次のサイクルにつなげる

いよいよ最後のステップです。

PDCAは回し続けることに意義があります。

調整フェーズ(A)は改善案や伸長案といった具体的なアイデアを決めるだけでなく、PDCAサイクルの命ともいえる「次のサイクルへの橋渡し役」も担っています。

課題レベルでの変更・追加が必要とする調整案が出れば、できるだけ早く次のPにつなぎ、解決案・DO・TO DOレベルの改善案や伸長案が出てきたらできるだけ早く次のDにつないでいくということになります。

PDCAだからといって必ずPに戻る必要はなく、適宜サイクルを回していくことが重要です。

まとめ

改めて、PDCAのステップを整理しておきます。

PDCAというフレームワーク自体は学校や会社でもよく聞くとおり馴染みのあるものですが、定着させるのが難しいです。

PDCAは「前進を続けるためのフレームワーク」であり、間違っていても修正が効くので、とりあえずまわして前進していきましょう。

私も都度修正しながら前進していきたいと思います。

鬼速PDCAは究極の前向き思考だ。

過ぎ去ったことは教訓として学んだらさっさと捨てる。あるステージまで到達できたら、さっさと新しいPDCAを回す。現状で満足するという概念がそもそもない。走り続ける必要があるので鬼速PDCAは大変だ。人より速く前に進んでいるのだから楽なわけがあるまい。

でも、これだけは言える。

「前進を続ける人生のほうが絶対に楽しい。」と。

『鬼速PDCA』冨田和成 おわりにより

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