「欲しい物があればすぐ買ってしまい物欲を満たしているものの、あまり幸福感が味わえない…」
「“ミニマリスト”という生き方や考え方に興味がある」
上記のような想いを抱いている方々におすすめしたいのが、
ミニマリストしぶさんの著書『手ぶらで生きる。』です。
“ミニマリスト”という考え方に基づき、最小限のお金と物で幸せに生きる著者が具体的に「見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を紹介しているのが本書です。
ミニマリズムという概念は私たちが生き方を考えるにあたって非常に参考になりますし、本書を読めば自分にもすぐに取り入れられる考え方や方法がきっと見つかります。
・”ミニマリスト”の思考法や生き方を参考にしたい
・何かあれば物を買って物欲を満たそうとしてしまう
・より早く経済的自立に到達したいと考えている
著者:しぶ
著者はミニマリストのしぶ(澁谷直人)さんです。
自身の生活や考えを綴った月間100万PVを超える人気ブログ「ミニマリストしぶのブログ」を運営しています。
「ミニマリズムの魅力を広める」を目的に事業を展開する「Minimalist」の代表を務めています。
1995年生まれの福岡県北九州市出身で、ほしいものはなんでも手に入る、超裕福な”マキシマリスト“の家庭で育ちます。
しかし、中学進学と同時に、父親の自己破産が原因で両親が離婚…
「ほしいものが買えない自分は不幸」と毎日お金のことばかり考える思春期を過ごしています。
フリーターだった19歳のときに、ひとり暮らしをしようと思い立ち、Googleで「冷蔵庫 なし」と検索した瞬間に人生が一変します。
それから必要最小限での生活に目覚め、現在もなお、福岡で家賃2万円・4畳半の小さな家に住み、生活費7万円で幸せに暮らしています。
本書にもカラーでしぶさんの「何もない部屋の快適な暮らし」が紹介されているので、興味のある方はぜひ見ていただきたいです。
ミニマリズムの本質
ミニマリストの語源になっているのは「ミニマル」-「最小限の」という意味を持つ言葉です。
そして元をたどると、ミニマリズムは「ミニマル・アート」という美術の分野から発達した概念です。
最も分かりやすい例がApple製品で、誰もが知るあのリンゴのマークを強調するために、余分なデザインを極限までそぎ落としています。
つまり、ミニマリズムの本質は、ある1点を目立たせるために他をそぎ落とす「強調」にあります。
本書で紹介されていたミニマリストの思考、「本当に大切な1%のために、99%をそぎ落とす」は非常に素晴らしい考え方だと思いました。
ひたすら没頭したいなにかがある人は、物を減らすことでパフォーマンスが上がります。
本当に必要な物以外はなにも置かずに誘惑をなくせば、シンプルに本質とだけ向き合えるようになります。
ミニマリズムの目的は「物を減らすことで迷いをなくし、大切なものに集中する」ことです。
著者も「無駄」を洗い出してはそぎ落とし、自分にとって大切な「強調」すべきポイントを把握した結果、必要最小限の物に囲まれ、必要最小限のお金で生活することができています。
ミニマル・ライフコスト
ミニマリストの思考は資産形成にも役立ちます。
ここでは「ミニマル・ライフコスト」という考え方を紹介します。
「あなたは毎月、いくらお金があれば生活できますか?」
この質問に即答できるでしょうか?
著者のしぶさんは、7万円だと一瞬で答えられるそうです。
このように毎月かかる必要最低限のコストを把握することで、「これだけ稼げば十分に生きられる」という目安になり、「漠然としたお金の不安」から自由になれます。
しぶさんもひとり暮らしを始めるにあたって「なんだ、これだけあれば生活できるのか」と知って、肩の力がすごく抜けたそうです。
しぶさんの独立当時の収入は毎月9万円程度だったそうですが、そんな崖っぷちな状況下でもひとり暮らしを始め、独立しようと踏み切れたのは毎月に必要な生活費を限界までそぎ落としていたからだと断言していました。
「毎月7万円稼げば、死なないし大丈夫だろう」と楽観的に考えられるから思い切った挑戦ができたと言います。
ぜひ、みなさんも自身のミニマル・ライフコストを書き出してみて、「これだけあれば満足できる」という指標を持ってみてください。
当ブログで紹介している「経済的自立」や「FIRE」という生き方もミニマル・ライフコストが低ければ低いほど実現のハードルは低くなります。
ちなみに暮らし方が変わるとミニマル・ライフコストも変わります。
参考として、しぶさんの福岡と東京でのミニマル・ライフコストを紹介しておきます。
福岡
家賃(4畳半ワンルーム)…20,000円
水道代(固定・使い放題)…2,000円
電気代…2,500円
ガス代…1,500円
食費…20,000円
消耗品代…1,000円
モバイルWi-Fi代(WiMAX)…3,825円
スマホ代(格安シム)…1,690円
コンタクトレンズ代…2,500円
サプリメント代…1,500円
アマゾンプライム会員費…325円
ニコニコ動画プレミアム会員費…540円
スポーツジム代…7,387円
コワーキングスペースの利用料金…4,320円
書籍代…5,000円
合計…74,087円
東京
家賃(シェアハウス)…45,000円
食費…15,000円
モバイルWi-Fi代(WiMAX)…3,825円
スマホ代(格安シム)…1,690円
コンタクトレンズ代…2,500円
サプリメント代…1,500円
アマゾンプライム会員費…325円
ニコニコ動画プレミアム会員費…540円
スポーツジム代…12,700円
カフェ代…15,000円
書籍代…5,000円
交通費…6,000円
合計…109,080円
まとめ:ミニマリズムは人生のあらゆる局面で活用できる考え方
以上、ミニマリストしぶさんの著書『手ぶらで生きる。』より重要だと感じた内容を一部紹介させていただきました。
改めて、「本当に大切な1%のために、99%をそぎ落とす」というミニマリストの考え方はめちゃくちゃかっこいいと思えました。
お金や物、時間、人間関係、思考・行動など人生のあらゆる局面で活用できる考え方です。
これから生きていくうえで、ミニマリスト的な思考を徐々に取り入れていきたいと思いました。
また、ミニマリストの思考は資産形成とも非常に相性がいいです。
本当に大切なものだけに力を注ぐことができるようになれば、物を購入するコストや物を維持するコストもかからなくなります。
前述したように、自分には「これだけあれば満足できる」という指標を持ち、ミニマル・ライフコストを引き下げることができれば経済的自立やFIREへの到達も早くなります。
ぜひ、参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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