投資信託

eMAXIS Neo ナノテクノロジーの組入銘柄と評価は?特徴と魅力を解説!!

eMAXIS Neo ナノテクノロジーってどんなファンドなの?評価は?

ナノテクノロジーとは、原子や分子サイズの物質を制御する技術です。

近年は、半導体などのエレクトロニクス産業だけでなく、人間の体内で高度なタスクをこなすバイオテクノロジー製品にも発展をもたらすことが期待されている分野で、同分野に興味を持たれている方も多いと思います。

本記事では、ナノテクノロジーをテーマにしている注目ファンド「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の特徴や魅力を紹介していきます。

アーク
アーク
私はeMAXIS Neoシリーズのワクワクするようなテーマ性に惹かれ、同シリーズに投資をしていた経験があります。

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の特徴をはじめ、組入銘柄や運用成績を紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

こんな人におすすめ!!

・eMAXIS Neo ナノテクノロジーの中身を詳しく知りたい
・ナノテクノロジーというテーマに将来性を感じる
・eMAXIS Neo シリーズに興味がある

eMAXIS Neo ナノテクノロジーの特徴

AIが銘柄を選定する”新時代のインデックスファンド”

三菱UFJ国際投信HPより

まずはeMAXIS Neoシリーズの概要を説明します。

eMAXIS Neoとは、eMAXISシリーズでお馴染みの三菱UFJ国際投信が設定している投資信託のシリーズのことです。

最大の特徴は、AI(人工知能)が米国の金融商品取引所に上場している銘柄の中から対象のテーマごとに銘柄を選定し算出する「S&P Kensho ニューエコノミー指数」に連動することを目指す、新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズであるということです。

同シリーズは2020年末で合計純資産残高が200億円を突破しています。(2020年12月29日時点)

将来性や高い成長性が期待される9つの革新的なテーマを取り扱っています。(「遺伝子工学」「ロボット」「宇宙開発」「ドローン」「バーチャルリアリティ」「ナノテクノロジー」「フィンテック」「ウェアラブル」「自動運転」)

eMAXIS Neoシリーズ9ファンドの2020年12月28日時点の純資産とリターンは以下のようになっています。

 ファンド名設定日純資産総額
【2020/12/28時点】
累積リターン(12ヶ月)
【2020/11末基準】
1eMAXIS Neo 自動運転2019/5/2888.9億円110.7%
2eMAXIS Neo バーチャルリアリティ2018/12/325.3億円49.30%
3eMAXIS Neo ナノテクノロジー2018/12/318.4億円40.30%
4eMAXIS Neo 遺伝子工学2018/8/615.2億円28.20%
5eMAXIS Neo 宇宙開発2018/8/613億円2.50%
6eMAXIS Neo ウェアラブル2019/5/2812.4億円51.90%
7eMAXIS Neo フィンテック2019/5/2811.7億円32.70%
8eMAXIS Neo ドローン2018/12/38.6億円19.30%
9eMAXIS Neo ロボット2018/8/67.9億円11.40%

今回紹介する「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は同シリーズにおいて純資産総額は18.4億円(2020年末時点)と3番目の規模であり、12ヶ月の累積リターンも40.30%といった好成績を収めています。

これまでにもAIが一部運用するようなファンドはありましたが、eMAXIS Neoは銘柄選定を全てAIが行っています。

AIが数百万ページ以上の企業の開示資料等を自動で読み込み、テーマに関連するコトバの有無を基本に銘柄を自動で選んでいます。

AIが運用することによって、銘柄の取りこぼしが少なく、テーマの恩恵を十分に享受することが期待されています。

人間と違ってAIには迷いや不安といった感情が一切ないため、読み込んだ過去のデータに基づきより精緻な運用ができるのでしょう。

AIの運用技術自体もこれから注目されると思いますので、AIの腕前を見るという点でも興味深いファンドだと思います。

Kensho Nanotechnology Indexに連動

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」はKensho社が開発したS&P Kensho Nanotechnology Index(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指しています。

Kensho Nanotechnology Indexは、ナノテクノロジー産業に従事している企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。

ナノスケールの機器を生産している企業や、それらの生産ラインにおいてナノテクノロジーを使用している企業、またはナノスケールで情報を測定できる機械を制作している企業などで構成されています。

S&P500指数と対比した過去3年間のパフォーマンスは以下のとおりです。

2021年2月17日時点

3年前(2018年2月17日)を100とした場合、
S&P Kensho Nanotechnology332.36
S&P 500…153.26

直近3年間の比較をすると、S&P Kensho NanotechnologyはS&P500指数を常に上回っている高パフォーマンスとなっています。

コストは少し高い

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の基本情報をまとめました。

購入時手数料:なし
信託報酬:年率0.792%(税込)
信託財産留保額:なし
設定日:2018年12月3日
信託期間:無期限
決算日:8月17日
純資産:5504百万円(2021/1/29時点)

コストは少し高いといったところでしょうか。

購入時手数料と売却時のコスト(信託財産留保額)はかかりません。

信託報酬は年率0.792%となっており、業界最安のインデックスファンド(約0.2%)と比較すると相対的に高く、アクティブファンド(約1.6%)と比較すると相対的に安いといった立ち位置です。

まさにインデックスファンドとアクティブファンドのちょうど中間といったコストですね。

売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは0.912%となっています。

買付時手数料
…投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。

信託報酬
…投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。

信託財産留保額
…投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

設定日は2018年12月3日で同シリーズの「バーチャルリアリティ」「ドローン」と同時期に設定されています。

純資産は2021年1月29日時点で55億400万円となっています。

eMAXIS Neo ナノテクノロジーの組入銘柄

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の投資地域と業種、組入上位10銘柄は以下のようになっています。(2021年1月の月次運用レポートより抜粋)

投資地域はアメリカが76.6%イスラエルが21.5%となっています。

セクターは「医薬品・バイオテクノ・ライフ」が31.3%で最多、「半導体・半導体製造装置」が18.3%「テクノロジー・ハードウェア・機器」が17.7%と続いています。

ナノテクノロジーに関連する分野は幅広く、セクターは合計で7セクターに分散されています。

また、特徴的なのは組入銘柄が14銘柄しか入っておらず、集中投資になっていることです。

他のeMAXIS Neoシリーズのファンドと比較しても組入が14銘柄なのは圧倒的に少なく、かなり集中しています。

同ファンドは”新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズ”と謳われていますが、実態はアクティブファンドに近いです。

集中投資のため、リスク・リターンは非常に高いですし、テーマ型は流行り廃りも激しいので注意が必要です。

組入上位3銘柄を紹介

1位 ナノ・ディメンション(組入比率17.7%)

組入銘柄第1位はイスラエルのコンピュータ画像印刷企業のナノ・ディメンション(NNDM)です。

主に、多層回路基板を印刷するための3D多層PBCプリンターの開発・製造に従事しています。

ジェット・プリンター・システムは自宅やオフィスで多層回路基板の印刷に使用されています。

また、3Dプリンター用の微小工学インクを開発、伝導ナノ銀粒子インクや絶縁ナノ・ポリマー・インクなどを製造しています。

2位 パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア(組入比率13.1%)

米国のバイオ研究会社パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア(PACB)が組入第2位となっています。

遺伝子解析のための技術を開発・製造・販売しています。

ナノファブリケーション、生化学、分子生物学、表面の科学的性質と光学の発展を組み合わせることで、一回の分子反応で生体分子のリアルタイム分析が可能な単一分子リアルタイム(SMRT)技術プラットフォームを開発しています。

3位 ビュージックス(組入比率12.1%)

米国の画像装置メーカービュージックス(VUZI)が組入銘柄第3位となっています。

映画、コンピューターデータ、インターネット、ビデオゲームなどのビデオやデジタルコンテンツを視聴することが可能な映像スクリーンを搭載した、眼鏡タイプのウェアラブル画像装置を提供しています。

主な製品にはスマートグラス、ビデオ・アイウェアなどがあります。

設定来の運用成績

決算期(8月17日)における設定来の運用実績を紹介します。

基準価額期中騰落率純資産総額(百万円)
2018/12/3(設定日)10,000300
2019/8/19(1期)9,039-9.61%303
2020/8/17(2期)11,16023.46%407

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は直近の決算で1期は-9.61%の下落となっているものの、2期は+23.46%と大きく上昇しています。

現時点(2021/2/20)においても基準価額は24,396円となっており、最近1年間で基準価額は2倍超となっています。

純資産も約55億円あり、直近1年間で爆発的に伸びています。

【注目トピック】ナノテク×バイオの融合

ナノテクノロジーは様々な電子デバイスの高機能化・軽量化において欠かせない技術ですが、バイオテクノロジー分野との相互の活用が期待されています。

ナノテクノロジー×バイオテクノロジーの組み合わせの一例として、「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」の研究が挙げられます。

DDSは、医薬品を人体の適切な場所に、適切な量、適切な時間作用させるため、薬物の伝達をコントロールするシステムです。

特にナノサイズの微粒子を疾患部位に集中させ、薬物の放出をコントロールするためにナノDDS技術が用いられ、抗がん剤への応用等も研究されています。

また、2020年には新型コロナウイルスの感染が拡大し、国内外の研究機関や企業においてウイルスの分析やワクチン開発がすすめられました。

すでに一部研究機関では、このウイルスに対してたんぱく質ナノ粒子ワクチンの研究結果が報告されるなど、今後も医療をはじめ様々な分野で活用される中で、市場が拡大していくことが期待されます。

まとめ:様々な分野で発展が期待されるナノテクノロジー技術

以上、「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の特徴や組入銘柄、運用成績等を紹介させていただきました。

“ナノ”とはナノメートル(㎚)の略で1メートルの10億分の1の単位です。

この原子や分子サイズの物質を制御する技術であるナノテクノロジーは半導体などのエレクトロニクス産業だけではなく、バイオテクノロジー製品など様々な分野での発展が期待されています。

なかなか身近に感じにくいテーマではありますが、市場規模も2020年で700億米ドル超と推計されており、将来性が期待できる分野です。

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は14銘柄への集中投資となっていますが、ナノテクノロジー関連の個別株へ手を出しにくい方やナノテクノロジーの将来性にワクワクしている方にとっては向いているかもしれません。

「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」への投資を考えている方にとって、本記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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