ファイナンシャルリテラシー

ファイナンシャルリテラシーを高めてくれるおすすめの1冊|『外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話』ジョン太郎

先日、ジョン太郎さんの著書『外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話』を読みました。

ファイナンシャルリテラシーを高めてくれるような本で、外資系の金融マンである著者が自分のこどもに向けて書かれている本です。

そのため、非常にわかりやすい言葉で説明されており、具体例や脚注などもたくさん盛り込まれています。

そんな本書について、私が重要だと感じた部分を紹介させていただければと思います。

本記事で伝えたいこと

資本家には誰でもなれる。お金の基礎知識を学び、資本家になろう!

こんな人におすすめ!!

・ファイナンシャルリテラシーを高めたい人
・自分の子どもに正しいお金の教育を身につけさせたい人
・これから投資をはじめようと思っている人/はじめたばかりの人

GDPを分解すると、日本の将来が見えてくる

本書では、金融知識を身に着けるうえで知っておくべき重要な事項についてわかりやすくまとめられています。

まず、最初にGDPについて解説がなされています。

多くの方がご存知だと思いますが、GDPはGross Domestic Productの略で国内総生産と呼ばれています。

国内で1年間に生み出される付加価値の合計で、一般的に国の経済規模を表す際に使われるのがこのGDPです。

IMFが発表している2018年の世界の名目GDP国別ランキングは以下のようになっています。

世界の名目GDP 国別ランキング グローバルノートより引用

我が国日本は、世界第3位の経済規模を誇っており、約525兆円の名目GDPとなっています。(8月12日時点の為替:1ドル=105.471円で計算)

第1位のアメリカは約2100兆円、2位の中国は約1400兆円となっており、日本とは規模が違いすぎます。

世界の名目GDPのうち、アメリカで約24%、中国で16%を占めているので、この2つ経済大国を合わせて世界の名目GDPの40%を占めていることになります。

最近は、米中貿易摩擦を問題として株式市場は大荒れの様相を呈していますが、この経済大国2つで関税をかけあえば世界経済に大きな影響を与えるということは明らかでしょう。

簡単にGDPについて概要を説明させていただきましたが、GDPを分解することでまた違った角度からその国について状況が把握できます。

GDPはこのように分解できます。

GDP=人口×1人当たりGDP

1人当たりGDPとは、GDPを人口で除したもので、1人当たりの付加価値額を表します。

1人当たりGDPは、よく生産性を比較される場合などに使われます。

また、GDPは総所得でもあるので、平均的な国民の年間所得とも言い換えられます。

これらを把握したうえで式にあてはめて計算してみましょう。

本書に掲載されていた事例では、2015年のデータが採用されていましたので、2015年のデータを参照します。

2015年時点の名目GDP世界トップ3 分解

例えば、2015年の日本は、人口が1億2700万人いて、1人当たりGDPが420万円です。

なので、1億2700万(人口)×420万円(1人当たりGDP)=530兆円(GDP)となります。

同じように米国では、3億20000万人(人口)×640万円(1人当たりGDP)=2000兆円(GDP)

中国だと、13億6000万人(人口)×90万円(1人当たりGDP)=1200兆円(GDP)となります。

これで、世界の経済大国3つを比較すると大きな違いが見えてくると思います。

例えば、アメリカは1人当たりのGDPも日本と比べて高く、人口も日本より1億人くらい多いです。

対して中国は、1人当たりGDPは90万円と日本の4分の1以下ですが、その分人口が10倍以上と桁が違います。

この例からもわかっていただけると思いますが、経済規模を考える上で人口は非常に重要となってきます。

人口が増えれば、その分消費が増え、企業の業績も向上し、所得も増加するという好循環が生まれます。

高度成長期の日本もまさにこの状態で、1947年から1949年に毎年約270万人の子ども(団塊世代)が生まれ、1971年から1974年には毎年200万人の子ども(団塊ジュニア)が生まれていました。

1970年代はこの団塊世代が働きながら団塊ジュニアを子育てし、稼いだお金がどんどん消費にまわって経済が活気づいていました。

では、今後の日本の将来をこの点から考えると長期投資のヒントが得られます。

1人当たりGDPは直近でも伸び悩んでおり、将来的にはAIやロボットの普及で少し伸びる可能性を秘めていますが、大きく向上することは期待できません。

一方人口はというと、人口の増加は頭打ちとなっており、少子高齢化という非常にまずい構造の問題を抱えています。

日本は今後も人口は減少傾向にあり、2050年代には1億人を割ると予想されています。

このような観点から考えると、長期的な視点で捉えた場合、日本へのインデックス投資は期待がしにくいと私は考えています。

なので、私は世界に分散してインデックス投資を行っていますが、日本だけはアクティブファンドに投資をしています。

以前にも人口の観点から長期投資を考えるという記事を投稿しておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

資本家には誰でもなれる

「資本家」と「労働者」についてもわかりやすく解説がされていました。

資本主義について内容を理解されたい方にとっては本書は非常におすすめできます。

ここで知ってもらいたいのは、誰でも資本家になれるということです。

「資本家」っていう言葉はなんだか慣れない人からすると難しい単語に聞こえますが、要は会社の株式を購入すればあなたはその会社の資本家になれるということです。

ましてや、今の時代はネット証券の台頭もあり、手数料を抑えて株式を購入できたり、最近ではSBIネオモバイル証券によって端株投資(通常株式の購入単位は100株だが、1株から投資できる)も可能になりました。

資本家になることによって、持っている株式数のぶんだけ利益の配分を受け取ることができます。

これが、いわゆる配当です。また、企業によっては株主優待も実施しています。

日本ではまだあまり浸透していませんが、資本家になって会社に出資をして配当をもらうというお金の稼ぎ方もできるということです。

資本主義の仕組みを理解して、「資本家」と「労働者」それぞれの特性を知ることは非常に重要となります。

誰でも資本家になれるということは上述の通りですが、出資できるだけのお金を貯めるために労働者としての価値を磨くことも重要です。

株式は基本的に100株が単元株となっており、だいたい数十万円します。

私のような20代前半の社会人はそんなにたくさん出資できるお金もないので、まずは労働者として給与収入を確保することが重要です。

配当収入は立派な不労所得です。

お金は私たちを自由にしてくれるという側面を持っているので、私もいずれは配当収入に支えてもらって自分のやりたい道に進んでいきたいと思っています。

そのために、若いうちは人的資本を高め、お金を稼ぎ、土台となる資産を固めていきたいと思います。

やりたいことがあるなら、まずは労働者としての価値を高めて、労働者として働いてお金を手に入れよう!
そのお金を貯めて、そのお金を使って資本家になり、好きなことをしよう!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

本書は、あくまでも「お金」と「投資」の基本についてわかりやすく解説がなされている本です。

ファイナンシャルリテラシーを高めたい人や経済やお金、投資の基本を学びたい人にとってはもってこいの本です。

本書を読んだうえで、少し私の感想も付け加えて紹介させていただきましたので、ぜひ本書が気になられた方は読んでみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。