つみたてNISA

つみたてNISAの積立日は何日がおすすめ?3年分のデータで検証してみた

金融庁推進のもと、2018年1月よりつみたてNISAの制度がスタートしました。

2021年度よりつみたてNISAがスタートして4年目に突入します。

つみたてNISAをこれからはじめようと思っている人はこのような疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか?

つみたてNISAの積立日って何日がいいんだろう…?
積立日の違いで運用成績にどれくらい差が生じるの?

本記事では、つみたてNISAがはじまった2018年から2020年末までの3年間のデータを用いて、積立日ごとの運用成績の差異を分析しています。

つみたてNISAがスタートしてからの3年間のデータに基づき、つみたてNISAの積立日の設定に悩んでいるという方はぜひ参考にしていただければと思います。

こんな人におすすめ!!

・つみたてNISAをこれからはじめようと思っている
・つみたてNISAの積立日をいつにしようか迷っている
・積立日ごとの運用成績の差異を知りたい

検証方法

まずは今回、私が検証する際に用いたデータを紹介したいと思います。

投資商品:eMAXIS Slim 先進国株式
投資金額:10,000円/月
投資期間:2018年1月1日~2020年12月30日(つみたてNISAが始まってから3年間)
データ:毎月の営業日ごとに基準価額と購入口数を算出(n=648)
データの引用元:モーニングスターより

検証方法について簡単に説明します。

つみたてNISAがはじまってから3年間(2018/1/1∼2020/12/30)毎月10,000円を「eMAXIS Slim 先進国株式」に積み立てを行った場合、営業日(=積立日)ごとにどれほど運用成績に差が生じるのかについて調べています。

投資信託の評価額は、「基準価額×保有口数/10,000」で計算できるため、積立日時点でたくさん口数を購入できた方がいい(=積立日の基準価額は安い方がいい)ということになります。

・投資信託の評価額は「基準価額×保有口数/10,000」
・積立日の基準価額が安いほど、多くの口数を購入できる

営業日ごとに算出しているのは、月によって休日となる日が異なるためです。(例えば、13日は1月だと水曜日だけど、2月だと土曜日に該当してしまう…など)

投資商品は三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 先進国株式」を用いています。

「eMAXIS Slim 先進国株式」は取扱金融機関も多く、人気があり、信託報酬も非常に低いため、おすすめできる商品です。

ファンドの特性としては、「MSCIコクサイ」という指標に連動しており、日本を除く22カ国の先進国株式約1300銘柄に分散投資することができます。

より世界的な動きを捉えられると思ったので、この商品を対象にしています。

この「eMAXIS Slim 先進国株式」を2018年1月1日から2020年12月30日の3年間(=36ヶ月)において毎月10,000円積み立てを継続した場合、最終的に累計の購入口数と評価額は積立日ごとにどの程度の差が生じるのでしょうか?

データの集め方のイメージはこんな感じです↓

営業日ごとに「eMAXIS Slim 先進国株式」の基準価額と購入口数(10,000円分)を計算しています。(*黄色のマークが最も高い数値、青色のマークが低い数値)

検証結果:16営業日の積立が最も良い結果に

前提として検証方法をお伝えしたところで、さっそく検証の結果を開示したいと思います。

検証の結果は以下のようになりました。

結論を申し上げると、16営業日に購入できた人の運用成績が最も良く、13営業日に購入していたひとの運用成績が最も悪いという結果になりました。

2018年∼2020年の3年間、16営業日に購入している人は累計で303,054口購入できており、評価額は440,520円(損益率:+22.37%)となっています。

一方、13営業日に購入している人の同期間における累計購入口数は299,016口で、評価額は434,650円(損益率:+20.74%)となりました。

評価額の平均は437,383円なので、16営業日に購入している人は3,137円アウトパフォーム(0.72%)し、13営業日に購入している人は2,733円アンダーパフォーム(-0.62%)しています。

最大値と最小値の乖離は運用成績で1.63%生じますが、平均からの乖離率は±1%以内に収まっていますね。

3年間における各営業日の平均購入口数は300,896口であり、最大値と平均の乖離率は0.72%最小値との平均の乖離率は-0.62%となっています。

積立日ごとの運用成績ランキング

つみたてNISAの制度がはじまってから3年間の積立日ごとの運用成績は16営業日が一番よく、13営業日が一番悪いという結果になりました。

各営業日(=積立日)ごとの運用成績のランキングを上位から並べてみたのが以下の表です↓

この検証から気づいたことを個人的にまとめていきます。

まず、上位を見てみると、1~4営業日と16∼18営業日に購入した場合の運用成績がいいですね。

逆に、11∼14営業日は過去3年間において基準価額が高いことが多く、相対的に購入できる口数が少なくなっている(=運用成績が他の日と比べて悪い)ことが読み取れます。

ちなみに本調査は購入営業日で算出しているため、実際は積立日(=申込日)と約定日は異なります。

日本株だけに投資する投資信託:申込日(積立日)=当日、約定日=当日

外国株を含む投資信託:申込日(積立日)=当日、約定日=翌営業日

たとえば、「eMAXIS Slim 先進国株式」は翌営業日が約定日となるため、16営業日に購入したい人は積立日を15営業日に設定する必要があるということになります。

まとめ:積立日はあまり気にし過ぎる必要はない

本検証を行って個人的に感じたことをまとめていきたいと思います。

最初に断っておきますが、本検証において用いたデータはつみたてNISAがはじまってから3年間(2018~2020)となっており、サンプル数が決して多い訳ではないことにご留意ください。(今後も1年単位でアップデートしていく予定です)

また、投資対象も「eMAXIS Slim 先進国株式」に設定しているため、国内株式、米国株式、新興国株式それぞれに投資を行った場合は多少結果が異なる可能性があることをご注意ください。

では、最後にもう一度各営業日ごとの運用成績の差異にご注目ください。

これまでの3年間のデータを踏まえて個人的に感じたのが、積立日はあまり気にし過ぎる必要はないということです。

年によって一番多く購入できる営業日、一番少なく購入してしまう営業日はご覧のとおりバラバラで予測するのは極めて難しいです。

また、どの営業日に購入したとしても平均からの乖離率は±1%以内で収まっています。

一番良かった営業日と一番悪かった営業日の運用成績は1.63%生じますが、そんなに気にするほどの数字ではないと個人的に思います。

それよりも自分で納得して選んだ投資信託を何日でもいいから積み立て続けることのほうが重要だと感じました。

積立日はあまり気にせず、継続して積み立てを続けていきましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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