金融資産形成

つみたてNISAの積立日は何日がいいのか?eMAXIS Slim 先進国株式で検証

2019年9月末時点の金融庁のデータからですが、つみたてNISAの口座数は170万5900口座になっています。

日本の人口からみるとまだまだ普及余地はありそうですが、結構利用者が増えてきています。

私もつみたてNISAの制度が始まった2018年の1月頃につみたてNISA口座開設を行いました。

つみたてNISAを毎月行うにあたって投資商品、投資金額、積立日を設定したりすると思いますが、このような疑問を抱いた人は一定数いると思います。

”積立日はいつにしたらいいんだろう”

私も思ったことがあります。

せっかく、20年という長い期間をかけて積み立てをするならば、よりいいパフォーマンスを出したいと思うものです。

そこで、2つの疑問がさらに生じてきます。

積立日によって運用成績に影響は出るのか」それとも「積立日は長いスパンで考えるとあまり差はないのか」。

本記事では、自身が抱いたこれらの疑問について検証を行い、これからつみたてNISAを始める方にとって少しでも積立日を選ぶ参考になればいいなと思っています。

こんな人におすすめ!!

・つみたてNISAをはじめようと思っている人
・積立日によって運用成績にどの程度差が生じるのか気になる
・何日に積み立てるのがベストなのか知りたい

検証方法と仮説

まずは、今回私が検証する際に用いたデータと仮説について紹介したいと思います。

投資商品:eMAXIS Slim 先進国株式
投資金額:10,000円/月
投資期間:2018年1月1日~2019年12月31日(つみたてNISAが始まってから2年間)
データ:毎月の営業日ごとに基準価額と購入口数を算出(n=432)
データの引用元:Yahooファイナンスより

検証方法についてですが、つみたてNISAがはじまった時期から2年間(2018年1月1日~2019年12月31日)に毎月10,000円eMAXIS Slim 先進国株式に積み立てた場合に営業日ごとにどれほど運用成績に差が出るのかについて調べています。

長期間積み立て投資を行うにあたって最もいいパフォーマンスを発揮するには、どれだけ口数を多く購入できるか(つまり、積立日の基準価額が安い方がいい)が重要だと思っています。

つみたてNISAでは、設定した積立日においてより多く口数を購入できた方がトータルでの運用成績はよくなる。つまり、積立日において基準価額が低いほうがいいということ。

営業日ごとに算定したのは、日ごとに計測してしまうと月によってはばらつきが出るためです。

投資商品には三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim 先進国株式を用いました。

この商品は取扱金融機関も多く人気があり、信託報酬もかなり低くてとてもおすすめできる商品です。

商品性としては、MSCIコクサイという指標に連動しており、日本を除く22ヶ国の先進国の株式約1300銘柄に分散できます。

より世界的な動きを捉えられると思ったので、この商品を取り上げてみました。

このeMAXIS Slim 先進国株式を2018年1月1日から2019年12月31日の2年間(=24ヶ月)に毎月10,000円積み立てた場合、最終的に累計の購入口数は営業日ごとにどんな差が開くのか。

また、期間最終日(2019年12月30日の基準価額)時点で、営業日ごとにパフォーマンスにどの程度差が生まれるのかを算出しました。

データの集め方のイメージはこんな感じです。

営業日ごとの基準価額をもとに購入口数を算出

また、本検証を行うにあたって、1つ仮説を構築してみました。

仮説

月末月初は株式市場は上がりやすいというアノマリーを聞いたことがある。このアノマリーが正しいのならば、20~25日くらいに仕込む(積み立て)とパフォーマンスがいいのではないか。

上記の仮説が正しいのかどうかも検証していきたいと思います。

検証結果

では、検証結果を公開していきたいと思います。

じゃん!!

3営業日目に積み立てを行った場合が一番運用成績はよく、13営業日目が一番悪い運用成績となった。

結論から伝えると、2018年と2019年の2年間において一番多く口数を購入できたのは3営業日目に買い付けをできている人でした。

逆に一番購入口数が少なかったのは、13営業日目に買い付けしている人となっています。

3営業日目に購入している人は、同期間の合計で206,653口購入することができていますが、13営業日目に購入している人は204,020口の購入となっています。

全営業日の平均は205,611口となっており、平均との乖離は±1%以内に収まっています。

次に評価額についてです。

毎月3営業日目に購入した人の2019年12月30日時点の評価額は275,572円となっており、一方毎月13営業日目に購入した人の評価額は272,061円となっています。

前営業日の平均値(評価額)は、274,182円です。

購入口数同様、平均との乖離は±1%以内に収まっていることになります。

ただ、最大値と最小値を差し引きすると評価額は3,511円違っています。

パフォーマンス(損益率)で見ると、1.46%違っているということになります。

検証期間の最後の月である2019年12月は株高で終わっているので、検証期間のどの営業日に積み立てを行っていたとしても評価額はいずれもプラスで評価益も3万円以上出ています(損益率についても+13%を超えています)。

ただ、検証した結果として、積立日ごとの差として一番運用成績がよかった日と一番運用成績が悪かった日を比べると、パフォーマンス(運用成績)に1.46%の差があるという事実が明らかになりました。

まとめ

では、本検証を行って私なりに感じたことをまとめていきたいと思います。

あくまで、つみたてNISAが始まってからの期間(2年間)のデータのみですので、サンプル数は少ないことにご留意ください。

また、投資対象もeMAXIS Slim 先進国株式ですので、国内株式や新興国株式に投資した場合はまた結果が変わってくると思われますのでご注意ください。

検証期間において、積立日ごとの運用成績で一番良かった営業日と一番悪かった営業日の差が1.46%も出ていた。

→月や年によっても、積立日の基準価額や購入口数はばらつきが出る。そして、どの営業日が一番運用成績がいいのか予測するのはとても難しい。結果として、運用成績の差が営業日ごとに差が出ていたが、個人的にはあまり気にするほどの差ではないと思う。それよりも毎月積み立てをコツコツ継続しておくことの方が重要。

本検証期間においては、月末月初に株式市場が上がるというアノマリーは特に見られず、仮説を正しいと支持することはできなかった。

→本検証期間において、購入口数が比較的少なかったのは10~14営業日目(カレンダーでいうと、だいたい14日~17日に積み立てしている人)だった。つまり、10~14営業日目は基準価額が高い傾向があり、多少高値掴みしているとも言える。逆に購入口数が多かったのは、1~4営業日目だった。つまり、本検証期間において月初は基準価額が安く、より多くの口数を買えたということになり、アノマリーとは正反対の結果となった。ただ、あくまでも検証期間は2年間であるため、データの偏りがある可能性もあるため、仮説を否定することはできない。

こちら↓が最終的な積立日ごとの運用成績ランキングです。

積立日ごとの運用成績ランキング

実際は申込日と約定日が変わってきますので、ご注意ください。

約定日は投資先が国内株のみであるか、外国株を含むかによって変わります。

日本株だけに投資する投資信託:申込日(積立日)=当日、約定日=当日

外国株を含む投資信託:申込日(積立日)=当日、約定日=翌営業日

eMAXIS Slim 先進国株式の場合は外国株式を含むので、約定日は翌営業日になります。

なので、本検証期間において一番運用成績がよかった3営業日目に購入している人というのは、実際のカレンダーベースでいうと、毎月2日に積立日設定をしている人ということになります。(月によって休日がバラバラなので、だいたい2日くらいに積立設定している人という表現の方が正しいです。)

ちなみに私もeMAXIS Slim 先進国株式をつみたてNISAで保有しており、積立日は毎月23日を設定しています。

2019年12月30日時点の私のeMAXIS Slim 先進国株式のパフォーマンスは+13.7%でした。

+13.7%という高パフォーマンスで満足していましたが、この検証においては成績は下から4番目です。(笑)

まとめで上述したように、積立日はどこが一番いいのか予測することはとても難しく、とりあえず積み立てを続けていくことの方が重要だと思っているので、これからも同じ営業日でコツコツ積み立てを継続していきたいと思っています。

本記事は、つみたてNISAがはじまってからの2年間という期間にeMAXIS Slim 先進国株式を毎月1万円積み立てた場合に積立日ごとにどのように差が出るのかを検証するものでした。

もし、今からつみたてNISAをはじめようと思っている方で、積立日をいつに設定しようか迷っている方は参考にしていただけると幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。