投資信託

eMAXIS Neo 遺伝子工学の組入銘柄と評価は?特徴と魅力を解説!!

eMAXIS Neo 遺伝子工学ってどんなファンドなの?評価は?

“神の技術”とも呼ばれる「クリスパー・キャス9」の登場により、遺伝子工学の分野に注目が集まっています。

ヒト、動物、植物の遺伝子を改変することで、病気の治療や作物の品種改良などを行うテクノロジー分野が遺伝子工学ですが、同分野に興味を持たれている方も多いと思います。

本記事では、遺伝子工学をテーマにしている注目ファンド「eMAXIS Neo 遺伝子工学」の特徴や魅力を紹介していきます。

アーク
アーク
私はeMAXIS Neoシリーズのワクワクするようなテーマ性に惹かれ、同シリーズに投資をしていた経験があります。

「eMAXIS Neo 遺伝子工学」の特徴をはじめ、組入銘柄や運用成績を紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

こんな人におすすめ!!

・eMAXIS Neo 遺伝子工学の中身を詳しく知りたい
・遺伝子工学というテーマに将来性を感じる
・eMAXIS Neo シリーズに興味がある

eMAXIS Neo 遺伝子工学の特徴

AIが銘柄を選定する”新時代のインデックスファンド”

三菱UFJ国際投信HPより

まずはeMAXIS Neoシリーズの概要を説明します。

eMAXIS Neoとは、eMAXISシリーズでお馴染みの三菱UFJ国際投信が設定している投資信託のシリーズのことです。

最大の特徴は、AI(人工知能)が米国の金融商品取引所に上場している銘柄の中から対象のテーマごとに銘柄を選定し算出する「S&P Kensho ニューエコノミー指数」に連動することを目指す、新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズであるということです。

同シリーズは2020年末で合計純資産残高が200億円を突破しています。(2020年12月29日時点)

将来性や高い成長性が期待される9つの革新的なテーマを取り扱っています。(「遺伝子工学」「ロボット」「宇宙開発」「ドローン」「バーチャルリアリティ」「ナノテクノロジー」「フィンテック」「ウェアラブル」「自動運転」)

eMAXIS Neoシリーズ9ファンドの2020年12月28日時点の純資産とリターンは以下のようになっています。

 ファンド名設定日純資産総額
【2020/12/28時点】
累積リターン(12ヶ月)
【2020/11末基準】
1eMAXIS Neo 自動運転2019/5/2888.9億円110.7%
2eMAXIS Neo バーチャルリアリティ2018/12/325.3億円49.30%
3eMAXIS Neo ナノテクノロジー2018/12/318.4億円40.30%
4eMAXIS Neo 遺伝子工学2018/8/615.2億円28.20%
5eMAXIS Neo 宇宙開発2018/8/613億円2.50%
6eMAXIS Neo ウェアラブル2019/5/2812.4億円51.90%
7eMAXIS Neo フィンテック2019/5/2811.7億円32.70%
8eMAXIS Neo ドローン2018/12/38.6億円19.30%
9eMAXIS Neo ロボット2018/8/67.9億円11.40%

今回紹介する「eMAXIS Neo 遺伝子工学」は同シリーズにおいて純資産総額は15.2億円(2020年末時点)と4番目の規模であり、12ヶ月の累積リターンも28.20%といった成績を収めています。

これまでにもAIが一部運用するようなファンドはありましたが、eMAXIS Neoは銘柄選定を全てAIが行っています。

AIが数百万ページ以上の企業の開示資料等を自動で読み込み、テーマに関連するコトバの有無を基本に銘柄を自動で選んでいます。

AIが運用することによって、銘柄の取りこぼしが少なく、テーマの恩恵を十分に享受することが期待されています。

人間と違ってAIには迷いや不安といった感情が一切ないため、読み込んだ過去のデータに基づきより精緻な運用ができるのでしょう。

AIの運用技術自体もこれから注目されると思いますので、AIの腕前を見るという点でも興味深いファンドだと思います。

Kensho Genetic Engineering Indexに連動

「eMAXIS Neo 遺伝子工学」はKensho社が開発したS&P Kensho Genetic Engineering Index(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指しています。

Kensho Genetic Engineering Indexは、遺伝子工学業界に従事している企業や、リサーチ効率を上げるためのツールを提供している企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。

S&P500指数と対比した過去3年間のパフォーマンスは以下のとおりです。

2021年2月12日時点

3年前(2018年2月12日)を100とした場合、
S&P Kensho Genetic Engineering210.27
S&P 500…156.94

直近3年間のパフォーマンスを比較するとS&P Kensho Genetic Engineering がS&P500指数を上回っていますが、チャートをご覧いただければお分かりのとおり乱高下が激しいですね。

コストは少し高い

「eMAXIS Neo 遺伝子工学」の基本情報をまとめました。

購入時手数料:なし
信託報酬:年率0.792%(税込)
信託財産留保額:なし
設定日:2018年8月6日
信託期間:無期限
決算日:8月17日
純資産:1835百万円(2021/1/29時点)

コストは少し高いといったところでしょうか。

購入時手数料と売却時のコスト(信託財産留保額)はかかりません。

信託報酬は年率0.792%となっており、業界最安のインデックスファンド(約0.2%)と比較すると相対的に高く、アクティブファンド(約1.6%)と比較すると相対的に安いといった立ち位置です。

まさにインデックスファンドとアクティブファンドのちょうど中間といったコストですね。

売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは1.069%となっています。

買付時手数料
…投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。

信託報酬
…投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。

信託財産留保額
…投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

設定日は2018年8月6日で同シリーズの「宇宙開発」「ロボット」と同時期に設定されています。

純資産は2021年1月29日時点で18億3500万円となっています。

eMAXIS Neo 遺伝子工学の組入銘柄

「eMAXIS Neo 遺伝子工学」の投資地域と業種、組入上位10銘柄は以下のようになっています。(2021年1月の月次運用レポートより抜粋)

投資地域は米国が87%とほとんどを占めており、イギリス(3.8%)、スイス(3.7%)、フランス(3.1%)、オランダ(1.3%)と続いています。

セクターは「遺伝子工学」をテーマにしているので、「医薬品・バイオテクノ・ライフ」が97.1%となっています。

チャートの部分でも軽く触れましたが、「医薬品・バイオテクノ・ライフ」の分野は新薬開発の成否や臨床試験の結果等を受けて大きく株価が上下する特徴を持っています。

また、特徴的なのは組入銘柄が54銘柄しか入っておらず、集中投資になっていることです。

他のeMAXIS Neoシリーズのファンドと比較すると組入銘柄数は相対的に多いですが、それでも一般的なファンドと比較すると集中投資になっています。

同ファンドは”新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズ”と謳われていますが、実態はアクティブファンドに近いです。

集中投資のため、リスク・リターンは非常に高いですし、テーマ型は流行り廃りも激しいので注意が必要です。

組入上位3銘柄を紹介

1位 ナントクエスト(組入比率3.5%)

組入銘柄第1位は米国のバイオ医薬品企業ナントクエスト(NK)です。

臨床段階での免疫療法に取り組み、がん、腫瘍、感染症、炎症性疾患の治療のため、自然免疫系のナチュラルキラー細胞(NK細胞)の利用に焦点を当てています。

同社独自のNK細胞技術は、がん細胞またはウイルスに感染した細胞をNK細胞が早く特定し、細胞死を誘導する働きに基づいています。

2位 エディタス・メディシン(組入比率3.4%)

米国のライフサイエンス企業のエディタス・メディシン(EDIT)が組入第2位となっています。

エディタス・メディシンはクリスパー・キャス9などを用いた遺伝子編集のリーディングカンパニーです。

複数の先進的な編集技術を有し、遺伝性疾患の治療薬の開発を手掛けています。

ゲノム編集プラットフォーム「CRISPR/Cas9」を商標登録し、特定のDNAを認識し削除した後ゲノム配列を編集する技術を開発しています。

3位 ヴィル・バイオテクノロジー(組入比率3.2%)

米国のバイオテクノロジー企業ヴィル・バイオテクノロジー(VIR)が組入銘柄第3位となっています。

最先端の技術とともに免疫学的見識において、重症感染症の予防や治療薬の研究・開発に焦点を当てています。

B型肺炎ウイルス(HBV)、インフルエンザA、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、結核菌などを対象とする開発パイプラインを保有している企業です。

設定来の運用成績

決算期(8月17日)における設定来の運用実績を紹介します。

基準価額期中騰落率純資産総額(百万円)
2018/8/6(設定日)10,000300
2019/8/19(1期)8,671-13.29%602
2020/8/17(2期)10,91925.93%968

直近2期の運用動向を見ていると、1期で-13.29%、2期で+25.93%となっており、やはりアップダウンの差が激しいという印象です。

純資産は着実に増加していますね。

【展望】CRISPR技術の市場規模

2013年頃、あらゆる遺伝子を誰でも簡単に、迅速に改変可能な新技術「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャス9)」が登場し、世界中の研究室で使われるようになりました。

神の技術とまで言われる革新的な遺伝子編集技術により遺伝子工学は新たなステージに突入し、今後も難病治療法の確立などに期待が高まっています。

このCRISPR技術の市場規模は、2019年の7億6000万米ドルから2020年には9億2000万米ドルへ、CAGR(年平均成長率)20.91%で拡大が予測されています。

この成長は、CRISPR技術を用いた遺伝子編集によるCOVID-19の治療薬の研究が進められていることによるものです。

市場は、2023年にはCAGR(年平均成長率)19.13%で15億5000万米ドルに達すると予測されています。

まとめ:神の技術に期待!

以上、「eMAXIS Neo 遺伝子工学」の特徴や組入銘柄、運用成績等を紹介させていただきました。

医薬品やバイオ関連の分野は新薬開発の成否や臨床試験の結果等を受けて大きく株価が上下する特徴がありますが、”神の技術”とも呼ばれる「CRISPR/Cas9」には非常に注目や期待が集まっています。

“神の技術”によって、今までに治せなかった難病の治療法が確立されたり、食糧不足の問題を解決することができれば、私たちの社会も良くなっていきますし、これらに関連する企業の業績や株価も上昇が期待できそうです。

バイオ関連の個別株への投資は非常にリスク・リターンが高いので、個別株には手を出せないけれど、遺伝子工学の分野には投資をしたいという方にとっては「eMAXIS Neo 遺伝子工学」が向いているかもしれませんね。(投資信託といえど、この分野はリスク・リターンが高いですが…)

「eMAXIS Neo 遺伝子工学」への投資を考えている方にとって、本記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【免責事項】
・本記事は投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
・また、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものでもありません。
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