「レオス・キャピタルワークスが運用している”ひふみワールド+”ってどういう投資信託なんだろう…?」
「ひふみ投信シリーズとはどう違うの?」
本記事では、設定時より”ひふみワールド+”の毎月積み立てを行っているアークが上記のような悩みを解決すべく、ひふみワールド+の概要と特長、デメリットを紹介していきます。
・ひふみワールド+の概要、魅力を知りたい
・世界の株式に投資をしてみたい
・守りながら資産を増やしていきたい
Contents
ひふみワールド+(プラス)の概要

ひふみワールド+は、レオス・キャピタルワークス株式会社が提供・販売する投資信託です。
レオス・キャピタルワークスは日本の成長企業に投資を行い、実績を上げてきた”ひふみ投信シリーズ“でお馴染みの投資運用会社です。
“ひふみ投信シリーズ”は成長企業の目利き力と柔軟な運用姿勢、顔が見える運用で高い評価や信頼を得続けてきました。
そんな優れた国内の投資運用会社であるレオス・キャピタルワークスが「世界にあふれるビックリ!をみつけにいこう」をコンセプトとし、今まで知られていなかった斬新なモノやサービスなど、新しい「!」(ビックリ)を届けてくれるのが「ひふみワールド+(プラス)」です。
「ひふみワールド」と「ひふみワールド+(プラス)」の2種類ありますが、「ひふみワールド」がレオス・キャピタルワークスで口座を開設することで直接購入できる投資信託で、「ひふみワールド+」は銀行や証券会社などを通じて購入することができる投資信託です。
同じ「ひふみワールドマザーファンド」に投資しているため、直販投信(ひふみワールド)と投資方針、組入銘柄等に相違はありません。
ひふみワールド+は2019年12月13日に設定されています。(*ひふみワールドの設定日は2019年10月8日)
ひふみワールド+(プラス)の特長
ひふみワールド+の主な特長は以下の3つです。
①海外の成長企業に投資
②守りながらふやす運用
③顔が見える運用
海外の成長企業に投資
“ひふみ投信”シリーズとの最大の違いは、日本株に投資をせず、海外の成長企業にのみ投資を行うことにあります。
逆に言うと、”ひふみ投信”シリーズとの大きな違いは投資対象だけです。
運用プロセスや理念は一切変わりません。
世界株(特に米国)は、時価総額が大きな会社で成長する会社が多く、経営者も”企業価値を高める”ということに対してものすごく意識が高いので、従業員や投資家といったステークホルダー(利害関係者)がハッピーになれるといった魅力があります。
実際に組み入れられている銘柄につきましては、毎月変動しておりますので最新の月次運用レポートをご覧ください。
守りながらふやす運用
“ひふみ投信”シリーズ、”ひふみワールド”シリーズどちらにも共通している最大の特長が「守りながらふやす」という運用スタイルです。
「守る」というのは、基準価額の変動に伴う不安をできるだけ減らすということ。
「ふやす」は、業種や企業規模に関係なく、将来的に成長が見込める企業を個別に選定するということです。
「守りながらふやす」を実現するために2つのことに取り組んでいます。
1.足で稼いだ情報で成長企業を発掘
2.株式市場の変化に柔軟に対応
もともと国内の成長株投資で実績を残してきた“ひふみ投信”シリーズでは実際に企業を訪問し、社長との対話や現場の視察といったように足で情報を稼いでいました。
外国の株式への投資となると、「これまでと同様に足で情報を稼ぐことが難しくなるのでは…?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
ただ、外国の企業に対してもしっかりと足を運んでリサーチができています。
海外にも外国株の運用スタッフが常駐しており、2019年だけでも1,000社以上の海外企業を回っています。
また、現在は海外企業がひふみにプレゼンをしに来るそうです。
”ひふみ投信”シリーズと”ひふみワールド”シリーズで合わせて1400億円以上の外国株式を保有しており、海外でも年々知名度が上がっていることから海外企業もレオス・キャピタルワークスを無視できなくなっています。
実際に足で情報を稼いだり、海外企業が押し寄せてくるため外国株式の情報のリサーチ体制はものすごく整っていると言えますね。
また、ひふみは構成銘柄の配分比率や現金比率を時流に合わせて機動的に変更させることで、リスクの低減と収益の最大化を図っています。
日々変動の激しい株式市場に対応すべく、企業規模、グロース・バリュー、割高・割安、リスク要因、現金比率など様々な観点から中身を柔軟に入れ替えています。
顔が見える運用
セミナーやイベントの開催を通じて顔が見える運用が行っているのも特長です。
毎月、ひふみアカデミーという形で月次運用報告会がなされていたり、半期ごとにひふみの運用報告会というものが開催されています。
私自身もひふみ保有者(ホルダー)として、動画を視聴したり、実際にセミナー会場に足を運んだりしていますが、運用している人たちがどういった人でどのような運用をしているのかを知れるのはいいですよね。安心してお金を預けることができます。
また、ひふみワールド+のような世界株の投資信託というのは、ほとんどが外部委託されているのが現状です。(日本の運用会社が海外のファンドマネージャーに運用を委託しているということ)
外部委託で外国株式を運用している場合、月次レポート以外で運用報告が行われる機会というのは少ないです。
そういった背景もあって、ひふみワールド+の場合、レオス・キャピタルワークスの運用メンバーが直接足を運んだ情報をもとに定期的に運用報告の機会が設けられている点は非常に素晴らしいと言えます。
ひふみワールド+(プラス)のデメリットは?
ひふみワールド+の主なデメリットは以下の2つです。
①信託報酬が少し高め
②元本割れや為替変動のリスクがある
信託報酬が少し高め
信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続けるコストです。
信託報酬は以下のように設定されています。
純資産総額 | 信託報酬(年率) |
5,000億円まで | 1.48% |
5,000億円を超える部分 | 1.38% |
1兆円を超える部分 | 1.23% |
純資産総額が一定金額に達すると、一定金額を超えた部分に対して信託報酬が逓減される仕組みとなっています。
現在は、信託報酬が年率1.48%かかります。
アクティブファンドなので仕方がない部分がありますが、インデックスファンドと比較すると信託報酬は高くなってしまいます。
ただ、海外株式に投資を行う同カテゴリーのアクティブファンド(信託報酬:年率1.6%前後)と比較するとやや低く設定されています。
なお、ひふみワールド+はネット証券やネット銀行などコストのかからない販売会社から購入すれば購入時手数料はかかりません。
また、財産留保額(解約時に係るコスト)はありません。
元本割れや為替変動リスクがある
これはどの投資商品にもいえることですが、株式を対象に投資している商品なので市況によっては元本割れが生じるリスクがあります。
また、外国株式に投資を行っているため、為替の影響を大いに受けます。
まとめ
以上、ひふみワールド+の概要、特長、デメリットをひふみワールド+ホルダーの視点から紹介させていただきました。
まだまだ設定されてからの運用歴は浅いファンドですが、しっかりと“ひふみ投信”シリーズで実績を上げてきたレオス・キャピタルワークスの運用には非常に期待が持てます。
また、海外企業のリサーチを特化したことによって、“ひふみ投信”シリーズへの相乗効果も期待できそうです。
本記事がひふみワールド+について気になっていた方々の参考となれれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
