本記事では、「FIRE(経済的自立と早期退職)を目指すことで、資産形成のスピードが加速する」というテーマについて
FIREを目指す20代の資産形成家アークがFIRE関連本を読み漁っていく中で感じた意見を述べていきたいと思います。
「資産形成の速度を加速させたい」
「少しでも早く自由に到達したい」
という方にとって参考になればと思います。
・資産形成の速度を加速させたい
・経済的自立を目指している
・FIREに関心がある
FIREには資産形成のエッセンスが詰まっている

FIREとは、Financial Independence,Retire Earlyの頭文字を取ったもので、経済的自立と早期退職を意味します。
アメリカのミレニアル世代(2000年代に成人した現在20~30代の層)を中心に流行しており、現在インターネットを通じて世界中に広まりつつある考え方です。
この動きを「FIREムーブメント」と呼びます。
2019年末あたりから日本でもFIREに関する書籍が出版されるようになり、FIREの認知度も上がってきたように思います。
FIREに関連する書籍を読む中で私が強く感じるのは、FIREには資産形成のエッセンスが詰まっているということです。
まず、FIRE実現後に得られる果実、すなわち自由がお金の本質であることを学べます。
FIREを実現するには相応の金融資産(=お金)が必要であり、このお金が十分にあってこそ会社に囚われずに自分の生きたい人生を実現することができるのです。
自由を得るためにはお金が土台になっており、お金があればあるほど自分が取れる選択肢が広がっていくという考え方が根底にあります。
ただ、自由な人生を生きるためにはある程度の金融資産を構築しなければなりません。
加えて、FIREのように早期退職を目指すのであれば、より早く金融資産を構築する必要が出てきます。
金融資産を増加させるためには、①収入を上げる、②支出を下げる、③投資の運用利回りを上げることが不可欠です。
FIREに到達するためには、収入、支出、投資という資産形成の基礎を身につけた上で、より早く金融資産を構築するために時間価値まで意識しなければならないのです。
収入、支出、投資という3つの項目だけでも掘り下げていけばかなり内容は深いので、資産形成の手法について勉強するきっかけとなります。
また、リタイア後についても資金が底をつかないように工夫する必要があります。
FIRE界で有名な「4%ルール」に基づいて生活設計したり、リタイア後の人生設計まで考える必要があります。
このようにFIREには、お金の本質から収入、支出、投資といった資産形成の取り組みや時間価値、リタイア後の資金の工夫、人生設計まで学べることがたくさんあります。
FIREを実現するためには資産形成の総レベルアップが必要

FIREを実現するために一番重要なのは、資産形成の公式を総レベルアップさせることだと思っています。
資産形成の公式とは、以下のものです。
資産形成=収入-支出+(資産×運用利回り)
収入、支出、投資のそれぞれの分野においてレベルアップする必要があります。
FIREを実現している人は、収入、支出、投資の全てにおいてハイレベルな人、もしくはいずれかがかなり突出している人になります。
私が読んだ書籍『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』の著者グラント・サバティエ氏も収入、支出、投資の全てにおいてハイレベルであり、さらに副業で収入を異次元化させてFIREに辿り着いています。
『FIRE 最強の早期リタイア術』の著者クリスティー・シェン氏も貯蓄率75%程度の継続がFIREの鍵を握っていました。
日本でFIREを実現した三菱サラリーマンさんも給与の8割を投資に回しており、支出の抑え方も異次元です。
なかなか上記の方々のレベルまで到達するのは難しいとは思いますが、どうしたら資産形成の公式を最大化できるか考えてみることが重要だと思います。
・収入を上げるためには何か方法はないか
・支出を削減するために無駄はないか
・投資で運用利回りを上げるためにはどういう手法が有効か
などFIREを目指す過程で収入、支出、投資のそれぞれについて改善できる部分はないか考えてみてはいかがでしょうか。
私もFIREという概念に出会ってから収入を増やすために何かできる副業はないか探し始めました。
まだ、副業と呼ぶには程遠いですが、ブログを運営していたり、最近はプログラミングの学習に取り組みはじめました。
支出を下げるために固定費の削減に取り組みました。
大手キャリアから格安SIMに移行したり、外貨建て生命保険を掛け捨ての定期保険に変えることによって月の固定費を2万円程度削ることができました。
投資については投資信託の積み立てがメインで市場に任せる運用手法を取っていますが、支出を減らした余剰資金により投資への入金力をアップさせています。
まだまだFIREには程遠いですが、1つずつ改善しながらFIREを目指してみる価値は大いにあると思っています。
FIREを目指して資産形成を加速させる

以上を踏まえたうえで、私は「FIREを目指して行動すれば資産形成の速度は加速する」と思っています。
FIREを目指す過程で資産形成に関する重要事項をたくさん学ぶこともできますし、収入、支出、投資についても現状より良くなるためにはどうすべきかを考えるきっかけにもなります。
『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』の著者生方正さん(2億円の資産を築いて46歳でリタイア)も「目的を明確にすれば貯まるスピードは加速する」と述べています。
一例としてFIREを目指すことが前提の目的で話をしましたが、資産形成に取り組む目的は人それぞれでいいと思います。
ただ、目標はある程度高い方が資産形成の速度も加速するんじゃないかなと思っています。
1位を目指して10位になれることはあっても、10位を目指して1位になれることは少ないと思います。
FIREを目指して資産形成に取り組み、仮にFIREできなかったとしても、目指している過程で大事なことを学べたり、過去よりも確実に資産は貯まり、自由に近づいているんじゃないかと思います。
そして、別にFIREできる水準に到達しても会社をリタイアしなくたっていいんです。
金融資産がある程度構築されれば、より精神的に余裕を持って好きな人生を歩むことができます。
まさに今後歩んでいく人生において自分だけいつもじゃんけんを2回出せるような状態です。
私もサイドFIRE(副業+FIRE)で自己実現していきたいと思っています。
みなさんもぜひ、資産形成を加速させるためにFIREを目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、私がFIREという概念に出会って感じたことを書きました。
最初にFIREという概念を知ったときはこんな生き方があるんだと衝撃を受けました。
そして、FIREの関連本を読んでいく中でFIREって資産形成のエッセンスが詰まっていると感じました。
FIREの本を読むことで資産形成の奥深さを知ることができ、未来への希望も感じました。
ぜひ、資産形成の速度を加速させたいと思っている方はFIREに関連する本を読んでみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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