「受験予定のFP(ファイナンシャルプランナー)試験で合格したい!!」
上記のような想いを持っている方に対してFP試験合格に向けた1つの参考例を紹介したいと思います。
本記事では、学生時代にFP3級/FP2級/AFP資格に一発合格したアークが実践していたFP試験の勉強法と使用していたテキスト(教材)を紹介します。
「FP試験の合格に向けて日々勉強に取り組んでいる」
「FPの勉強を始めようと思っている」
という方々の参考になればと思います。
私が学生時代にFP資格を取得しようと思ったきっかけや取得して感じたメリットについては別の記事で紹介しておりますので、併せてご覧いただければと思います。
・FP試験(FP3級/FP2級/AFP)に合格したい
・他人のFP試験の勉強法を知りたい
・FP試験のテキスト(教材)選びに迷っている
FP3級/FP2級/AFPに分けて紹介していきます。
FP3級
試験概要
FP3級の試験は年に3回実施されています。
5月(第1回)、9月(第2回)、1月(第3回)と4カ月毎に試験が行われます。
FP3級の受験科目は学科と実技の2種類があり、双方に合格することでFP3級の資格が得られます。
試験種類 | 出題形式 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
学科 | 筆記(マークシート形式) | 60問 | 120分 | 36点以上 (60点満点) |
実技 | 筆記(マークシート形式) | 20問 | 60分 | 60点以上 (100点満点) |
学科、実技ともに筆記(マークシート形式)で合格基準は6割です。
簿記など他の資格と比較すると合格基準が低いのがFP試験の特徴です。
そのため、直近行われた2020年1月のFP3級の合格率(学科+実技)は76.71%とやや高めになっています。(過去の試験結果データは日本FP協会のページを参照)
受験に際してかかる費用は、学科、実技ともに3,000円で合計6,000円かかります。
使用していたテキスト
私がFP3級を取得するにあたって使用していたテキストは、滝澤ななみさんの『みんなが欲しかった!FPの教科書』です。
教科書と問題集をそれぞれ購入していました。
この滝沢ななみさんの『みんなが欲しかった!FPの教科書/問題集』は圧倒的な受験生の支持で売上No.1 となっています。
FPの試験会場に行くと、このテキストの利用者が多いことは一目瞭然です。
私も『みんなが欲しかった!FPの教科書/問題集』を利用していましたが、フルカラー印刷で見やすく、図解や解説も丁寧で非常に分かりやすいです。
また、板書でポイントがまとめられていて、PDFをダウンロードすることでスマホ学習にも対応しているのも非常によかったです。

私がFP3級に合格したのは大学3年生の時(2016年6月試験)ですので、現在はまた新しくテキストが出版されていると思いますが、『みんなが欲しかった!FPの教科書/問題集』は未だに人気が根強いみたいです。
また、FPは毎年税制など変更が多いため、なるべく新しい年度に対応したテキストを利用した方がいいと思います。
勉強法
FP3級に合格するにあたって行った勉強はシンプルに以下の3つです。
・テキストを読む(1周)
・問題集を解く(2周)
・空いた時間はスマホ学習
私の場合、FP3級を受験する前までは全般的に知識が不足していたため、まずはテキスト『みんなが欲しかった!FPの教科書』を1周読み込みました。
そしてテキストを読んである程度知識を身につけたところで『みんなが欲しかった!FPの問題集3級』を2周解きました。
ポイントは間違えた問題についてはチェックをつけ、解説をしっかり読むことです。
間違えた問題にチェックをつけておくことで自分にとって苦手or知識が定着していないことが分かります。
試験直前期は間違えた問題を中心に目を通しておくことで、着実に得点の増加に結びつけることができます。
また、電車での移動時間などは『みんなが欲しかった!FPの教科書』の購入者特典のPDFをスマホにダウンロードして、ポイントを押さえていました。
試験に合格することも重要ですが、FPについては勉強の過程で身についた知識が後々非常に役立ちます。
私も振り返ってみると、FP3級の知識が土台となって今の資産形成に生きていることを実感しています。
FP2級
試験概要
試験実施日はFP3級と同じです。年に3回実施されます。
試験種類もFP3級と同様、学科と実技の2種類あります。
受験手数料はFP3級よりも少し高く、学科と実技合わせて8,700円かかります。
合格率(学科+実技)は、41.9%(2020年1月)となっており、FP3級より難易度は高くなります。
試験種類 | 出題形式 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
学科 | 筆記(マークシート形式) | 60問 | 120分 | 36点以上 (60点満点) |
実技 | 筆記(記述式) | 40問 | 90分 | 60点以上 (100点満点) |
学科試験はFP3級と同じく60問で試験時間120分ですが、実技は記述式に変わり、問題数も40問、試験時間も90分と変わります。
試験範囲もFP2級の方が3級と比べると少し広くなります。
使用していたテキスト
使用したテキストはFP3級の時と同じく、滝澤ななみさんの『みんなが欲しかった!FPの教科書/問題集』です。
3級のテキスト同様、カラーで見やすく、図解や解説が丁寧で非常に分かりやすいです。
FP2級は3級よりも範囲が広くなるため、テキストの分量も分厚くなっています。
2級のテキストについてもポイントがまとまった板書のPDFをダウンロードすることができるので、スマホ学習にも対応しています。
勉強法
FP2級の取得に際して行っていた勉強法は以下のとおりです。
・問題集を解く(2,3周)
・躓いた内容はテキストで理解を深める
・空いた時間はスマホ学習
FP3級を勉強したことでベースの知識が少しは身についていたので、FP2級は最初から問題を解くことに注力しました。
テキストは間違えた問題の理解を深めるために利用していました。
都度分からない部分や理解が不足している部分を中心にテキストを読み込んでいました。
FP3級の時と同じく、間違えた問題にはチェックをつけ、試験直前は間違えた問題を中心に勉強をしていました。
また、移動時間などはスマホにダウンロードしたPDFでポイントを確認していました。
AFP
AFP資格とは
AFPとは、Affiliated Financial Plannerの略で、日本FP協会が認定するファイナンシャル・プランナーの民間資格です。(詳しくは、日本FP協会のこちらのページを参照)
FP3級/2級と違うのは、より実践的なFP知識を有している信頼の証になり得るということです。
確かなFP技能を持った信頼の資格です
AFP資格は、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格です。日本FP協会では資格認定に際して「教育」「試験」「倫理」を重視し、健全で質の高いFPの育成に努めるとともに、継続的な能力の維持向上を図っています。
日本FP協会
AFP資格を保有するメリットは、より信用・信頼性が高くなるということ、FPに関する最新の情報が入手できるということが挙げられます。
AFPになることで認定のバッジや資格証がもらえたり、日本FP協会の会員HPにログインして情報を得ることができたり、毎月FPジャーナル(会報誌)が届くようになります。

AFP認定者になるには
AFP認定者になるためには、日本FP協会認定の教育機関が実施するFP講座(AFP認定研修)を修了し、指定試験に合格するなど一定の要件を満たす必要があります。(詳しくは、日本FP協会のこちらのページを参照)

私の場合、大学4年生(2017年)の9月にFP2級に合格し、同年12月にAFPの認定を受けました。
もちろん学生でFP実務経験なんてないので、私は上の図でいうと一番右のコースに該当すると思われます。
ちなみに私はAFPの認定研修は、アーティス(株)のAFP認定研修(技能士過程)を受講しました。
AFP認定研修も調べればたくさんありましたが、当時は学生でお金に余裕がなかったこともあり、比較的値段が安かったというのが決め手でした。
AFP認定研修(技能士過程)[冊子版学習テキスト無し]で税込み8,800円です。
申し込んだら、AFP認定研修課題(確認問題、提案書)が届くのを待ちます。
到着したら、確認問題と提案書の作成に取り掛かり、提出して合格点に達していれば、後日AFP認定研修修了証明書が届きます。
最後に日本FP協会に登録用紙を提出すれば、AFP認定者として登録されるという流れです。
まとめ
以上、FP3級、2級、AFP資格の勉強法とおすすめのテキストについて紹介させていただきました。
FP3級からAFPまでは私も学生時代に1発合格できたので、比較的取りやすい資格だと思います。
FP資格を保有することで直接収入アップに結びつく訳ではありませんが、FP資格取得の過程で身につく知識は非常に役立つことを実感しています。
ぜひ、FP資格にご興味がある方は資格取得に向けて勉強されてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。