金融資産形成

~火風水土心~ ひふみ投信に秘められたポートフォリオ哲学

先日、レオスキャピタルワークスが主催するひふみアニュアルミーティングに参加してきました。

去年も参加したので、今年で2回目の参加になります。

昨年のひふみ運用報告会とは仕様が変わり、3部構成で10時30分~16時(セッションごとに入退場可能)と比較的時間が長くなっていました。

私も第1部から第3部まで参加しましたが、非常に内容が濃くて面白かったですね。

一応、参考程度にタイムスケジュールを貼っておきます。

第1部 ひふみが考える投資と運用哲学(60分)
第2部 運用報告・これからのひふみ(100分)
第3部 アナリストセッション レオスの視点(80分)

私は学生の時にレオスキャピタルワークス社長の藤野さんの著書を複数読んだことがきっかけで、ひふみプラスをつみたてNISAで保有しています。

もうすぐで保有して2年になろうかというところです。

今回の記事では、本セミナーに参加して初めて知ったひふみ投信に秘められたポートフォリオ哲学である火風水土心について紹介していきたいと思います。

本記事で伝えたいこと

ひふみ投信には銘柄選択・価値観を表すものとして”火風水土心”というポートフォリオ哲学がある。

こんな人におすすめ!!

・ひふみ投信(ひふみプラス)を保有している

・火風水土心って何だ?気になるって人

・ポートフォリオの考え方について知りたい

火風水土心

昨年のセミナーに参加したときにも檀上に飾ってありましたが、今年も同じくこのようなものが掲げられていました。

火風水土心(武田双雲先生 書)

火風水土心…?

みなさん、お分かりでしょうか?

そう、これでひふみ投信と読むのです。

アーク
アーク
あれ、ひふみってもともとは数字の1,2,3から来てたんじゃなかったっけ?

ひふみに投資したことがある方は聞かれたことがあるかもしれませんが、一般的にはひふみの名前の由来は1,2,3から来ています。

そう、つみたてをしながらお金をコツコツ増やしていこうという意味に、「初心者の方から上級者の方まで」という意味も含まれています。

でも、実はそれだけでなく、スタート当初から裏の意味があったとのことです。

それが、”火風水土心”。

この意味については以下のように解説がなされています。

古代ギリシャ時代から、万物は火・風・水・土の4つの元素から成り立っているという思想があります。そこに人間の「心」を足して世界となす、というオリジナルのフレームワークで、わたしたちのひふみ投信の銘柄選択、ポートフォリオの価値観を表しているのです。

レオスキャピタルワークス

図式化すると以下のようになります。

火風水土心というポートフォリオ哲学
アーク
アーク
なるほど、こんなポートフォリオ哲学があったのか!

2019年9月末でひふみ投信の組入銘柄数は245銘柄となっており、内訳についても火が52%、風が17%、水が15%、土が16%となっています。

もともとひふみは成長株を中心で実績を上げてきたファンドですので、火が圧倒的に内訳が多く、風も17%と攻めの比率が大きくなっています。

この比率も市況によって調整しているみたいで、マーケットがいい時はこの比率を上げているみたいです。

では、実際に火水風土にはどのような銘柄が組み入れられているのか、本セミナーで紹介されていたことについてお伝えします。

自身のポートフォリオを作成する際のヒントにもなるかもしれません。

まずは、ひふみの原動力とも言える、成長株(火)について。

セミナーでは以下の銘柄が例として挙げられていました。

攻めの火

火に該当するような銘柄は、年2桁成長をしているような会社。

AmazonやMicrosoftなんて代表格ですね。

特徴としては○○ショックには弱いが、長期的な投資の視点では欠かせないということ。

2018年の12月が、まさにマーケット全体がパニックに陥ってこういう優良銘柄も売られていた状況だったとのことでこういう銘柄も着実に買い増しているとのことでした。

変化の風

風は、トレンドやテーマ株が該当。

家計簿アプリで知られているマネーフォワード(3994)やRPA(ロボティクスプロセスオートメーション)やAI分野のスタートアップを支援するRPAホールディングス(6572)、ネットワークインテグレーターであるネットワンシステムズ(7518)などが該当します。

最近は5Gがよく注目のテーマとして恩恵を受けるなどと言われることも多いですが、上記のようなFintech、RPA、DX(デジタルトランスフォーメーション)もそうですし、他にも注目のテーマは多いです。

テーマ株については特別な要因によって業績の向上も期待できるので、このような株式もポートフォリオに組み入れていくと面白いですね。

守りの水

守りの位置づけである水。

ディフェンシブ株やバリュー株が該当しますが、ほとんどはバリュー株だそうです。

バリュー株とは、日本語で割安株のこと。

今年の9月くらいがそうだったと思いますが、グロース株が放置されて割安株に光があたるような時期がありましたね。

そういう意味では、一定数バリュー株をポートフォリオに組み入れておく意義はありそうです。

紹介があった銘柄だと、まずは協和エクシオ(1951)。

こちらは5Gのテーマ株としてもやや注目されている銘柄です。

通信工事の大手にあたり、光IP・携帯工事に強いと言われています。

5Gの回線工事において同社は恩恵を受けそうな銘柄です。

続いて、東京センチュリー(8439)。

みずほFG系のリース大手になります。

Maasの中心銘柄と言われる日本レンタカーに100%出資をしており、配車のグラブの大株主になっていることも注目されているみたいです。

最後に兼松(8020)。

こちらの銘柄は初めて知りましたが、どうやら電子・デバイスや食料に強みを持つ総合商社みたいです。

総合商社自体がほとんどPERとPBRで割安に放置されている印象を受けますが、兼松もPERが7.1倍、PBRが0.94倍と割安になっていますね。

安定の土

安定の位置づけである土は、地味で地道な銘柄や地方の中小型株を組み入れています。

この土の銘柄は意外にも、長期的な視点でみると爆発的に伸びる銘柄だといいます。

地元から着実に基盤を作ったりしてから他のエリアに進出するので、着実に利益が伸びていくのだと思います。

紹介された銘柄だと、コスモス薬品(3349)、セリア(2782)、トラスコ中山(9830)。

コスモス薬品は、九州を中心にドラッグストアを展開する会社。

九州を基盤に食料品も多く扱い、価格帯も安いので食料品目当てで買い物するお客さんも増えています。

アナリスト談ですが、コスモス薬品も最近では関西での出店も増えているみたいです。

また、コスモス薬品は経営者も優れており、人への投資というのも先陣きって行っていたそうです。

100円ショップでお馴染みのセリアは2008年に投資をしたらなんと100倍になっていた銘柄だそうです。

セリアも本社は岐阜ですし、中部地方を中心にいまや全国展開しています。

こういった地方の中小型株については、ひふみは足を運んで経営者と話をすることに重きを置いているので、これからも応援していくスタンスであるとのことです。

心はこれまで紹介してきた4グループ全てに通じることで、公正明大に事業を行っている会社かどうかということです。

昨今ではESGやSDGsという言葉が馴染み部会ものになってきましたが、ひふみではもともと、銘柄選択の根本思想に備わっているということです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

私もセミナーに参加していて火風水土心というポートフォリオ哲学は大変興味深かったです。

考え方が勉強にもなりましたし、自身のポートフォリオ作成の際にも応用することができる考え方だと感じました。

個別株に投資をする際は、どういう位置づけで買うのか意識をしてみるとバランスの取れたポートフォリオになりそうですね。

他にもセミナーではおもしろい話がたくさんあり、参加してよかったと思えました。

また、次回開催されるときは参加したいなと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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