精神科医として活躍されている樺沢紫苑さんの著書『インプット大全』を読みました。
普段何気なく生活している私たちですが、本書を読んだことでインプットする機会というのはこんなにも多いものかと改めて感じさせられました。
『インプット大全』は”インプット”について効率を上げる方法が幅広くまとめられています。
インプットの百科事典みたいな感じですね。
本記事では、『インプット大全』の内容を要約しています。
「『インプット大全』の内容を知りたい」
「インプットの効率的な方法を学びたい」
という方に参考になればと思います。
・『インプット大全』の内容を知りたい
・インプットの質を高めたい
・インプットとアウトプットの関係を知りたい
Contents
インプットとアウトプットは表裏一体
本書でもインプットについては各項目に分類されて説明されていますが、私たちの日常生活においてインプットする機会というのはたくさんあります。
例えば、読書、人の話、テレビ、インターネット、勉強、etc…
数えたらきりがないくらい私たちは様々な情報をインプットしています。
特に現代では、インターネットが発達しており、情報が溢れている時代になっているので、なおさらインプットの効率を上げることは重要になっています。
前作『アウトプット大全』でも紹介されていましたが、インプットはアウトプットを行って初めて意味を成します。
言い換えれば、インプットしてもアウトプットをしなければ記憶に定着せず、意味のないインプットとなってしまうということです。
さらにインプットとアウトプットの黄金比は3:7であり、理想はインプットしたことの倍をアウトプットするということでした。
このようなアウトプット量に比例して自己成長も加速していきます。
つまり、インプットとアウトプットは表裏一体ということです。
インプットがなければアウトプットも生まれず、インプットの質が低ければアウトプットも質が低いものしか生まれません。
また、日常の会話を例にとってみても「聞く」(インプット)と「話す」(アウトプット)は同時進行で処理されていることからも表裏一体となっています。
なので、インプットの質を高めることができれば、自然とアウトプットの質も上げることができたり、インプットとアウトプットを同時に行うことによってより記憶にとどめ学びの効率も高めることが可能になります。
インプットは量より質
インプットにおいて量と質はどちらが重要でしょうか。
前述のインプットとアウトプットの黄金比や表裏一体の関係からもお分かりのとおり、インプットは質が重要となります。
インプットの質を高くすることで、その分アウトプットの質も上げることができます。
仮にインプット量を重視してしまうと、その分アウトプットを行わなければ記憶に定着せず、意味のないインプットになってしまいます。
例えば、読書を例にとってみると、自分にとって内容の薄い本をたくさん読んでしまうよりも、本当に自分にとって必要な本を1冊読むほうが自己成長につながるということです。
その自分にとって必要な本から気づきやTO DO(やるべきこと)を得られた方がインプットとしては価値が高いです。
もちろん、この自分にとって必要な本から得る学びというのが、1冊よりも2冊、3冊の方がさらにいいことは言うまでもありません。
なので、まずはインプットの質を確保し、そのうえで量を増やしていく努力をするべきです。
インプットは「質」が先で、「量」はあとということです。
インプットの質を高めるために
インプットについては、量、質ともに高められるのが理想ではありますが、まず優先して高めるべきところは質であるということは前述のとおりです。
では、インプットの質を高めていくためにはどうしたらいいでしょうか?
本書のインプットの基本法則に、そのヒントが載っているので複数紹介させていただければと思います。
①本当に必要な情報以外は捨てる
現代では、スマホやパソコンとは切っても切り離せない関係となっており、インターネットから毎日多くの情報を得ています。
私もよくSNS(主にTwitter)で情報収集をしていますが、この1週間でどういう情報を得たかという質問をされると回答できるのはたった数個であると思います。
情報と接触しすぎて、自分の中で印象に残った情報しか記憶に残っていないということだと思います。
本書でも、情報吸収率という概念が紹介されていましたが、なんとインターネットから得た情報でそのうち記憶に残っているのは(=情報吸収率)はわずか3%だそうです。
ここで重要となってくるのは、インプットの精度を高めるということになります。
自分にとって「本当に必要な情報・知識」に狙いを定めて、ピンポイントで集めることで、時間を短縮でき、アウトプットも効率的に行えるようになります。
つまり、必要のない情報は見ない、接触しないと捨てる努力が必要となります。
そうすることによって、インプット効率を高めることが可能になります。
②インプットと目標設定はセットで
インプットをする前に「方向性」と「ゴール」を設定するということです。
これを行うことによってインプットの精度が飛躍的に高まります。
たとえば、私が本書を読む前にどういうことをインプットしたいのか(方向性)を考えます。
【方向性】ーインプット時ー
・アウトプットの質を高めるために、インプットの質の上げ方を学びたい
・自分がまだ知らないインプットに出会いたい
・CFP資格の勉強のために有効なインプット方法を学びたい
という風に本書を読む前に定めます。すると、
【ゴール】ーアウトプット時ー
・インプットの質の上げ方について学んだことをブログに書く
・自分にとって有効だと感じたインプット術についてはメモ、または付箋を貼る
という風なゴールが定められます。
私も実感として、インプット前に方向性とゴールを決めたことによって、より意識してインプットすることができた(インプットの精度を高めることができた)のではないかと思います。
一応、紹介として、CFPの勉強に活かせそうな項目として、「見直す」、「寝る前を活用する」は参考にしたいと思いました。
③アウトプット前提でインプットを行う
アウトプットを前提にすると、記憶に残りやすくなります。
みなさんも経験があるのではないでしょうか?
例えば、講演会等で「今日は絶対に質問をしよう」と心に決めてから話を聞いた場合。
質問をするというアウトプットが前提にあるので、なぜかその時の内容はしっかり覚えているといった具合に。
この場合のように、アウトプットを前提にすると、心理的プレッシャーがかかり緊張状態に陥り、脳内物質ノルアドレナリンが分泌されます。
ノルアドレナリンが分泌されると、集中力が高まり、記憶力、思考力、判断力が高まります。
私も前作『アウトプット大全』を読んで、読書をする場合は学んだ内容をTwitterで発信するか、ブログに更新しようとアウトプットを前提にした結果、以前よりも内容が記憶に残っていると感じます。
ぜひ、インプットする際はアウトプットを前提にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『インプット大全』は前作の『アウトプット大全』と同様、インプットについて得られる学びが多かったです。
今後も読書などインプットをする前には「方向性」と「ゴール」を定めていきたいと思いました。
また、引き続きインプットして学んだことはアウトプットするということも忘れずに継続していきたいです。
『インプット大全』では、紹介しきれないほど具体的なインプット術が載っておりますので、興味を持たれた方はぜひ本書を読んでみてください。
また、前作『アウトプット大全』についても以前記事を書きましたので、併せてご覧いただけると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。