投資信託

eMAXIS Neo フィンテックの評価は?組入銘柄や特徴を解説!!

フィンテックとはfinance(金融)×technology(技術)を組み合わせた造語ですが、現在は投資におけるロボアドバイザーやインターネットを通じた個人間貸付など様々なサービスが利用できるようになりました。

これからも決済や資産管理など、伝統的な金融機関が提供してきた決済サービスの領域に対して、ITを活用することによって利便性の向上や機能の多様化・高度化が期待されます。

そこで、フィンテックの将来性に魅力を感じ、フィンテックをテーマにしている注目ファンド「eMAXIS Neo フィンテック」に興味を持たれている方も非常に多いと思います。

eMAXIS Neo フィンテックってどんなファンドなの?評価は?

上記の悩みを解決するために、本記事では「eMAXIS Neo フィンテック」の特徴をはじめ、組入銘柄や運用成績、展望を紹介していきます。

アーク
アーク
私もeMAXIS Neoシリーズのワクワクするようなテーマ性に惹かれ、同シリーズに投資をしています。

ぜひ、参考にしていただければと思います。

こんな人におすすめ!!

・eMAXIS Neo フィンテックの中身を詳しく知りたい
・フィンテックというテーマに将来性を感じる
・eMAXIS Neo シリーズに興味がある

eMAXIS Neo フィンテックの特徴

では、まず最初に「eMAXIS Neo フィンテック」の特徴を紹介します。

AIが銘柄を選定する”新時代のインデックスファンド”

三菱UFJ国際投信HPより

まずはeMAXIS Neoシリーズの概要を説明します。

eMAXIS Neoとは、eMAXISシリーズでお馴染みの三菱UFJ国際投信が設定している投資信託のシリーズのことです。

最大の特徴は、AI(人工知能)が米国の金融商品取引所に上場している銘柄の中から対象のテーマごとに銘柄を選定し算出する「S&P Kensho ニューエコノミー指数」に連動することを目指す、新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズであるということです。

同シリーズは2020年末で合計純資産残高が200億円を突破しています。(2020年12月29日時点)

将来性や高い成長性が期待される9つの革新的なテーマを取り扱っています。(「遺伝子工学」「ロボット」「宇宙開発」「ドローン」「バーチャルリアリティ」「ナノテクノロジー」「フィンテック」「ウェアラブル」「自動運転」)

eMAXIS Neoシリーズ9ファンドの2020年12月28日時点の純資産は以下のようになっています。

 ファンド名設定日純資産総額
1eMAXIS Neo 自動運転2019/5/2888.9億円
2eMAXIS Neo バーチャルリアリティ2018/12/325.3億円
3eMAXIS Neo ナノテクノロジー2018/12/318.4億円
4eMAXIS Neo 遺伝子工学2018/8/615.2億円
5eMAXIS Neo 宇宙開発2018/8/613億円
6eMAXIS Neo ウェアラブル2019/5/2812.4億円
7eMAXIS Neo フィンテック2019/5/2811.7億円
8eMAXIS Neo ドローン2018/12/38.6億円
9eMAXIS Neo ロボット2018/8/67.9億円
【2020/12/28時点】

今回紹介する「eMAXIS Neo フィンテック」の純資産総額は11.7億円(2020年末時点)となっています。

これまでにもAIが一部運用するようなファンドはありましたが、eMAXIS Neoは銘柄選定を全てAIが行っています。

AIが数百万ページ以上の企業の開示資料等を自動で読み込み、テーマに関連するコトバの有無を基本に銘柄を自動で選んでいます。

AIが運用することによって、銘柄の取りこぼしが少なく、テーマの恩恵を十分に享受することが期待されています。

人間と違ってAIには迷いや不安といった感情が一切ないため、読み込んだ過去のデータに基づきより精緻な運用ができるのでしょう。

AIの運用技術自体もこれから注目されると思いますので、AIの腕前を見るという点でも興味深いファンドだと思います。

Kensho Democratized Banking Indexに連動

「eMAXIS Neo フィンテック」はKensho社が開発したS&P Kensho Democratized Banking Index(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指しています。

Kensho Democratized Banking Indexは、金融サービス業におけるイノベーションに特化している企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。

S&P500指数と対比した過去3年間のパフォーマンスは以下のとおりです。

2021年3月11日時点

3年前(2018年3月11日)を100とした場合、
S&P Kensho Democratized Banking 176.75
S&P 500…149.85

直近3年の動きを比較してみると、コロナショック前まではS&P500が優位となっており、コロナショック後はKensho Democratized Banking Indexが優位となっていますね。

コストは少し高い

「eMAXIS Neo フィンテック」の基本情報をまとめました。

購入時手数料:なし
信託報酬:年率0.792%(税込)
信託財産留保額:なし
設定日:2019年5月28日
信託期間:無期限
決算日:8月17日
純資産:1712百万円(2021/2/26時点)

コストは少し高いといったところでしょうか。

購入時手数料と売却時のコスト(信託財産留保額)はかかりません。

信託報酬は年率0.792%となっており、業界最安のインデックスファンド(約0.2%)と比較すると相対的に高く、アクティブファンド(約1.6%)と比較すると相対的に安いといった立ち位置です。

まさにインデックスファンドとアクティブファンドのちょうど中間といったコストですね。

売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用を加味した実質コストは1.125%となっています。

買付時手数料
…投資信託を購入する時に販売会社である証券会社や銀行などで注文を取り次ぎするための対価として支払う手数料のこと。

信託報酬
…投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のこと。ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して〇%」といった形で毎日差し引かれる。

信託財産留保額
…投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のこと。ただし、別途投資家が支払うのではなく、「基準価額に対して〇%」といった形で解約代金から差し引かれる。

設定日は2019年5月28日で同シリーズの「ウェアラブル」「自動運転」と同時期に設定されています。

純資産は2021年2月26日時点で17億1200万円となっています。

eMAXIS Neo フィンテックの組入銘柄

「eMAXIS Neo フィンテック」の投資地域と業種、組入上位10銘柄は以下のようになっています。(2021年2月の月次運用レポートより抜粋)

投資地域はアメリカが63%と大半を占めていますが、フィンテック関連の恩恵を受けそうな世界の様々な地域において投資がなされていますね。

業種も幅広いですが、やはりフィンテックをテーマとしているだけあって、「ソフトウェア・サービス」が45.2%、「各種金融」が20.1%、「銀行」が10.9%と上位3セクターで約75%を占めています。

また、特徴的なのは組入銘柄が53銘柄しか入っておらず、集中投資になっていることです。(eMAXIS Neoシリーズの中では多い方だが、一般的なファンドと比較すると組入銘柄が少ない)

同ファンドは”新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズ”と謳われていますが、実態はアクティブファンドに近いです。

集中投資のため、リスク・リターンは非常に高いですし、テーマ型は流行り廃りも激しいので注意が必要です。

組入上位3銘柄を紹介

では、組入上位3銘柄を紹介していきます。

1位 レキシンフィンテック・ホールディングス(組入比率4.3%)

組入銘柄第1位は中国のオンライン消費者金融サービス企業のレキシンフィンテック・ホールディングス(LX)です。

主に中国国内で教育を受けた若者に対するクレジット・サービスに従事している企業です。

同社は各種ローン商品を展開し、「Fenqile」は個人向け割賦ローンを提供しています。

また、オンライン市場で幅広い商品を提供し、顧客が購入する際にはクレジット・ラインの使用を可能にしています。

2位 オープン・レンディング(組入比率3.2%)

米国の自動車ローン関連ソリューションのプロパイダ、オープン・レンディング(LPRO)が組入銘柄第2位となっています。

独自のデータに基づく意思決定分析を活用し、金融機関及び自動車ローン市場向けに融資支援プラットフォームを提供しています。

同社のプラットフォームはカーディーラー、金融機関、保険会社を含む多様なパートナーエコシステムの価値を引き出しています。

3位 シフト4ペイメンツ(組入比率3.1%)

米国の決済処理会社シフト4ペイメンツ(FOUR)が組入銘柄第3位となっています。

統合支払処理ソリューションを提供している企業です。

また、幅広い付加価値サービスを含むエコシステムなテクノロジーソリューションを展開しており、ホスピタリティ、小売り、飲食、eコマース、ゲームほか様々な業界のソフトウェアプロバイダーを支援しています。

主要なPOSやソフトウェアブランドとも統合しています。

設定来の運用成績

決算期(8月17日)における設定来の運用実績を紹介します。

基準価額期中騰落率純資産総額(百万円)
2019/5/28(設定日)10,000300
2019/8/19(1期)10,2132.13%356
2020/8/17(2期)13,32730.49%695

直近2期の決算を見てみると、2期で大きく上昇していることが分かります。

なお、2021年3月12日時点では基準価額は17,410円、純資産は17億8100万円となっており、直近のパフォーマンスも非常に良好となっています。

【展望】フィンテック市場のCAGRは9.2%

最後にこれからのフィンテック市場の動向について触れたいと思います。

フィンテック市場は、テクノロジーとプラットフォームを利用した金融サービスと関連商品の販売で構成されています。

このフィンテックの市場規模は2019年の1112億4050万米ドルから、2023年には1580億1430万米ドルに達し、CAGR(年平均成長率)9.2%で成長すると予測されています。

また、2025年には1918億4420万米ドル、2030年には3253億1180万米ドルに達すると予測されています。

今後はデジタル決済の需要の高まり、ブロックチェーン技術への投資の増加、電子商取引の急激な上昇、COVID-19の影響などが市場を牽引すると予想されます。

一方で消費者データのセキュリティに関する懸念は、今後の市場の課題となっています。(参照レポート

まとめ:着実な成長が期待できるフィンテック市場

以上、「eMAXIS Neo フィンテック」の特徴や組入銘柄、運用成績等を紹介させていただきました。

これからもブロックチェーンといった技術の進歩やデジタルネイティブ世代が増加していくことからますますフィンテックの市場規模は増加していくことが期待できます。

「フィンテック市場に投資をして今後の成長の恩恵を享受したい」という方や「フィンテック関連銘柄に投資をしたいけど、個別株への投資には踏み出せない…」といった方には本記事で紹介した「eMAXIS Neo フィンテック」は向いているかもしれませんね。

また、これからの時代はテクノロジーの”融合(コンバージェンス)”によって、破壊的な変化が加速度的に起きることが想定されます。

テクノロジーの進化は凄まじく、これからもますます私たちの生活は豊かになっていくのでしょう。

「eMAXIS Neoシリーズ」のように将来的なテクノロジーの進化に期待を込めて投資を行いたいという方には『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』は一読する価値がありますので、ぜひ読んでみてください。

「eMAXIS Neo フィンテック」への投資を考えている方にとって、本記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【免責事項】
・本記事は投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
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