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いい習慣を継続して人的資本も複利で伸ばす|『複利で伸びる1つの習慣』ジェームズ・クリアー

ジェームズ・クリアー著『複利で伸びる1つの習慣』を読みました。

習慣も毎日少しずつ改善すれば、投資と同じように時間×複利の効果が得られることを感じた1冊でした。

今続けている習慣については継続しながら少しずつ改善していき、少しでも新しい習慣を取り入れていきたいと思いました。

本書を読んで、印象に残ったこと等を紹介していきたいと思います。

本記事で伝えたいこと

小さないい習慣を積み重ねていけば、時間と複利の効果によって人的資本も大きく増加する!

こんな人におすすめ!!

・何か新しい習慣をはじめたい
・なかなかやろうとしている習慣が続かない
・習慣を継続することの効果について知りたい

習慣は複利で時間とともに効果を発揮する

継続は力なりと言いますが、いい習慣を継続することの効果は絶大です。

習慣も投資と同じように、自己改善によって複利による利子を生んでいきます。

習慣を定量化するのはなかなか難しいですが、毎日1%よくなっていけば、1年後には37倍よくなっています。

小さな習慣を積み重ねていくことは本当に大事だと思います。

逆に毎日1%悪くなっていれば、1年後には0に近づいています。

悪い習慣については、少しずつ断ち切っていくことが重要ですね。

また、重要なのは、その習慣が自分を成功へと導いているかどうかです。

あとは時間によって、成功と失敗との差が広がっていきます。

時間は与えられたものを何でも増やすので、良い習慣は時間を味方につけることができ、悪い習慣は時間を敵にまわすことになります。

これは、金融資産形成・人的資本形成ともに言えることです。

分かりやすい例でいうと、投資を継続するという良い習慣を続ければ、複利でお金が増えていく一方、悪い習慣として浪費ばかりしていてリボ払いに手をつけてしまうとお金は貯まらなくなる一方です。

また、意欲的な学習習慣を続けていれば、いずれどこかで役立つ時がきて自分を手助けしてくれますし、日々ダラダラと時間を過ごしてしまうといずれ「あの時やっていれば…」と後悔してしまうこともあるでしょう。

結果は、習慣の影響をはかる遅行指数のようなものです。

自分の今の金融資産は、これまでの金銭習慣の遅行指数です。

以前よりも収入を上げる努力、支出を下げる努力、資産運用に取り組んだ努力の結晶が自分の今の金融資産となって表れます。

知識についても、学習習慣の遅行指数といえ、日々の学習の結果として今の知識が身についている訳です。

習慣は諸刃の剣です。

いい習慣によって、その後はよくなる一方、悪い習慣が続けば、その後苦しくなっていきます。

いい習慣は継続・改善し、悪い習慣については少しずつ断ち切っていきたいと思えました。

習慣づける4つのポイント

小さな習慣の積み重ねが大事とはいえ、実際にどのように習慣づけていけばいいのか。

本書で紹介されていた習慣づける4つのポイントを簡単に紹介したいと思います。

4つのポイントのうち、はっきりさせる魅力的にする易しくするは行動が今このときに起こる確率を上げるもので、満足できるものにするは再び繰り返す確率を上げるものになります。

これら4つのポイントを組み合わせることで小さな習慣を積み上げていくことができます。

本書ではポイント1つずつにつきより細かく記載されていますが、ここではざっくりと私が重要だと感じた部分のみ紹介させていただきます。

また、具体的な例として、つみたてNISA(金銭習慣)と資格の勉強(学習習慣)の2つを挙げたいと思います。

①はっきりさせる

まずははっきりさせるについて。

どこで何をやるか明確にするということですね。

今自分の習慣になっているものについてもはっきりしているものが多いのではないでしょうか。

たとえば、歯磨きは食後に洗面台でするという風にいつ・どこでやるのかが明確になっています。

金銭習慣を身に着けたい人は、たとえば毎月23日に33,000円をつみたてNISAに充てるという風にはっきりさせることができます。

学習習慣を身に着けたい人は、毎日寝る前(22時)に勉強机で30分間、問題を5問解くという風にはっきりさせることができます。

また、”現在の習慣”をしたら、”新しい習慣”をするという習慣の積み上げの公式を使うと新しい習慣をはじめるのにより効果的です。

無意識的にできている現在の習慣をしたら、新しい習慣をやると自分の中で明確化します。

たとえば、歯を磨き終わったら、よく間違えている問題を1問見直すなど。

既に形成されている現在の習慣が終わった後に新しい習慣に取り組むということを自分の中でプログラムできればより新しい習慣をはじめやすくなるので、ぜひ活用されてみてください。

②魅力的にする

はじめたいと思っているその習慣をより魅力的に考えるということです。

魅力的なものほど、習慣として定着しやすいとよく言われます。

脳科学的にも取り組んだ行動に対する報酬の予測が大きくなればなるほどドーパミンが急増すると言わています。

つみたてNISAを継続する習慣を身に着けたい人は、仮に毎月33,000円(年間約40万円)を年利6%で20年間運用すると…を計算してみましょう。

楽天証券の積立かんたんシュミレーションで計算してみると…

なんと、15,247,350円に!!

相場なので、あくまで想定している利回り通りに運用ができるかは不確実ですが、20年後に1500万円くらいになるということが想像できればより魅力的に感じることができ、習慣として続けやすくなるのではないでしょうか。

学習習慣の場合は定量的に報酬を想定することは難しいかもしれませんが、「この資格を取れれば、自分の夢に近づける」「自分のスキルが上がる」「会社から手当がもらえる」など将来のいいイメージを描くことでより魅力的にすることができるのではないでしょうか。

③易しくする

易しくするは、文字どおり、その習慣をはじめるにあたってできるだけ行動しやすくするということです。

具体的な手法としては、抵抗をなくすことや自動化するということが挙げられます。

つみたてNISAの例で言えば、毎月積み立て日を設定することによって自動引き落とし設定が行えるので、自分の意志に関わらず習慣を継続することができます。

学習習慣を例にとってみても、いきなり多くの問題数を解くのではなく、まずは1問解いてみる。そして、徐々に解く問題数を増やす。といったように抵抗を減らしていくことが重要です。

④満足できるものにする

習慣にしたいと思っている行動がより満足できるものであればあるほど、再び繰り返す確率が上がります。

成果が少しでも表れてくれば、しっかり満足して、自分をほめましょう。

つみたてNISAを継続している例でいえば、相場が大きく上昇したときに資産残高を見て喜んだり、相場が下落しているときでも自分の投資して積み上げた額をみて自分の継続力をほめましょう。

資格の勉強の例でいえば、正答率が上がっているのを記録して実感したり、これまで解いた問題数を見ることによって自分をほめましょう。

そうすることで、今後もこの習慣を続けられるように頑張ろうと意欲的になれると思います。

一番満足ができるのはその習慣を継続したことによって結果が出た時だと思います。

いい結果が出た時は素直に喜び、嬉しさが感じれればもっと頑張ってやろうと次の1つ上のレベルを目指すきっかけにもなります。

最小習慣を改善して熟練に

これまで小さな習慣を積み上げていくことの重要性について紹介してきました。

日々の習慣を1%改善するだけでも長期的な視点で見た場合に大きな変化が表れます。

小さくても持続可能で、弛むことのない改善への取り組みが重要です。

今後、自分が関心ある分野において努力する習慣を続けることで少しずつスキルとして身についてくると思います。

ある程度スキルが身についてくれば、次はもう一つ上の段階を目指しましょう。

この際に重要なのが、改善です。PDCAサイクルでいうCの部分に該当します。

継続的に習慣化することも重要ですが、自分で気づいたことを改善していくことでより1つ上のレベルに到達することができます。

習慣化してみたものの、どこかで成果が頭打ちとなってしまった場合は他にうまくやれる方法はないか、どこか工夫・改善できることはないか探してみましょう。

おわりに

いかかでしたでしょうか。

金融資産形成では時間×複利の効果は意識していますが、同じように人的資本形成においても習慣×複利の効果は絶大ですね。

私も日々取り組んではいるものの、なかなか思うような成果に結びつかないといったことがあるので、継続しながら1%でも改善を繰り返していい習慣を積み上げていきたいと思います。

本記事では『複利で伸びる1つの習慣』を読んで、私なりに感じたことをまとめました。

もし、本書に興味を持たれた方は、より詳しく”習慣”について身につけ方や考え方が紹介されているので、読んでみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。